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【Fate/strangeFake5巻感想】ギルガメッシュがまさかの退場!!偽りの聖杯戦争の展開が予想外すぎる件!

注意

この記事には『Fate/strangeFake』のネタバレを含みます。

ギルガメッシュはチート級の能力を持っており、過去のシリーズで行われた聖杯戦争では最後まで残るのが当たり前でした。

しかし今回の偽りの聖杯戦争では、まさかの最初の敗北者になってしまいましたね。

このことから偽りの聖杯戦争は他の聖杯戦争とは違い、今までの常識が一切通用しない事が読み取れます。

全国のギルガメッシュファンには申し訳ありませんが、読んでいて非常にワクワクしました!

ギルガメッシュが死んだ!このひとでなし!

まずはじめにギルガメッシュが敗北者になった理由について考察しますね。

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ギルガメッシュは慢心はしていなかった

ギルガメッシュは聖杯に興味がないので本気を出すことが少なく、各サーヴァントの戦いを傍観していることが多いです。

しかし今回の偽りの聖杯戦争では、生前の親友であるエルキドゥが参戦していることを知り、最初から出すと決めています。

ギルガメッシュの強さの秘密といえば、”王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)”という宝物庫を持っていることでしたね。

王の財宝とは

英雄王・ギルガメッシュを象徴する宝具であり宝物庫。
あらゆる宝具の原点となる武器が備えられており、ほとんどのサーヴァントの弱点を突くことが可能です。

本来であれば王の財宝から解毒剤を出すことにより、アルケイデスの矢についているヒュドラの毒も効かないはずでした。

しかしイシュタルという謎の女に、召喚される際の触媒となった宝物蔵の鍵を使われてしまい、王の財宝が使用不可能になります

それによりアルケイデスの矢の毒の影響を大きく受けることになり、霊基が大破しサーヴァントとしての活動が不可能になります。

聖杯戦争を勝ち抜くためにはマスターの能力の高さも重要!

『Fate』シリーズは強力な力を持つサーヴァント同士の戦いが魅力的な作品です。

より強い能力を持つサーヴァントが勝つというわけではなく、彼らの主人であるマスターの実力や活躍なども勝敗を決める重要な要素になっています。

『staynight[UnlimitedBladeWorks]』の葛木宗一郎は近接戦闘能力が高く、作中ではセイバーやライダーなどのサーヴァントと対等に戦いました。

『蒼銀のフラグメンツ』の沙条愛歌はサーヴァントと同等の戦闘力を持つ優れた魔術師です。

作中では自身が召喚したセイバーのサーヴァントの他に、キャスターとアサシンのサーヴァントも門下に加えました。

過去作ではサーヴァント級に強いマスターも登場しており、聖杯戦争でのマスターの動きも重要になっていることが描かれています。

ティーネ・チェルクはマスターとしての仕事を行なっていなかった

  • 聡明な知識を持つロードエルメロイⅡ世をバックにもつ”フラット・エスカルドス”
  • アヤカ・サジョウを誘拐し、アルトちゃんを召喚しようとした”フランチェスカ”
  • 令呪3画と、サーヴァントの属性を反転させる”聖杯の泥”を使ってアルケイデスを生み出した”バズディロット・コーデリオン”

本作ではマスター同士が直接戦うことは少ないのですが、サーヴァントの召喚、強化などの行動をすることにより戦局を優位にしようと試みます。

偽りの聖杯戦争では、水面下でマスター同士の頭脳戦も行われているのです。

ギルガメッシュのマスターであるティーネ・チェルクは、自分のサーヴァントを信頼しすぎていたため、聖杯戦争を有利に進めるような行動はしませんでした。

ティーネはマスターの仕事を放棄していたのです。

過去作のギルガメッシュのマスターの活躍

以前ギルガッメシュのマスターを務めた人物はどのような活躍をしたのでしょうか。

『staynight』で行われた第五次聖杯戦争でのマスターは、監督役である言峰綺礼という男でした。

敵マスターから令呪とランサークラスのサーヴァントであるクー・フーリンを奪います。

ギルガメッシュを活躍させる場を整えるために、奪ったサーヴァントに敵マスターの情報を収集させました。

ギルガメッシュが他のサーヴァントに対して強く出れたのも、マスターがクー・フーリンに情報収集をさせたからだと思います。

謎の女イシュタルとは?

