バクマンについての記事を書いていきたいと思います。
本作が連載していた当時はネット配信の漫画は主流ではなく、作中でもジャンプの漫画家同士の戦いばかりでした。
しかし現在ではマンガアプリやSNSの勢いが強く、七峰のネットでの影響力と非常にマッチしているような印象を受けます。
なので本作の舞台が現代なら七峰透は主人公コンビである亜城木夢叶を超えていたんじゃないかと思いましたね。
目次
七峰透とは
主人公コンビ「亜城木夢叶」の中盤からのライバルであり作中の嫌われ役です。
亜城木と同じく計算タイプの天才型で邪道な漫画を得意としています。
彼の作品は自分の力で作り上げたものはなく、どれも他の人からアイディアを集めてそれをまとめているものです。
彼のアイディアは画期的であるものの、作中でも読者の間でも賛否両論が起きてます。
七峰の能力について
ネット上を話題になる影響力
彼の第1作目となる作品が『真実の教室』です。
もともとは亜城木が審査員を務める新人賞に投稿された作品でした。
作品のクオリティは他の投稿作と比べて群を抜いていたものの、ジャンプらしい作品ではないと言う理由で新人賞から落選してしまいました。
ですが、この作品を新人賞後にネット上でアップしたらヤフーのトップニュースになるほどバズってしまい、
七峰透は実名ともに大人気作家となりました。
星の数ほどあるアイディアをまとめる構成力
『真実の教室』はネット上の匿名の人物からアイディアを集めそれを一つの漫画としてまとめあげたものです。
作中では週刊連載というハードなスケジュールでは星の数ほどあるアイディアをまとめきれなくなってしまい、破綻してしまいました。
逆に言えば、構成をじっくり考える時間さえあればクオリティの高い作品を量産できます。
会社を立ち上げるほどの資金力
再び現れた時には、漫画の原作を作るための会社を設立してました。
その会社の資本力は本当にすごく
- 東京に5回建てのビルを建築
- 作品の作画や講師としてベテラン作家を起用
- 優秀な新人漫画家の育成
- 作品に100人以上のモニターを雇い面白さを測定
など金銭的にも発想力的にも普通の人には実現出来ないものばかりです。
既存の形に捉われない作品制作のアイディア
『真実の教室』のネット上の匿名の人物たちからネタを提供してもらうアイディア、
『パンチラファイト』を制作した『シンジツコーポレーション』の漫画を制作する会社を作る
これらのように普通の人では到底思いつかないようなアイディアを考え付きます。
その発想自体は良いものの、漫画家たちの信条や尊厳を踏みにじるものが多く、キャラの多くに避難されています。
ですが、彼のやり方を肯定的に捉える人もいて、高木も合理的だと彼のアイディアを認めています。
しかもそのアイディアを実行できるほどの実行力も持っているからすごいです。
少年ジャンプでは無理だった。
七峰はジャンプ編集部と揉め事を起こしまくっているので、信用があまりないです。
このスタイルで続けていったとしても、いつかまた問題を起こして集英社に全く相手にされなくなるでしょう。
(そう考えると担当の小杉さんはいい人でした。)
彼が成功するなら、ジャンプや集英社とは手を切り自分で出版社を立ち上げた方が良いかと思います。
七峰はネット時代の漫画革命者となりうる逸材
現在では『真実の教室』のようにネット上で話題を起こせば
ツイッターやまとめサイトなどのSNSで拡散されて大きな話題になります。宣伝効果も非常に高いでしょう。
それに七峰は漫画の才能だけでなくビジネスの才能まで備えています。
彼の計算能力はとても高く、冷静なメンタル状態を保っていれば読者の反応を的確に分析し誰しもが驚くような作品を書き上げてくれます。
事実『真実の教室』は七峰のそういった才能があるから話題になり、彼の才能を証明するような作品になった訳です。
結論:漫画アプリが流行している現代なら七峰は間違いなく成功していた。
彼のネットでの影響力やビジネススキルなどを考えると経営者になり、漫画アプリを作ったら確実に成功します。
ジャンプでは無理だったとしても人気漫画を量産できるので収入源に困ることはなさそうです。
当然人気作を何個も出せれば誰もが亜城木を超えたと認めないわけにはいけません。
現在では『ジャンプ+』のような無料漫画アプリも増えてきて、掲載されている漫画のクオリティも上がっていますが
週刊誌と比べるとまだまだ劣っているという印象があります。
なので七峰が漫画アプリに参入してもらい、ジャンプ人気漫画レベルの作品をたくさん送り出してくれれば、漫画界も活性化してもらいたいですね。
↓バクマンの考察記事はこちら!
そんな七峰透が活躍するのはコミックス14巻からです。
正直言って無理ではないでしょうか。
経営者になり、漫画アプリを作った所で、結局彼の作品作りは彼自身の突出した才能によって描かれてのみ確立するものですから人気作の量産なんて出来ません。
作中通り、どこかで調子に乗って横着して崩れるのがオチだと思います。
ただ、モニターを雇い面白さを作家の段階で測定しながら製作
あれは良いアイデアだと思います、逆に言えば他はただの机上論ですが・・