獪岳といえば善逸の兄弟子であり鬼になってしまった剣士でしたね。
雷の呼吸の使い手であり善逸よりも才能があり、才能がない善逸を「カス」呼ばわりしていました。
しかしながら鬼になったばかりであり鬼特有の特殊能力『鬼血術』を十二分に使えないような状態。
その上、善逸を舐めていたために彼に首を落とされて死んでしまうことになります。
お前の戦っていた上弦は
まだ自分の術や能力を使い熟せていなかった運のいいことだ
コミックス17巻の愈史郎のセリフより
戦いが一年後だったら
即死だっただろうな
鬼である愈史郎は獪岳との戦闘を終えた善逸を治療している際に、このように語っていました。
ということは獪岳は一年経てば鬼血術をほぼ完璧にマスターして、さらに強くなっているのかしら?
実際には獪岳は死亡している為、ただの予想にすぎませんが、獪岳が鬼になってから一年たち鬼血術を完全にマスターした場合の強さを予想していこうと思います。
目次
獪岳について復習
まずは獪岳の人物像や戦闘力などについて復習していきましょう。
生きるためなら何でもする「狡猾」な人間
彼という人間を一言で表すのであれば「狡猾」という言葉がぴったりですね。
鬼を殺すために命を懸ける鬼殺隊の隊士であるものの、上弦の壱”黒死牟”と遭遇した際には、生き残るために頭を下げます。
『鬼滅の刃』の世界にて弱者が強者に土下座するのはやってはいけないことです。
本作1巻にて炭治郎は、鬼になってしまったばかりの禰豆子を守るために、鬼を殺しにきた冨岡さんに土下座したのですが…
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」と言われて激怒されていました。
作中で冨岡さんが語っていたように、弱者には何の選択肢も権限もありません。
そのように考えると獪岳の人生は黒死牟に遭遇した時に詰んでおり、自分のものではなくなっていたと捉えることができますね。
そんな訳で獪岳は自分が生き延びるために、人間であることを辞めて鬼になることを決めました。
また彼は孤児であり、幼い頃は岩柱・悲鳴嶼行冥の寺でお世話になっていました。
しかし金を盗んだことが他の子供にバレてしまい、寺を追い出されます。
その腹いせで他の子供を鬼に売り、寺に招き入れました。
そのせいで子供達は殺され、一人しか生き残ることができなかった上に、悲鳴さんは殺人の罪を着せられて投獄されることになります。
獪岳は自分のことが大好きであり、生き残るためだったらお世話になった人でも売るクズ野郎なのですね。
彼の人生についてまとめるとこんな感じです。
- この時の悲鳴さんは鬼殺隊に所属しておらず、自分の強さに気がついていなかった
- 鳴柱とは雷の呼吸を使う柱の通称
- 獪岳はこの時に善逸に桃を投げつけたことから「桃先輩」と呼ばれたことも…ラノベのヒロインみたいなあだ名だな!
- この時の獪岳は黒死牟おじさんにビビりまくっていた
剣術の才能について
次に獪岳の剣術の才能についてまとめていきます。
彼は弟弟子の善逸と同じ「雷の呼吸」を使用して戦います。
「雷の呼吸」と言えば攻撃の素早さが特徴的ですね。
善逸は「雷の呼吸」の基本と言われている壱ノ型「霹靂一閃」しか使用する事が出来ませんが、その攻撃の速さで獪岳を始めとする多くの鬼を打ち破ってきました。
一方で獪岳は壱ノ型「霹靂一閃」は使用することができませんが、他の型は完全にマスターしています。
善逸と戦った時には「雷の呼吸」に鬼血術を混ぜた技を使用して追い詰めていきました。
また師匠である桑島慈悟郎や善逸からの評価は高かったものの、全ての基本である壱ノ型を使えないという点と普段の態度が悪いことから他の隊士には好ましく思われていませんでした。
使用する鬼血術について
鬼血術といえは鬼特有の超能力ですね。これの強さが鬼としての強さに直結すると言っても過言ではありません。
獪岳の使用する鬼血術は主に二つの効果があります。
- 刀の切れ味を上げる
- 体にひび割れを作る
鬼になったばかりの状態でも獪岳の鬼血術の治療は困難を極めました。
珠代が開発した鬼血術の進行を止める「鬼血止め」という薬を使っても、体のひび割れは止まらなく、出血が止まらないような状態がずっと続いていました。
- 非常に狡猾
- 雷の呼吸の使い手
- 体にひび割れを生む鬼血術を使う
獪岳が鬼血術をマスターした場合の強さを考察
今からもし獪岳が鬼として一年過ごし、鬼血術をマスターした場合の強さについて考えていこうと思います。
鬼血術が強くなる
まずは鬼血術が超強くなります。それ前提で考えていくのですので当たり前ですね。
では一体獪岳の鬼血術はどの程度強くなるのでしょうか?
