読めない。一花の心情が。
一花が女優の活動に専念するために、高校を中退することを宣言しました。
彼女は本作が始まる前からオーディションなどを受けて、夢に向かって一生懸命に努力していることを知っています。
それでも彼女には明かされていない謎がある上に、行動に一貫性がなく、見ているとなんだかしっくりきません。
一花の考えていることがあまり分からなく、過去が明かされる前の四葉を見ている時と同じような感じでした。
目次
今週の『五等分の花嫁』を振り返る
家族には直接話したが、風太郎はマルオから告げられる形だった
一花も四葉も、小学生の修学旅行にて風太郎と会話している
起承転結でまとめてみました。
今週の出来事で一番伝えたかったのは、姉妹たち+風太郎が一花の退学の話を聞いた時にどのような事を感じたのかでしょう。
一花の選択について
一花の高校中退の話を聞いて、他の人はこのように考えます。
- 二乃、三玖、風太郎→反対
- 五月→中立
- 四葉、クラスメイトたち→賛成
気になる点も多いかと思いますが、一個ずつまとめてみましょう。
一花の本心が読めない
三玖も話しているように一花は案外器用な性格をしています。
高校卒業までの半年の間なら女優の仕事と学業を両立することも可能だったはずです。
しかし一花は風太郎や妹たちの気配りや援助を断り、女優一本の道に進むという考えを頑として曲げませんでした。
彼女が三玖に変装して風太郎を落とそうとした、林間学校編からあまり時間が空いていないこの時に、退学するのは違和感があるかと思いますね。
考えられる要因としては以下の二つでしょう。
- 本当に女優の活動に専念したいと思っている
- 風太郎と距離を置きたい
また一花は風太郎と昔会っていたものの、その時どんな会話をしたのか、どんな事を思ったのか、などは全く明かされていなく謎ばかりです。
一花にはまだブラックボックスとなる要素が多くあり、彼女の行動が全く読めません。
クラスメイトは好意的
- 映画に出演
- テレビCMにも出演
一花はこの1年で女優のしての実績を多く積んできました。
それにより作品が始まった頃には脇役の代役しか演じることができませんでしたが、映画やTV-CMにも出演するほどの大スターになりました。
もしかすると橋本環奈並みの有名人になっているのかもしれません。
このように彼女は女優としての実績を多く積み、ステップアップしているので、何も知らないクラスメイトからは応援する声が多くなっています。
二乃、三玖、風太郎は否定的
五つ子姉妹の中でも、二乃と三玖は特に一花の退学に反対していました。
二乃は家族全員でいることにこだわっており、一花のみならず姉妹全員がかけてはならない存在だと思っているからこそ反対したのだと思います。
一花が家族とさよならをして、自分の夢を追いかける決心をしたのに対し、二乃は家族がいなくなる 恐怖を捨てられずにいます。
(中略)実際のところはメンタルは脆弱であり、その他人に執着しすぎている弱さゆえに自分の周りにいる人に優しくしてしまうのかもしれません。
以前このブログに投稿した文章
以前私は、二乃が他の姉妹たちに優しく接するのは、母が亡くなる恐怖を捨てきれず、家族に依存している可能性があると書きました。
やはり二乃のメンタルは意外と脆く、自分の心を保つためにも一花にはそばにいてほしいと願っているのかもしれません。
三玖は普通に一花と一緒に高校を卒業したいからという理由でしょう。
この二人は仲が良いものの、林間学校編ごろから修学旅行までの間、風太郎を巡って色々と争っていました。
修学旅行にて三玖が風太郎への告白をしたことにより、わだかまりは無くなったはずです。
風太郎は小学生の頃に京都で生徒手帳の写真の女の子(四葉)と出会ったことにより、誰かに必要とされるような人間になるという目標を見つけます。
現在は五つ子姉妹と深く接することにより、彼女たちといる時間のかけがえさを知り、みんなで一緒にいることにこだわるようになりました。
なので五つ子姉妹たちと深く接する前の、ちょうど花火大会ごろの彼ならば、一花の夢に賛同、応援し、退学にも好意的な意見を示していたはずです。
風太郎が一花の退学を否定した時に「やっぱり彼は変わってしまったのだな」と思いましたね。
- 二乃は家族全員でいることに拘る
- 二乃は家族に依存しているのでは?
