この記事には週刊少年マガジン掲載分の『五等分の花嫁』のネタバレを含みます。
『五等分の花嫁』の四葉の過去編2回目の感想です。
↓下に前回の感想記事のリンクを貼るので、読んでない方や復習したい方はそちらをチェックしてもらえると嬉しいです。↓
前回までは修学旅行前の、四葉が風太郎に出会う前の家族の関係が描写されていました。
今回描かれたのは主に以下の3点です。
- 四葉と風太郎が修学旅行をどのように過ごしたのか
- 姉妹の母が亡くなった瞬間
- 家族の仲が悪くなるまで
母が亡くなったことにより、姉妹の仲は最悪に近いものになります。
これらのイベントを通じ、四葉は何をどの様に感じていたのでしょうか?
目次
今まで明かされた四葉の過去
前回までに判明している事実
財布をなくすなどおっちょこちょいなところがありますが、姉妹で病気が治った母へ花を送ろうとするなど、家族への愛情をしっかりと持っている優しい女の子。
この頃から他の姉妹のお手本になろうと思い始める。
四葉は過去に一花が自分の仲良くしたい男子と先に仲良くなっていた、ような内容の発言をしていたことから、一花と風太郎と喋っていたことを知っていると思う。
詳しくはこちらの記事をチェック!
今回新たに明かされた事実
運命はここから始まった!
風太郎は恥ずかしくて、四葉の写真を撮るのを躊躇していた。
生徒手帳の写真を撮ったのもこの時だと思われるが、そのシーンは描写されていない。
その上風太郎が入院していた時に思い出した「君が必要だもん」というセリフを喋っている場面がなかった。
一花が風太郎と楽しそうに喋っており、それを見た四葉は絶望する。この時四葉は一花を恨んでいたのだろうか?
母の死の前後に、姉妹たちは個性に目覚めるようになる
今の父・マルオが保護者となる
同じ中学に進学するも、全員バラバラに過ごす。
風太郎について
小学校の頃から他人に優しかった
小学校時代の風太郎は周りの生徒に迷惑をかけまくっていたため、快く思われていなくひとりぼっちな日々を過ごしていました。
これだけ聞くと性格の悪いように聞こえますが、彼は孤独が故に周りに構って欲しかっただけであり、根は良い人です。
その証拠に風太郎は、四葉が姉妹全員のお守りを買ったせいでお金がなくなったことを知ると、自分の持っているお金の全てをお賽銭に回して彼女と一緒にいることを選択します。
風太郎の夢は妹の生活を良くすること
風太郎が四葉が母のことを愛しており、母に楽になってもらうことに人生の意義がある、という話を聞きました。
そのことがきっかけで彼自身も小学生の妹のために勉強して、高給の仕事に就くことを目的とします。
話は少しそれますが、わたしは風太郎は将来医者になると予想しています。
医者なら高い給料が見込めます。その上五つ子姉妹の今の父も医者なので、彼のコネがあれば大学にも無償で入れる可能性もあるからです。
風太郎は四葉の出会いのおかげで前に進めるようになったのです。
なので自分が高い給料の仕事に就き、妹を幸せにするという夢を叶えた時には、四葉と再会したいと思うようになりました。
風太郎は四葉の出会いにより、テストで全教科100点を取るようなエリートに成長しました。
四葉について
風太郎に憧れて、追いつきたいと思っている
風太郎と出会う前の四葉は、他の姉妹と一緒にいることが当たり前の生活をしていました。
なので一人で京都に旅行していた風太郎に憧れの気持ちを抱くようになりました。(実際にはこの時の風太郎は修学旅行で他の生徒とはぐれただけ)
なので姉妹全員でいるよりも、個性を出して孤立しても生活できる力を得ることにこだわるようになります。
一方で中野家の五つ子姉妹の方針は、どんな時でも5人全員でいることです。
- ひとりでも生きたい四葉
- みんなで生きたい姉妹たち
最初から四葉と他の姉妹たちの方針は異なっていたのです。
四葉は志した夢自体が間違っています。彼女はそのことに気がつかないまま進んでしまったので、のちに自分の決断を後悔するとは思いませんでした。
「勝っているんだよ」というセリフは、四葉と家族全員のすれ違いを示しているセリフだと考えています。
四葉は姉妹全員のお手本になり、ひとりでも生活するだけの力を得るために努力していました。
しかし他の姉妹と母は四葉にそんな力を求めていなく、ただ5人全員で元気に生活してほしいと願っています。
四葉と姉妹の優越なんて関係がなく、家族の中で「勝っている」とか「負けている」なんてミジンコレベルでどうでも良い話なのです。
彼女の努力は風太郎と共に誓った夢を叶えるためには必要なことであります。しかし家族の仲というものを度外視して考えているので、根本的に間違っているのです。
それなのにも関わらず、四葉は間違った方向へ努力をしてしまうのです。本当に不器用ですね。
意図的にカットされたシーンがある
- 京都を散策している時の「君が必要だもん」
- 風太郎と別れる時に行った「バイバイ」
上記のセリフは、コミックス5巻にて風太郎が過去の思い出を振り返っている時に四葉が言ったセリフです。
今回の四葉の過去編にもこれらのセリフが出てくるのかなと思ったのですが、意外なことにこれらのシーンはカットされていました。
風太郎はこれらのセリフを印象的に感じていたので、触れられないということがおかしいのです。
なんのために「君が必要だもん」と「バイバイ」をカットしたのでしょうか?
