『鬼滅の刃』のファンブックを読んでいたらこのような興味深い文を発見しました。
無限城にいるときは基本的に無口で、鬼殺隊士を前にすると饒舌になるのは人間が好きだからだと思います。
「鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録」より
過去に猗窩座が勧誘して鬼になった人の中にも強者になれそうな人がいましたが、みんな死にました。
上弦の参”猗窩座”がスカウトして鬼になった人間は、みんな死んだようです。
猗窩座は強者にに固執する性格であり、煉獄さんと戦った際にも彼を鬼にしようとスカウトをしていましたね。
誰よりも強さにこだわる猗窩座ですが、そんな彼がスカウトした人間は弱者であるはずがありません。
少なくとも猗窩座が認めるぐらいの強さはあると思います。
なぜ”猗窩座”がスカウトした鬼は全員死んでしまったのでしょうか? 今回はその理由について考えていこうと思います。
目次
上弦の参”猗窩座”は人間をスカウトしている
上弦の参”猗窩座”といえば真っ先にこの台詞が浮かんできます。
お前も鬼にならないか?
『鬼滅の刃』7巻より
これはコミックス7巻の『無限列車編』にて煉獄さんに言った台詞ですね。
彼は強い実力を持つ人間が好きであり、煉獄さんの実力を認め自分と同じ鬼としてスカウトしました。
猗窩座は人間を脆く弱い生き物だと思っております。
確かに鬼は高い再生能力と戦闘能力を持っている上に、寿命もなく老いることがありません。
普通に考えたら鬼の方が生物として優れていますね。
老いることも 死ぬことも
『鬼滅の刃』7巻より
人間という儚い生き物の美しさだ
しかし煉獄さんは老いることや死ぬことこそが人間の美徳であり、強さとは戦闘能力ではなく心の強さだということを信じています。
- 猗窩座の求める強さ→戦闘力
- 煉獄さんの求める強さ→心の強さ、意志の強さ
心の強さや絆などを尊く思い、人間であることを誇りに思う煉獄さんに対し、猗窩座はそれらを過小評価しており人間という種族を見下しています。
猗窩座と煉獄さんとでは、強さの基準や求める価値観が全く異なっていました。
なので煉獄さんは猗窩座の誘いを断ったのです。
結局はその後二人は戦闘をすることになりました。煉獄さんは猗窩座と互角の戦いをするものの、敗れて死んでしまいました。
今思えば痣ブースト無しで上弦の鬼と互角の戦いをしていた煉獄さんの強さが異常でしたね。「もし今、彼が生きていたら…」とは思わずに入られません。
猗窩座の記事なのに煉獄さんについて語っている…これは良いのでしょうか? まあいいでしょう。
猗窩座を語る上で煉獄さんについて語るのは避けては通れませんからね。あと映画の無限列車編が楽しみですね。
人間が鬼になる方法
鬼舞辻無惨から血を与えられる
では人間が鬼になるにはどのような方法があるのでしょうか?
真っ先に思い浮かぶのは、鬼舞辻無惨が自分の血を分け与えるというものですね。
鬼の親玉的な存在で本作のラスボス候補。
初めて鬼になった人間であり、日光を浴びたら消滅するという鬼の弱点を克服することを目的としております。
そのために『青い彼岸花』、もしくは日光の弱点を克服した鬼を探し求めています。
鬼舞辻無惨は日光の弱点を克服した鬼を生み出すべく、体質や血質が今まで生み出した鬼と異なる人間を狙って鬼にしているそうです。
また鬼殺隊に対抗するための戦力も欲しいため、十二鬼月と似たような性質の人間も積極的に鬼にしています。
鬼は鬼舞辻無惨の血を多くもらうほど戦闘力が上がるという性質を持っていましたね。
なので鬼舞辻無惨は任務の報酬として、己の血を分け与えることもあります。
命がけで仕事をした報酬が、上司の血ってどんなブラック企業???