- 三玖は一花と一緒に卒業したい
- 現在の風太郎は退学に反対していたものの、花火大会の頃だったら賛成していたはず
五月は中立
一花が学校よりも大切なものを見つけた事を喜びましょう
五月のセリフより
五月は一花の中退の話を聞いてこのように話していた一方で、二乃に以下の言葉をかけられた時に何も言い返せませんでした。
……まさに優等生のセリフね
二乃のセリフより
表面上では喜んでいるように見えても、突然の出来事に動揺しており、自分の意見を固められないような印象があります。
この時五月の考えた事は以下のような感じだと思いますね。
- 自身も一花と同様に夢を持っている
- 一花と一緒に卒業したい
五月も女優を志す一花と同様に、教員になりたいという夢を掲げています。
ですので夢を志す家族を精一杯応援したい気持ちが強いのでしょう。
ですがその気持ちと同じぐらい、一花にも学校に在籍してもらい、家族全員で高校を卒業したいという気持ちがあるのではないでしょうか。
この二つの感情が合わさって揺れているので、二乃に反論できなかったのでしょう。
四葉は賛成しているはず!
次に四葉について。正直一花並みに考えが読めないので予想しにくいです(笑)
でも一花の夢だもんね 応援するよ
四葉のセリフより
一花が中退のことを打ち明けた時には、五月と同様に応援する意思を示します。
そのセリフに迷いがあるようには見えなかったので、これは四葉の心の底から思ったことであるはずです。
すごいなぁ一花は
四葉のセリフより
四葉は小学生の頃に風太郎と出会ったことで「高収入の仕事に就いて母を楽にさせる」という夢を持つようになりました。
彼女はその夢に向かって必死に努力するものの、失敗してしまい諦めることになります。
偶然にも現在一花が挑んでいる「女優」という仕事は、過去の四葉が夢見た「高収入の仕事」です。
四葉は「高収入の仕事に就く」という夢に破れたからこそ、似たような夢を追いかける一花を応援したいと思ったのだと考えます。
一花をお願いします
四葉のセリフより
一方で一花の中退をやめさせようとする風太郎を励ますようなセリフを言うなど、行動に一貫がないような感じも見受けられますね。
これは単純に、自分が夢を追って潰れてしまったので、一花も同じようにならないようにサポートをしてもらいたかったから言ったのだと考えました。
そのほか気になった点
風太郎はなんでお金がないんだ?
最近風太郎は金欠らしく、三玖にそのことをぼそっと言っていました。
バイト募集中のお店 知ってるよ
三玖のセリフより
その直後の三玖のセリフです。この「バイト募集中のお店」と言うのはおそらく、自分が勤めているパン屋でしょう。
なぜ風太郎にお金がないのか。私はそのことが疑問に思って仕方がないです。
二乃と一緒に勤めていたケーキ屋さんは、店長が骨折したことによりしばらく休業することになり、働けないのは理解しています。
しかし五つ子父から頼まれた家庭教師のアルバイトは、相場×人数分の給料が貰えます。
たとえ一花の分の給料が減らされても、高額なバイトであることには変わりありません。
風太郎は高いバイト代を貰っているのに、なぜお金が足りないと言っていたのでしょうか?
その理由として思い当たるのは、妹のらいはが中学生に上がったことにより出費が増えたと言うものが上がりますね。
- 制服代
- 教科書代
- 化粧品とか?
女子は消耗品を大量に消費するので、普通に生きるだけでコストがかかります。
遊戯王のパック代とニンテンドースイッチだけであれば生きれる男子とは大違いです。
別に化粧品とかのお金を支払わないと言うのも手だと思いますが、妹思いの風太郎がそんなことをするとは思えません。
よく考えてみてください。あなただって強い遊戯王カードがないと、友達にデュエルに勝てなくなってしまい寂しいですよね!
妹にかかるお金が増えたため、風太郎はバイトを増やさないといけなくなったのだと考えました。
一花は過去の出来事をどのように語るのか?
今回のラストにて一花は、四葉に自身の過去の出来事を話します。
一花は四葉と同様に、小学生の頃の京都にて風太郎と出会っていますが、その時に彼とどのような会話をしたのかは全く明かされていません。
一花がどのようなことを語るのかが非常に気になります。
また二人が話しているのは、四葉が悩んだ時に訪れる公園なのもポイント。
ここは四葉が自分の心に正直になる場所であり、自分の本音しか言わないはずです。
四葉が他人に向かって本音を話しているシーンは少なく貴重。夢を見る一花にどのように接するのでしょうか?
- 風太郎は妹のらいはのためにバイトを増やすのでは?
- 一花が四葉に過去の出来事を語る
- その時の四葉のセリフにも注目!
最後に
- 一花、学校やめるってよ
- 妹たち+風太郎は基本的に辞めるのに反対
- 次回一花が四葉に過去を語る
今回の一花の発言、行動には謎めいた要素が多く、考察が難しい状態です。
そんな彼女と、謎の塊と言えるヒロイン・四葉がぶつかったらどうなるのでしょうか?誰にも予想ができませんね。
家族旅行の時にも、二人が一緒に喋っているシーンがあったのですが、その時は落ち込んでいる一花を四葉が励ましている感じでした。
少なくとも今回は、その時とは違うような会話になると思うのですが、どうでしょうか?