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天地明察で有名な冲方丁さんの十二人の死にたい子どもたちを読了。この小説を読んだことで、僕は第156回直木賞候補作を半分読んだことになります。(夜行は感想書いてないです。)

では、この作品はどうなのかというと正直微妙でした。同じ候補作である『蜜蜂と遠雷』と見比べてしまうと少しランク下の作品だと感じてしまいました。

あらすじ

廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。建物に入り、金庫をあけると、中には1から12までの数字が並べられている。この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にとり、「集いの場」へおもむく決まりだった。 初対面同士の子どもたちの目的は、みなで安楽死をすること。十二人が集まり、すんなり「実行」できるはずだった。しかし、「集いの場」に用意されていたベッドには、すでに一人の少年が横たわっていた――。 彼は一体誰なのか。自殺か、他殺か。このまま「実行」してもよいのか。この集いの原則「全員一致」にのっとり、子どもたちは多数決を取る。不測の事態を前に、議論し、互いを観察し、状況から謎を推理していく。彼らが辿り着く結論は。そして、この集いの本当の目的は――

引用元;Amazon.co.jp: 十二人の死にたい子どもたち (文春e-book) 電子書籍: 冲方丁: Kindleストア

最初はテーマがわかりにくい

この作品はミステリーっぽい雰囲気を出すのに必死で、序盤だけでは作品のテーマが全く見えてきません。通常小説は60ページぐらいで読者を虜にしなければ、本を買ってもらえなく全部読んでもらえなくなります。

ちなみに、僕がテーマをおぼろげながら理解したのが半分ぐらい読み終えた頃です。これでは普通の読者は飽きてしまいますね。

だけど、後半からはこの物語で何が言いたいのかきちっと理解できるようになっていて、読了したら「確かにこんなことを考える人がいそうだな」と思ってしまいました。

この作品は著者「冲方丁」さんの新しい挑戦

冲方丁さんの代表作といえば本屋大賞を受賞した天地明察が思い浮かびますよね。この作品が大ヒットした影響で歴史小説ばかり書いている人だと思われていますが、実はライトノベルやゲーム原作など幅広い分野で活躍されているようです。

そんな彼ですが意外なことにミステリー作品にはまだ挑戦したことがなかったようです。普段料理をしない人が料理をしたって、時間がかかる上に美味しい物を作れません。それと同じで、この作品はミステリーをうまく描ききれませんでした。

まとめ

この小説を見るときは著者「冲方丁」さんの新しい挑戦として、過度な期待はせず、暖かく見守ってあげましょう。それができない人は他の本を読んだ方がいいです。

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