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『五等分の花嫁』のテーマは家族愛。みんなが離ればなれになったらどうなっちゃう?

注意
この記事には週刊少年マガジン掲載分の『五等分の花嫁』のネタバレを含みます。

今週の『五等分の花嫁』は風太郎が二乃と一緒に、足を骨折してしまったバイト先の店長のお見舞いをしに行く話です。

二人の関係が縮まる一方で、一花は学校を辞める旨を家族に伝えます。

姉妹の関係は再び荒れそうになる仲、彼女たちの父親であるマルオはそのことに関して一切介入しようとはしません。

『五等分の花嫁』では家族がどのように描かれるのでしょうか?

みなさまはご存知かもしれませんが、『五等分の花嫁』のテーマは「家族愛」です。

作中にて五つ子姉妹たちの絆や、風太郎と彼の妹らいはとの絆を描くことにより、家族愛の大切さを描いています。

このままでは家族の関係は再び崩壊してしまう恐れがあります。

一花の選択

今回一花は二学期で学校を辞めることを家族の前で宣言します。

その理由はおそらく女優という夢を叶えるためでしょう。

彼女は以前から、学校を辞めて俳優の専門学校へ転校することを考えていました。

修学旅行にて風太郎と過去の自分にけじめをつけて、自分の夢だけ見て一直線に走ることを決めたのでしょう。

他の漫画では夢を追うことが推奨されることが多く、一花の決断は英断である風に扱われるでしょう。

しかし本作では今まで、家族が全員で一緒にいるのが大切だと描かれていました。

一花の選択は正しいと思いますが、それが家族の絆を崩壊させる要因になるのは確実ですね。

一花について

家族よりも夢を追う方が大切

二乃は他人に依存している状態

一花が家族とさよならをして、自分の夢を追いかける決心をしたのに対し、二乃は家族がいなくなる 恐怖を捨てられずにいます。

  • 家が貧しい状態
  • 母が病気
  • マルオが現れるまで父親が存在しなかった

五つ子姉妹たちの家庭環境は闇であり、二乃が自分のそばにいてくれる人の存在に固執するのも納得できます。

二乃は弱気になっていた三玖を励ましたりと、強気な印象がある女の子ですね。

しかし実際のところはメンタルは脆弱であり、その他人に執着しすぎている弱さゆえに自分の周りにいる人に優しくしてしまうのかもしれません。

もし一花などの姉妹たちが自分の目の前から離れてしまうと知ったのであれば、二乃の精神状態は荒れてしまう可能性もあります。

なので二乃は一花が女優としてステップアップするために、家を離れることに全力で反対するはずです。

一花はもう家族と離れる覚悟を決めています。二乃のお願いは聞いてもらえないでしょう。

二乃についてのメモ
  • 家族に固執しすぎている
  • 一花が夢を追うことに反対する可能性が高そう

五つ子父・マルオについて

娘たちのことを愛しているはず!

今回の舞台は病院ということで、もちろんこの五つ子父・マルオも登場しました。

彼は姉妹たちが元住んでいたタワーマンションに帰ってきてくれたことを嬉しいと言っていたものの、その表情はいつもと同じように変化がありません。

そのマンションは五つ子父が姉妹5人のために購入したもののようです。

  • お嬢様学校・黒薔薇女子の学費
  • 五月のコーチのメガネケース
  • 三玖の高級ヘッドホン
  • 林檎のスマホ全員分

五つ子父は姉妹たちのためにめちゃめちゃお金を使っています。亡き妻の娘とはいえ子供にかける金額としては異常です。

このことからも、五つ子父は姉妹のことを大切に思っていることが読み取れますね。

五つ子姉妹たちは母から5人一緒でいるように言われていました。彼女たちはその教えを忠実に守っているのでつながりが強いです。

黒薔薇女子時代、四葉が姉妹よりも自分の夢を優先したせいで落第した時も、最終的には全員で転校することにしましたし。

風太郎が家庭教師になった当初、二乃は家族5人で一緒にいることに固執しすぎて、彼のことを過剰に嫌悪しています。

五つ子父は恋人である零奈から、彼女のどんな時でも家族全員でいるように教える教育方針や、姉妹の仲の良さを教えられていたはずです。

なので自分が5人の仲に入って、その関係性を壊すよりも、経済的に補助して外から見守る方が良いと予想しました。

花は五つ子父が持ってきた物なのか?