ギルガメッシュの王の財宝を封じたイシュタルという女は、彼の生前の知人です。

今回の偽りの聖杯戦争ではアインツベルン製のホムンクルスである”フィリア”という少女を依り代にして現界します。

アインツベルンとは

古くからある魔術師の家系であり、ホムンクルスの制作を得意としています。
遠坂やマキリ (間桐)という家系と共に聖杯戦争を始めた「始まりの御三家」の一角。

過去の聖杯戦争では遠坂が「土地」を、マキリがサーヴァントを律する「令呪」のシステムを提供したのに対し、アインツベルンは「聖杯」本体を用意しました。

真キャスター陣営のフランチェスカの仲間なのか?

フィリアは召喚直後に暴走した真バーサーカーを止めて、そのマスターである”ハルリ・ボルザーグ”を助けた過去を持ちます。

ハルリは真キャスターのマスターであるロリータファッションの女性・フランチェスカの仲間です。ですのでフィリア (イシュタル)は真キャスター陣営の人間だと思います。

イシュタルのセリフや言動を見ていると、人間を見下しているような感じがあります。彼女が無条件にフランチェスカに協力するとは思えません

ギルガメッシュ対策として呼ばれた可能性も考えられる

ギルがメッシュは他の聖杯戦争にて猛威を振るったサーヴァントであり、他のマスターも非常に警戒しています。

警察署長のオーランド・リーヴが偽キャスター”アレクサンドル・デュマ ”を召喚した理由も、彼に原典を上回る宝具を作る力があり、ギルガメッシュ の王の財宝に対抗出来ると判断したからです。

フランチェスカもオーランドと同様にギルガメッシュを警戒しており、その対策としてイシュタルを呼んだという可能性もあります。

依り代を用意するよりも、普通に召喚した方がよくないか?

以前の聖杯戦争にてアインツベルンは、制作したホムンクルスの心臓に聖杯を埋め込み、敗退したサーヴァントの魂を回収していました。

彼らの技術力をもってすれば、ホムンクルスに英霊の魂を埋め込むのも可能だと思います。

「ああ。アインツベルンって、この『器』を造った人達の事?私達ほどじゃないけど、まあ、がんばった方なんじゃない?」
「……器だと?」
「そ、この器が無かったら、他の人間に無理矢理憑依する事になってたと思うけど……そうすると魂が混じって記憶や人格にブレが起きるところだったわ。この体はそれがないからいいのよ。まるで、最初から神の器にするために生まれたみたいね

4巻120ページより引用。

上記のやり取りは本作4巻にて、アルケイデスのマスター・バズディロットが、フィリア(イシュタル)の正体を探ろうとした時のものです。

この時のセリフから、フィリアの肉体は初めからイシュタルの依り代のなる為に作られたという情報が読み取れます。

英霊を呼ぶのであれば、ホムンクルスに憑依させるよりも、サーヴァントとして普通に召喚した方が良いはずです。

サーヴァントにしてしまえば令呪を使用することが可能になるので、イシュタルの行動を制限して自分たちの思うように操作できるようになるからです。

もちろん令呪の使用回数には限りがありますし、高い対魔力を持っていると効かない恐れもあります。

わざわざ依代となるホムンクルスを用意するよりは、普通に召喚して令呪で縛った方が良いと思います。

聖杯戦争での英霊召喚で呼べるのは、人もしくは半神のみという設定を忘れていました。

神であるイシュタルを英霊召喚をするのは不可能です。

申し訳ありません。

イシュタルには偽りの聖杯戦争に参加する理由があるのでは?

「そ、この器が無かったら、他の人間に無理矢理憑依する事になってたと思うけど……そうすると魂が混じって記憶や人格にブレが起きるところだったわ。この体はそれがないからいいのよ。まるで、最初から神の器にするために生まれたみたいね」

4巻120ページより引用。

先ほど引用したイシュタル (フィリア)のセリフです。今度は「無理矢理憑依する事になってた」という箇所に注目してみましょう。

このセリフから、イシュタルはフィリアという器がなくても、他の人間の人格に憑依して偽りの聖杯戦争に参加するつもりだった事が読み取れます。

イシュタルの偽りの聖杯戦争へ執着心はかなり高そうです。彼女は何のために偽りの聖杯戦争に参加するのでしょうか?

