この記事には週刊少年ジャンプ掲載分の『鬼滅の刃』のネタバレがあります。
前回にて上弦の参”猗窩座”は炭治郎と富岡によって倒されてました。
猗窩座は鬼ではない別の生命体になりかけており、生きようと思えばまだ生きれました。
正確にいえば、過去の人間としての記憶が戻ったことにより、鬼舞辻無惨と決別して自害することを決めた、といった方が良いかもしれません。
彼の死を、同僚である上弦の鬼たちはどのように感じているのかを考察していこうと思います。
鬼舞辻無惨は
今回にて猗窩座が女の人間を食わないことが判明します。
鬼は人間を食べることにより強くなるので、基本的に無惨は鬼たちに人間を食わせることを推奨しています。
そんな中で女を食えないとなると、単純に考えて他の鬼よりも半分の量しか人間を食うことが出来ません。
また今回童磨は女は赤ん坊を育てるぐらいの栄養を持っているので、男よりも能力がつきやすいと語っています。
そんな中で無惨は猗窩座が女を食わないことを許していたということは、かなり破格の待遇だったと言えるでしょう。
猗窩座は特別信頼を得ている鬼という訳ではありません。
作中では無惨に「無限列車」にて鬼殺隊の最高戦力「柱」の”煉獄杏寿郎”を葬ったことを報告するも、その場にいた炭治郎たちを逃したことを咎められ、信頼を失ってしまいました。
猗窩座が無惨に信頼を得ているという理由だけで、女を食わないという特別待遇を受けているのであれば、「無限列車」にて炭治郎を逃したタイミングでその特別待遇が解除されていないとおかしいはずです。
なので無惨は猗窩座には特別な力があり、それを覚醒してもらうために特別待遇を与えていたはずです。
無惨は特別な生命体になろうとした瞬間に、死ぬことを選択した猗窩座に対して憤りの気持ちを持っていると思います。
上弦の壱”黒死牟”
黒死牟は炭治郎たちと同様のアザがあり、元鬼殺隊の隊員ではないのかと言われています。
彼が無惨の部下になった理由などについては一切不明であり、本作のキャラの中でも特に謎が多い人物ですねよ。
そんな黒死牟ですが、強者と戦闘をすることを喜ぶ気持ちは残っていたようで、”猗窩座”と戦うことを楽しみにしていました。
”猗窩座”は他の上弦の事を快く思っていなく、特に自分よりも実力がある上弦の壱”黒死牟”と上弦の弐”童磨”と会話した時は敵意丸出しでした。
上弦の鬼たちが全員集合した際に、猗窩座が黒死牟に自分が童磨を攻撃したことを咎められた際には、「俺は必ずお前を殺す」と宣言しています。
この時の猗窩座の実力は、黒死牟や童磨に及ぶようなものではありませんでした。黒死牟もそのことを見越しているのか「そうか…励む…ことだ」としかコメントしていません。
黒死牟は猗窩座のことは眼中にないのかなと思いましたがそんなことはなく、猗窩座が死んだことを知ると悔しそうな表情をしていました。
彼は鬼同士が位を掛けて戦う「入れ替わりの血戦」にて、猗窩座と戦うことを楽しみにしていたようです。
一方で生命体としての更なる進化を遂げようとしたタイミングで自害した、猗窩座に対して憤りのような気持ちも抱えており、「軟弱千万」ともコメントしています。
人間が鬼になる理由として「強くなるため」というものが挙げられます。生前の猗窩座もその理由で鬼になることを志しました。
もしかしたら黒死牟が鬼になった理由も、猗窩座と似たような理由であり、シンパシーを感じていたのかもしれませんね。
上弦の弐”童磨”につにて
今回しのぶ様の継子であるカナヲが童磨に対して、あなたは人の感情を理解できないと言っていました。
彼は猗窩座に殴られたり、暴言を吐かれたことがあるものの、笑ってやり過ごしていました。
しかし童磨の表情は、カナヲに感情の件を指摘された時に一瞬にして、冷やかなものへと変化しています。
カナヲに図星を突かれて怒っている事こそが、童磨が感情を持ち合わせている証明でしょう。
おそらく童磨は感情を持ち合わせているものの、他の鬼よりも人の感情を理解する能力が低いと思います。
おそらく猗窩座が死んだ時も、おもちゃが1個壊れちゃったとの同じような感じであり、悲しい感情はあるのだけどそれが他の人よりも低いというだけですね。
まとめ
- 鬼舞辻無惨→自分の求めていた究極の生命体にならなかった猗窩座を恨んでいる
- 上弦の壱”黒死牟”→猗窩座の死を残念に思うけど、強くなることを諦め死んだことに怒っている
- 上弦の弐”童磨”→悲しいと思うけど、その気持ちは希薄
鬼たちはパワーアップ出来たのに、その機会を放棄して死んでいった猗窩座に怒っているという感じですね。
唯一上弦の弐”童磨”だけが感情が希薄であるために、彼の死に対して深い感情を抱きませんでした。
作中では童磨としのぶ様の継子であるカナヲが勝負をしようとしていますが、はたしてカナヲに勝算があるのでしょうか?