それは四葉の過去編が終わった後に、風太郎の過去編が始まる伏線でしょう。
風太郎は小学生の頃の四葉のことを、先を見て考えているすごい人だと思い尊敬していました。
しかし実際の四葉は、どんなに努力しても失敗してしまうダメな女の子です。
風太郎から見た四葉と実際の彼女とでは、人物像に大きくズレがあります。
そのズレを埋めるために、本作では近いうちに風太郎の過去編が始まるのではないでしょうか。
「バイバイ」
「君が必要だもん」
小学生の頃と高校生の現在とでは風太郎の呼び方が違うのはなぜ
小学生時代の四葉は風太郎のことを「風太郎君」と呼んでいるのに対し、現在の四葉は「上杉さん」と呼んでいます。
なぜ四葉は風太郎の呼び方を変えてしまったのでしょうか?
真っ先に思い当たる理由としては、四葉は彼と共に夢を叶えると誓ったのにも関わらず、ちっとも成功できなかったので合わせる顔がなかったからというものでしょう。
自分が彼のことを「風太郎君」と呼んでしまうと、彼に自分が京都であった女の子だと知られてしまう恐れがあると考え、自分の正体を秘匿するために呼び方を「上杉さん」に変更したのではないかと思いました。
もし四葉が再び風太郎のことを「風太郎君」と呼ぶ時が来るとすれば、風太郎が姉妹全員の見分けがつくようになった上に、四葉の正体を見破った時でしょう。
四葉は自身が京都で出会った女の子だとバレた時に、風太郎のことを「風太郎君」と呼ぶのではないのかなと予想します。
中学時代はロングヘアのままだった
五つ子姉妹たちは母が死亡する前後ぐらいに個性が出始めて、中学時代には外見がバラバラになり個性が開花していました。
一花はその頃には現在と同様にショートヘアになっていたので、四葉も髪を切っているのかなと思いましたが、中学時代では切っていなかったようです。
なぜ四葉は髪の毛をロングのままにしていたのでしょうか?
髪の毛というのは姉妹達を象徴するようなものでした。
二乃は昔、母が存命した頃の思い出にとらわれ過ぎていたので、髪の毛がロングのままでした。
彼女は髪を短くすることで、その思い出を捨て去る決心をしています。
四葉も二乃と同様に髪の毛を切ることで、何かしらの決心をしたと思います。
彼女が髪を切ったのはなぜか。その理由がとても気になります。
他の姉妹たち
過去の一花と四葉の関係はどんな感じだったのだろう?
幼い頃の一花は風太郎と出会い、恋に落ちています。
その様子を見た四葉はソウルジェムが濁り魔女になりそうな勢いで絶望していました。
現在の四葉は一花に恨みを持っていなかったのですが、その時はあまり良い感情は抱かなかったと思います。
一花が四葉と風太郎の関係に気がついたのは、高校の修学旅行前に家の中に落ちていた生徒手帳の写真を偶然見た時であり、小学校時代はふたりの関係を知りもしなかったはずです。
過去の一花と四葉の関係はどのようになっていたのか気になります。
五月が闇すぎる
現在は四葉の過去編なので、四葉の闇に焦点が当てられていますが、五月の過去も闇が深くなっています。
マザコンかわいい。
母の死の前に、個性に目覚めるようになる。
母の代わりになることを誓い、教師になることを志す。
おそらく五月の暗黒期。闇が深すぎる。
五月の闇は家庭教師の風太郎や、母の教え子である下田さんと出会い、自らの意志で教師を目指す覚悟を決めるまでずっと続きます。
このようにまとめると、五月の過去も四葉と同じぐらい闇がありますね。
現在の五月は風太郎のことを好きになっていますが、その理由は語られていません。
自分を闇から救うきっかけになった人物と考えれば、彼のことを好きになる理由にも納得できますね。
- 現在やっている四葉回
- 期末試験の二乃
五つ子姉妹の過去は作中でだいたい述べられているので、五月の過去編はやれないと思います。
個人的には四葉や二乃の時ほどがっつり掘り下げなくても良いですから、五月の過去にも触れてほしいですね。
メインヒロインのほとんどが闇をはらんでいるなんて、本作はとんでもない漫画です。
そのうち『五等分の花嫁ダークネス』が開幕するのではないでしょうか?(冗談)
姉妹の母について
娘たちが個性を出すことを否定していない
過去の二乃は全員が同じ服装、同じ髪型でいることで、みんなが一緒であることを痛感していました。
姉妹の母は娘たちにはどんな時でも一緒にいてほしいと願っていたので、髪型を変えるなど個性を出すことには反対だったのではないかと思っていましたが、そうではなかったようです。
その証拠に姉妹の母はリボンをつけた四葉に対して、似合っているとコメントしていました。
個性を出すのは良いですが、そんなことよりも彼女たちにはずっと一緒にいてほしいと願っていたのです。
現在の五つ子パパとはどれ程親しかったのだろう?