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真バーサーカーとの関係性も示唆されている

イシュタルが仲間にしているサーヴァント・真バーサーカーも謎の多いキャラクターです。

真バーサーカーは4本足の巨大な機械人形であり、真名はまだ不明。

マスターでないのにも関わらずイシュタルの命令に従う上に、彼女に怯えていたことから、彼女の生前の関係者だと予想できますね。

死に際に真バーサーカーの姿を見たギルガメッシュは、死に際に怒りの感情を覚えます。

真バーサーカーはイシュタルに使え、ギルガメッシュがその存在に怒るという、謎の多いサーヴァントですね。

なぜ英雄王はその存在をみただけで怒ってしまったのでしょうか?またイシュタルに使える理由はなんでしょうか?

フラットはなぜデュマの提案を受けたのか

フラットとジャックは、共闘関係にあるオーランドのサーヴァントのデュマから、二人の霊基を混ぜ合わせてデュマ自身の宝具を使い、強化することを提案されます。

  • フラットが突然殺人衝動に襲われる
  • 家系で研究していた魔術が失われる

一見都合のよく見えるデュマの提案ですが、上記のようなデメリットがあり、普通の魔術師であれば応じることはありません。

なぜフラットはデュマの提案に乗ったのでしょうか。

ジャックはアルケイデスによって宝具を失ってしまった

アルケイデスは天つ風の簒奪者(リインカーネーション・パンドーラ)という、相手の宝具を奪うEXランクの宝具を所持していました。

前回のラストにて、フラットのサーヴァントである”ジャック・ザ・リッパー”は、アルケイデス相手に宝具を出し惜しみなく使用したことにより、宝具を奪われてしまいます。

これにより他のサーヴァントと戦う手段がなくなったかと思いました。

自分の師匠であるロードエルメロイⅡ世の影響なのでは?

フラットの師匠であるロードエルメロイⅡ世は、第四次聖杯戦争に参加したことのある人物です。

当初は契約したサーヴァント・征服王イスカンダルとは仲が悪かったものの、激戦を共にすることにより固い絆で結ばれるようになります。

第四次聖杯戦争には、偽アーチャー・ギルガメッシュも参戦しており、征服王イスカンダルは彼に敗れました。

ロードエルメロイⅡ世は、聖杯戦争を共にした自分のサーヴァントと再会したいと思っており、召喚した時の触媒であるマントを大切に保管しています。

ロードエルメロイⅡ世が聖杯戦争へ参加した時の話は『Fate/Zero』で描かれています。本作の世界とはパラレルワールドになっていますが大筋は大体一緒だと思います。

フラットはそんな師匠の姿を間近で見ており、サーヴァントは全員信頼できるいい奴だと思っていたはずです。

またフラットが契約したジャック・ザ・リッパーも、マスターの行動に呆れながらも付き合ってくれるいい人でした。

そんな彼なら自分の魂を捧げても良いと思ったのかもしれませんね。

他のサーヴァントの動きについて

アルケイデスの脱落は近い?

