学園祭五月編の第3回の感想を書いていきます。
今までどのヒロインも2回で終わっていた学園祭編ですが、五月だけなんと3回も用意されています。
実の父親・無堂先生が関わっていることもあり、彼のことを掘り下げるためにボリュームがあったとはいえ破格ですね。
内容もスペシャルになっており、五月という1人の人間の新しい夢の始まりという感じで、最高でした!
いやぁ…『五等分の花嫁』は本当にすごい! いつでも我々の予想をはるかに超えるような面白いストーリーを提供してくれるのですから!
目次
これまでの五月の変化
『五等分の花嫁』の魅力の一つとして、作中のストーリーによってキャラクターの属性が大きく変化することが挙げられますね。
大人のお姉さんだと思っていた人が、嫉妬心によって属性を歪められてヤンデレ化したりとか、元気ハツラツな人は5年前から巨大な闇を抱えていたりという現象が多く見受けられます。
五月も他の人と比べたら属性の変化は少ないのですが、それでもやっぱり変わっていたので、軽くまとめてみたいと思います。
通常の姿・初期
主人公と初めて出会った際に、昼飯をたくさん食べることを馬鹿にされました。それによって2人の関係性は最悪なものになってしまうのです。
初期の中の悪い感じが、五月の通常の姿と言っても良いでしょう。
初対面が最悪だったことにより、五月は風太郎に勉強を教えてもらうようにお願いできませんでした。
アローラの姿・中期
林間学校編終了らへんからの姿。
五月は風太郎が勉強する理由を聞き、彼という人間について知っていくことになります。
そこから彼の努力を認め、彼女にとって風太郎は嫌いな相手から大切な友達へと変化していくのです。
分岐進化・零奈
小学生の頃の思い出が原因で闇を抱えるようになってしまった四葉。
彼女の影響を受けて変化したのが、零奈という存在であります。
五月は四葉に頼まれて、風太郎が過去に出会った女の子のふりをすることになります。その時に使用した偽名が零奈です。
零奈という名前は、彼女の亡くなった母から取っていました。
中野四葉という存在に影響されたことにより、五月本来の属性は大きく歪められており、全くの別キャラクターという感じになっています。
五月本来の正統派ヒロインとしてのオーラを引き継ぎながらも、四葉特有のミステリアスな雰囲気が出ており、トンデモなく魅力的なヒロインになっていました。
ガラルの姿・現在
ということでこれまでの五月についてまとめてみました。
- 風太郎が嫌いなヒロイン
- 親友
- 謎のヒロイン
このようにまとめてみると、五月というキャラクターは大きく変化していることが分かりますね。
そして現在は夢見るヒロインという感じでしょうか。
彼女は母に大きな憧れを抱いており、自分も母のようになりたいと願ったのがきっかけで教師になることを志します。
しかし自分は要領が悪いため、勉強しても全く能力が伸びませんでした。
それでも自分の意思で教師になるという夢を追う決断をし、努力し続けているのが現在の中野五月です。
夢に向かって学園祭返上で勉強していた五月の目の前に、彼女の実の父親である無堂先生は現れました。
五月についてまとめるとこんな感じになると思います。
五月にとっての理想とは
無堂先生は、別れた妻への固執しすぎている理由から、五月を教師以外の道へ進ませようとします。
しかし五月にとっての理想の自分というのは母の姿そのもの。
風太郎と接することにより、母がどれだけ自分のことを大切にしてくれたのか、自分がどれだけ母が大切だったのかを再び思い出します。
無堂先生は五月を教師以外の道に進ませたく行動したのですが、結果的に言えば五月の信念を固くするきっかけを作ったのですね。
無堂先生に裏切られた母の人生は散々なものだったかもしれません。それでも自分たちに生きる希望と優しさをくれた母の姿は偉大であり、五月は母のようになりたいという思いを強くするのです!
五月が風太郎に見出した「なりたい理想の自分の姿」とは?
君だって私の理想なんだよ それだけ聞いて欲しかったの
五月のセリフより
今回にて最も印象的だったのはこのセリフだったと思います。彼女が全力で解き放つ最強のダイマックス技ですね!