現在の五つ子パパは病院の医院長を務めている人物であり、多忙な日々を過ごしています。
彼は姉妹たちの母と付き合っていたのですが、彼女が亡くなった時点ではまだ結婚はしていなかったと思います。
姉妹たちと現在の五つ子パパが顔をあわせる機会は少なく、実際に喋ったのは母の葬式でした。
もし現在の五つ子パパと姉妹の母が正式に結婚していたのであれば、姉妹たちは現在の五つ子パパと喋る機会もあったはずです。
修学旅行にて迷子になった四葉を見つけたのは、他ではない現在の五つ子パパです。
母が四葉が迷子になったことを彼に相談したところ、わざわざ探しに来てくれたようです。
四葉たちが乗っていた新幹線からは富士山が見えていました。
おそらく現在の五つ子パパ経営している病院は、京都からだいぶ離れた場所にあると予想できます。(多分東京。愛知県東海市ではない。)
現在の五つ子パパは病院の医院長を務めている人物であり、長い間病院を離れることはできないはずです。
時間があるわけではない現在の五つ子パパは、なぜ四葉の捜索をすることができたのでしょうか?
また姉妹の母は、彼氏といえど現在の五つ子パパに家族の捜索をお願いするなんて、相当親しい間柄ではないとできないと思います。
先ほども述べたように、現在の五つ子のパパは非常に忙しい人間です。もし姉妹の母と出会ったばかりであれば、速攻で断っているはず。
実際のところ、この二人はどのような関係だったのでしょうか?現在の五つ子のパパの過去も気になる。
前の旦那は???
現在の五つ子のパパが多忙なことを考えると、姉妹の母は別の人に四葉の捜索を頼んだ方が良かったはずです。
なぜ前の旦那をに頼まなかったのでしょうか?
前の旦那であれば、娘の捜索にも手伝ってくれる可能性も高く、現在の五つ子のパパよりも頼みやすいはずです。
おそらく姉妹の母には、前の旦那に捜索を頼めない事象があったのでしょう。考えられるのは以下の2点ですかね?
- 前の旦那は亡くなっている
- 暴力的な上に性格が悪い
これまでの話で姉妹の母の前の旦那、五つ子姉妹の実の父が登場しないのはおかしいので、何かしらの事情があると予想しています。
最後に
これまでの四葉の過去を全て振り返ってみましょう。
財布をなくすなどおっちょこちょいなところがありますが、姉妹で病気が治った母へ花を送ろうとするなど、家族への愛情をしっかりと持っている優しい女の子。
この頃から他の姉妹のお手本になろうと思い始める。
運命はここから始まった!
風太郎は恥ずかしくて、四葉の写真を撮るのを躊躇していた。
生徒手帳の写真を撮ったのもこの時だと思われるが、そのシーンは描写されていない。
その上風太郎が入院していた時に思い出した「君が必要だもん」というセリフを喋っている場面がなかった。
一花が風太郎と楽しそうに喋っており、それを見た四葉は絶望する。この時四葉は一花を恨んでいたのだろうか?
母の死の前後に、姉妹たちは個性に目覚めるようになる
今の父・マルオが保護者となる
同じ中学に進学するも、全員バラバラに過ごす。
四葉は成績が足りなくて落第しそうになったのがきっかけで、姉妹たちと一緒に転向することになる。
彼女はそのことを申し訳ないと思っており、他の姉妹たちに頭が上がらない。
という感じですね。
今回過去の四葉の「君が必要だもん」と「バイバイ」という印象的なセリフがカットされていましたが、なぜだったのでしょうか?
来週は中学時代の、姉妹たちの中が最も険悪だった時期が描写されます。
家族の仲は最悪に近いものだったのですが、彼女たちは高校に入ってから四葉のために転校する決心をします。
中学から高校にかけて、姉妹の仲がある程度改善するようなエピソードが入ると思いますが、一体何が起こったのでしょうか?
また現在の五つ子パパや風太郎にも明かされていない謎があるので、要注目です。
復習♪復習♪
「バイバイ」
「君が必要だもん」
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