アルケイデスの師匠であるケイローンは、このヒュドラの毒に耐えきれず死んだようです。

アルケイデスがそんな強力な毒を耐えられる理由は、マスターが令呪3画と聖杯の泥を使用して、彼の属性を反転させて神々に対する憎しみの心を呼び覚ましたからです。

毒による苦しみよりも、神への怒りの方が勝っているため、ギリギリ自我を保っている状態です。

アルケイデスは後3−4日で自我を失ってしまいます。

偽りの聖杯戦争は7日間限定であり、5巻終了時点では3日目に入ったばかりです。なのでアルケイデスは聖杯戦争の期限内は自我を保てると思います。

しかしジャックがもう一度攻撃を仕掛けたり、フランチェスカに何かやられたりするなど、霊基が崩れるような事件があればすぐにでも自我が崩壊してしまうでしょう。

本作最強クラスのサーヴァント・アルケイデスは非常に危険な状態であり、いつ脱落してもおかしくはありません。

わたしはアルケイデスの寡黙な感じと、強い復讐心を持っているというギャップが凄い好きなので、最後まで残って欲しいと思うんですけどね。

偽ライダー・ペイルライダーが動き出す

今巻の激戦が開幕した理由は、ペイルライダーのマスターである幼女・繰丘椿を保護しようとする偽バーサーカー陣営と、相手が幼女でも容赦ないアルケイデスがぶつかったからでした。

そこにリチャードⅠ世とギルガメッシュが参戦した事により、本作5巻は乱戦になってしまいます。

ペイルライダーは人類の病がサーヴァントになった者であり、接触した生命体を固有結界のような別の空間に送り込む能力があります。

ペイルライダーはその能力を使い、アルケイデスと戦っていた陣営を、自身の生み出した空間の中へ引きずりこみました。

  • セイバー陣営
  • 偽バーサーカー・偽キャスター陣営
  • ウォッチャー・偽アサシン陣営

上記の陣営以外にもペイルライダーが取り込んだ人間はいますが、その正体については詳しく描かれていません。

なおアルケイデスは自身の宝具・十二の栄光(キングス・オーダー)を使い、『ディオメデスの妖馬』を召喚することで、ペイルライダーの能力から逃れました。

ペイルライダーが生み出した空間から出るためには、マスターの幼女・繰丘椿を殺す必要があります。

ウォッチャー・偽アサシン陣営は繰丘椿の命を真っ先に狙うはずです。

一方で偽バーサーカー・偽キャスター陣営の目的は、幼女である繰丘椿を保護することでした。

ですので次の巻は偽バーサーカー・偽キャスター陣営VSウォッチャー・偽アサシン陣営の戦いになると思います。

またペイルライダーや、彼の読んだ予想外の乱入者の動きにも注目したいですね。

どちらにせよ、ペイルライダーの空間の中では激戦になることは避けられないようです。

最後に

『Fate/strangeFake』5巻を読んだ感想や考察を書いていきました。

まさかギルガメッシュが敗北者になるなんて思ってもいなかったので、彼の退場した瞬間には驚きました。

フランチェスカや真ライダー・ヒッポリュテは今回は登場の出番が少なかったので、次回は暴れてくれるはずです。

  • イシュタルの謎について知ってそうな上に
  • 自分自身をサーヴァントとして召喚する

特にフランチェスカは予想外な行動ばかりするので、今後の活躍にも期待です。

またリチャードⅠ世のマスターであるアヤカ・サジョウや、エクストラクラスで召喚された”ウォッチャー”の正体など、本作には気になる点が満載です。

次回も期待大ですね!

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2 COMMENTS

とおりすがり

気になった事が2点

1つめはまるで、最初から神の器にするために生まれたみたいねの解釈について。

量産型01号さんは、フィリアの肉体は初めからイシュタルの依り代のなる為に作られたという情報が読み取れます。と解釈されてましたが、
個人的には、ホムンクルス自体が器に向いていて、アインツベルンの技術が神の器用に特化していたため(元々小聖杯として英霊の受け皿になる器を作る技術だったため)と解釈しました。

2つめは依り代を用意するよりも、普通に召喚した方がよくないか?に対して。

聖杯戦争ではあくまでも人(+半神半人)の英霊が召喚されるもので神自体を召喚するのは不可能だったはずです。なのでホムンクルスに憑依させるか、人に憑依させるかの方法で呼び出す方法を取ろうとしたのだと思われます。

量産型01号

1つ目に関しては、現段階ではあまり何とも言えませんね。

確かにアインツベルンの技術があれば、神の魂をそのままホムンクルスに入れるのも可能でしょう。

イシュタルの登場につきましては、以前から伏線が張られていましたが、重要な情報を読み取れるほどの量はありませんでした。
何と言っても衝撃的な展開だったため、読者の中でも疑問ばかりであるはずです。

2つめについては、私がその設定を忘れていました。
申し訳ありません。

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