上弦の鬼がスカウトする
鬼舞辻無惨に血を分け与えられる以外にも、人間が鬼になる方法が存在します。
それは十二鬼月のメンバーにスカウトされるというものです。
- 上弦の陸の堕姫・妓夫太郎
- 雷の呼吸を使う剣士・獪岳
過去にはこの方法で鬼になった人間も存在します。
まずは堕姫・妓夫太郎について述べていきましょう。
鬼になる前の二人は夜の街で仕事をしていました。
ある日、堕姫が仕事先で問題を起こしたせいで、二人は厄介払いの剣士に襲われ殺されかけます。
そこに当時は上弦の陸を務めていた”童磨”が現れて、二人に鬼舞辻無惨の血を与えて鬼にしました。
次に述べるのは雷の呼吸を使う剣士・獪岳です。
この人は善逸の兄弟子にあたる人物でしたね。
実はもともと孤児であり、岩柱の悲鳴嶼行冥の寺で他の孤児と一緒に住んでいました。
しかしお金を盗んだことがバレて寺を追い出されてしまい、その腹いせで悲鳴さんの寺に鬼を招き入れました。
それによって悲鳴さんは人を疑ってしまうような性格になってしまったのです。
そんな獪岳ですが、上弦の壱”黒死牟”と遭遇した時に命乞いをしたのがきっかけで、鬼舞辻無惨の血を与えられて鬼になりました。
強い剣士になる程鬼になるのには時間がかかる上に、多くの血を必要とします。
また稀に鬼舞辻無惨の血を与えられても鬼にならない人間もいたようです。
ちなみに黒死牟は鬼になるまでに3日かかりました。
- 上弦の弐”童磨”→堕姫・妓夫太郎
- 上弦の壱”黒死牟”→獪岳
鬼舞辻無惨の他にも、このように上弦の鬼たちも人間をスカウトして鬼にしております。
猗窩座のスカウトした鬼が全員死んでしまった理由を考える
ここまで上弦の鬼がスカウトした鬼についてまとめていきました。
ではここからは猗窩座がスカウトした鬼が全員死んでしまった理由について考えていこうと思います。
鬼が生き残る条件として、鬼殺隊の隊士よりも強く戦闘を行っても負けない、というものが挙げられますね。
猗窩座のスカウトした鬼は本当に強かったのだろうか?
猗窩座がスカウトした鬼が本当に強かったのかどうかについて考えていこうと思います。
そもそも鬼の強さは、人間を食べた量と鬼舞辻無惨から与えられた血の量によって左右されます。
その量によって鬼特有の特別な力・鬼血術が使用可能になったりします。
ただそれらの量と鬼としての実力は完全には比例しません。
黒死牟や獪岳のように全集中の呼吸を使えたり、特異体質だったりすると、鬼になった直後でも強さが保証されます。
猗窩座はスカウトする際には、相手を厳選して本当に強い人間しか誘わなかったはずです。
ただ煉獄さんをはじめとする柱を務めた人間は、彼の誘いに乗った者は存在しなかった模様。
柱以外の鬼狩りの中には、猗窩座の誘いに乗って鬼になった者もいたのかしら?
鬼になった当初からでも、ある程度の強さを持っていた個体は多くいそうなような気がします。
と言いましても猗窩座のスカウトした鬼はこの世に存在していませんし、本作には登場していないので、憶測でしか語ることが出来ませんが。
鬼殺隊の隊士よりも強かったのか?
おそらく猗窩座がスカウトした鬼は普通の鬼殺隊の隊士よりは強かったと思いますが、柱などの強者よりは弱かったと思います。
柱とは鬼殺隊の最高戦力である剣士達の通称。
上弦の鬼のうち、下弦の鬼たちは柱たちによって始末されているため、100年顔ぶれが変わらない上弦と比べるとメンバーの入れ替わりが激しくなっています。
上弦の鬼>柱>下弦の鬼>一般の鬼殺隊の隊士>その他の鬼
ということはつまり、上弦と同等ぐらいの実力を持たないと柱によって殺される可能性が高いと思います。
実際に童磨がスカウトした堕姫・妓夫太郎は上弦にまで上り詰めて、なおかつ100年以上生きていました。
なので猗窩座のスカウトした鬼は強かったものの、その実力は柱や上弦には及ばなかったと考えました。
考察結果
猗窩座のスカウトした鬼は人間の頃から強く、鬼になった直後でも強力な力を持っていたと思います。
しかしその中から鬼殺隊の柱や上弦の鬼に匹敵するほどの実力を持つ者は出なかったため、戦闘になった際に殺されてしまったと考えました。
柱たちの戦闘力の高さを見ると、上弦ぐらいの実力がないと生き残れないのかなと思ってしまいます。
下弦の肆を務める零余子という鬼も、コミックス6巻のパワハラ会議にて柱と遭遇しそうになったら逃げていたことがバレ、その場で解体させられいます。
柱と鬼との間には圧倒的な実力差があるっぽいです。
鬼舞辻無惨によって解体された鬼たちを見ると、鬼として生きるのも大変だなと思ってしまいますね。
それではまた〜