姉妹たちが母の墓参りにやってきたとき、もうすでに何者かが花を供えていました。これはおそらく五つ子父・マルオが持ってきたものでしょう。

五つ子姉妹を見分けるのには、愛情が必要でしたね、

彼は家族への愛情を持っているため変装した五つ子姉妹の正体を見破ることが可能です。これは現在の風太郎にはできません。

このことからも五つ子父は家族のことを愛していることが容易に予想できます。

なので忙しい中わざわざ時間を作って、墓参りにやってのでしょう。

五つ子父以外の人(例えば母の元教え子であり五月のバイト先の下田さんや、風太郎の父など)が花を置いた可能性も考えられます。

しかしその場合、五月や風太郎がそのことを知っていると思われるので、花を見たタイミングで言及しないのはおかしいかなと思いました。

五つ子父・マルオに関するメモ
  • 娘たちに膨大なお金をかけている
  • 愛を持って五つ子姉妹たちと接しているはず
  • 距離を置いているのは、5人の関係を尊重しているが故
  • 花をお供えしたのは彼だと思う

五つ子母の零奈って『Fate/staynight』の衛宮切嗣に似ているな

ここからは『Fate/staynight』のネタバレになりますが、個人的に思った事を書いていこうと思います。

五つ子姉妹にとっての母・零奈は、『Fate/staynight』の主人公である衛宮士郎の義父・衛宮切嗣に役割が似ているのではないかと思いました。

衛宮切嗣は世界から争いを根絶させる「正義の味方」を夢見た人間だったものの、とある大災害をきっかけにその夢を諦めてしまいました。

その大災害の時に衛宮士郎は切嗣に命を救われ、彼と同じように「正義の味方」を志すようになります。

『Fate/staynight』では主人公の士郎は理想の「正義の味方」の姿を貫くために行動するのですが、それが自分自身の損失を一切考慮しないというものであったため周りの人間から異常だと思われるようになってしまうのです。

衛宮士郎は親父の憧れた「正義の味方」に憧れるあまり、精神的に異常な人間になってしまいました。

『五等分の花嫁』での五つ子姉妹も、『Fate/staynight』の士郎と同様に親の影響を受けて行動を縛られているように見えますね

確かに姉妹たちがお互いのことを大切に思い、ずっと一緒にいたいと願うのは正しいと思います。

ですがそのことに拘りすぎているため、お互いに行動を縛り不自由にしているような印象を受けますね。

メモ

五つ子母・零奈の遺言は、五つ子姉妹全員を縛っているのでは?

最後に

  • 二乃とお見舞い
  • 一花が学校を辞めるという
  • 父親であるマルオは家族の関係に介入しない

今回の『五等分の花嫁』のポイントをまとめるとこんな感じですね。

個人的な意見を言うと、一花が学校を辞めるのは賛成です。

記事の中でも述べたように、姉妹たちは母の「5人一緒にいる」と言う遺言に縛られすぎています。

そのせいで夢を追うと言う、少年漫画のキャラクターが当たり前のようにやっていることができなくなるのはおかしいかと。

確かに家族全員でいることも大切ですが、それ以上に個人が自分自身の才能を最大限に発揮することの方が大切です。

おそらくマルオが娘たちに関わらない理由は、5人の特別な関係を崩したくないというものだと思うのですが、どうでしょうか?

一緒にチェック!

『五等分の花嫁』の記事なのに『Fate/staynight』について語り出すなんて、読み返して笑うしかないw