先ほども述べたように五月にとっての理想の教師像は母になっていますが、風太郎も同じぐらい理想に近い要素を持っているようです。
はたして五月が風太郎に見出した「なりたい自分の姿」とは何だったのでしょう?
- 諦めの悪さ
- 生徒と真摯に向き合う姿
自分はこの2点だと思いますね。
風太郎が家庭教師の仕事を始めた理由は、妹のらいはに楽な生活をさせたかったからです。
風太郎は家族のために一生懸命5つ子姉妹の家庭教師の仕事を全うしようとしました。
彼の諦めの悪さは異常であり、初対面が最悪だった五月も知恵を振り絞ったり、頑固になったりして、無理矢理勉強を教えようとします。
その上に生徒ひとりひとりと真摯に向き合い、彼女たちを導いていました。
今回五月が「母になりたい」という夢を思い出せたのも、風太郎が彼女に対して真摯に向き合ってきたからです。
五月が風太郎に敬語を使わなかった意味とは?
「君だって私の理想なんだよ それだけ聞いて欲しかったの」という最強のセリフについてもうちょっと掘り下げてみます。
五月は四葉と同じく敬語を使うヒロインでした。
なぜ五月は敬語を使うようになってしまったのでしょうか?
四葉の場合は、中学時代に他の姉妹に散々迷惑をかけたので、頭が上がらなくなったので自然と敬語になってしまったと思います。
五月の場合は、母が自分たちに敬語を使っていたからそれを真似たのだと考えました。
五月の敬語=母への憧れ
先ほども述べたように、五月は風太郎のような教師になりたいと考えています。
となると風太郎といるときは、母の憧れよりも彼から学びたいという気持ちが強くなっているのではないかと思いました。
そして風太郎と対等になりたいという思いから、五月は風太郎の前では敬語を止めようと思ったのではないでしょうか?
というか主人公の前で呼び方を変えるなんて、恋人になった後のヒロインの姿そのものなのですが…
無堂先生の出番はこれで終わりなのか?
掘り下げが不十分
今回にて五月たち五つ子姉妹+マルオたちによって倒されてしまった無堂先生。彼の出番はこれで終わりなのでしょうか?
無堂先生は五つ子姉妹の実の父親というポジションであるにも関わらず、たった3話でストーリーが片付いてしまいました。これは少し短すぎると思いますね。
確かに本作はテンポよくストーリーが展開されているため、違和感を感じない人も多いと思います。
それでもメインの五つ子姉妹のみならず、風太郎やマルオなどの主要キャラの過去を掘り下げていました。
無堂先生は主要キャラなのにも関わらず、マルオたちと比べて掘り下げが不十分な点から、まだ出番があることが予想できます。
無堂先生が再登場するとしたらこのタイミング!
では無堂先生が再登場するとしたらどのタイミングになるのでしょうか? 思い浮かぶのはこの2つですね。
- 零奈その教え子であるマルオ、上杉父、下田さんの過去編
- 最終章に登場して風太郎の邪魔をする
マルオたちの過去編
現在五月たちの父親を務めているのはマルオですね。
彼はファンクラブの会長を務めてしまうほど姉妹の母である零奈のことが好きであり、作中でも四葉の過去編や上杉父の会話などでそのことが深く掘り下げられています。
しかしマルオと上杉父や無堂先生の関係性はあまり明かされていなく、彼の愛情と比較すると掘り下げが不十分です。
なのでマルオの学生時代を描くようなエピソードが公開されることが予想でき、そのタイミングで無堂先生が再登場すると思います。
最終章
過去編以外の予想ですと最終章という予想もできます。もっとも本作がどのようなラストになるかは全く予想できませんけど…
彼は自分を否定したマルオや風太郎たちへと復讐するために、彼らの夢を阻んだり、経済的な被害を与えたりする可能性も考えられますね。
無堂先生は塾講師なので教育の世界に精通しているはずです。もしかしたら腹いせで五月の受験を邪魔をするかもしれません。
最後に
こんな感じで、学園祭五月編についてまとめてみました。
次回は風太郎が5つ子姉妹から誰を恋人に選ぶかが発表されると思います。
はたして風太郎の恋人になるのは誰なのでしょうか?