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昨年大ヒットした『君の名は。』同様、この映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』も劇場版公開に先駆けて小説版を発売しました。 ざっくり評価していくと↓こんな感じです。

面白さ☆☆☆★★

文章力☆☆☆★★

シャフ度☆☆☆☆☆

世界感☆☆☆☆★

青春っぽさ☆☆☆★★

個人的にはそこそこ楽しめました。どんな人にオススメかと言うと アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を観たいって人 シャフト作品(新房作品)が好きな人 です。

どうしても『シャフト作品』の演出をイメージしてしまう。

 この小説の感想を書く上で外せないのが、劇場版を手掛けるアニメスタジオ『シャフト』の存在。

『シャフト』とはアニメに詳しい人なら誰でも知っているような有名なスタジオです。独特な演出やダークな世界観が人気を博し、コアなファンや信者を多く生み出しています。

どんな作品を手掛けているかといいますと『化物語』や

『魔法少女まどか☆マギカ』

 

などです。

シャフトは癖のあるアニメスタジオです。一回シャフト作品を見てしまうと、その演出が頭を離れなくなります。

そのようなスタジオで映画が作られるって聞いてしまうと、本を読んでいるだけで、場面風景がシャフト独特の演出で再生されてしまうのです。

では『シャフト』を知らない人はどう感じるのか?

正直に言いますと、あまり高い評価は得られないでしょう。☆3ぐらいが妥当です。

風景描写は高いものの、心理描写が少し上手くなく、直木賞作品などの小説と比べてしまうと文章としての読み応えに欠けます。

普通の小説というよりライトノベルに近いのですが、ライトノベルを名乗るにはキャラクターのインパクトが少し弱い。(ついでに言うとイラストも少ない。)

一級品の作品と比較してしまうと見劣りしてしまいますが、映画のノベライズとしては良く出来ています。

小説版より映画を観ろ!!

本書あとがきより引用。

元々ドラマやアニメありき、つまり映像作品として作られたモノなので、この物語はとても映像的である。ということなのです。

当たり前ですが。  ドラマもアニメも観ておらず、この小説を最初に読んだ人もいるでしょう。  

それはもちろんとてもありがたいことなのですが、できればドラマやアニメと併せて楽しんでいただきたい。  

小説を読みながら思い浮かべていた景色や、登場人物たちがより具体的になるし、素人作家が書いた不明瞭な箇所も「ああ、こういうことだったのね」と、納得していただけるかもしれません。

ようするに。 この小説よりも映画の方が断然面白いという事です。

本書は映像化する事を前提に作られてるので、本物である劇場版と比べてしまうと見劣りしてしまうようです。

まだ映画版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は公開されていないので比べようがありません。

この小説版でしっかりと予習をしてから映画館へ向かえば、登場人物の心情や作品の世界観がよく分かるようになり、より一層映画を楽しめると思います。

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