お前の戦っていた上弦は
まだ自分の術や能力を使い熟せていなかった運のいいことだ
コミックス17巻の愈史郎のセリフより
戦いが一年後だったら
即死だっただろうな
愈史郎は珠代によって生み出された鬼であり、獪岳ほどのではありませんが鬼血術も使用可能です。
鬼である彼が言ったセリフだからこそ、この言葉は確証があると言って良いでしょう。
注目するべきなのは「即死だっただろうな」という箇所。
もし獪岳の体にひび割れを作る鬼血術が強くなった場合、その進行速度が早まると思います。
なので一撃一撃が致命傷となると思われるため、成長した彼を討伐しようと思うと攻撃を喰らわずに仕留める必要が出てくるはずです。
剣術は上達するのか?
人間は鬼になることによって、日輪刀で首を切られるか太陽の光に浴びる以外の方法では死ななくなります。
なので修行する時間も多く取れるので、「雷の呼吸」を練習して強くなる可能性も捨て切れません。
ただ鬼は人間を食べることで鬼血術を強くすることができます。キツイ修行をするよりも楽に強くなれるのです。
獪岳は狡猾な性格の持ち主なので、わざわざ雷の呼吸の練習をするのであれば、剣を振るって人間を襲って食べるという手段をとると思います。
なので剣術の強さはあまり伸びないと考えました。
獪岳をスカウトした上弦の壱”黒死牟”は全集中の呼吸「月の呼吸」の使い手です。
獪岳が黒死牟に弟子入りするという可能性も考えました。
あの 体中の細胞が
コミックス17巻の獪岳の回想より
絶叫して泣き出すような恐怖
これは獪岳が黒死牟に鬼舞辻無惨の血をもらった時の回想です。
彼は黒死牟に細胞レベルで恐怖しています。圧倒的な実力差を見せつけられたのですから、仕方がないと思いますね。
なので黒死牟と接触すると命の危険を感じてしまい、自分から積極的に関わろうとは思わないはずです。
なので獪岳は黒死牟に弟子入りして月の呼吸を習うことはないと思います。
ただ黒死牟は自分よりも強い相手が出てくるのを楽しみにしている上に、剣士が好きな人間です。柱と戦っていた時も口調はゆっくりでしたがワクワクしているのが伝わってきました。
獪岳が頭を垂れて教えを請うのであれば、黒死牟は自分の技術を彼に教えていたはずです。
考察結果: 結局どのくらい強くなるのか?
もし獪岳が鬼になってから一年経ち強くなった場合、ただでさえ強力な鬼血術がさらに強くなるでしょう。
具体的に言えば、剣が当たったら即死レベルの傷を与えれるようになると思います。
しかし自分自身を強くする方法として修行ではなくて、人間を食べるという方法をとると思われるので、剣術はそこまで上達しないと思います。
おそらく柱よりも強くなるでしょうね。上弦の鬼レベルの実力になるのでしょう。
ただし上弦の壱”黒死牟”の実力に恐怖を覚えていた点と、黒死牟自身が才能がある剣士だったことを考えると、獪岳が黒死牟を超える可能性があるとは考えにくいです。
鬼は高い再生能力を持っています。上弦レベルの鬼になるとひび割れ程度の傷はすぐに完治できるはずです。
また100年以上生きた他の上弦の鬼と比較すると、人間を食べた量も鬼舞辻無惨の血の量も少ないはずです。
獪岳は鬼血術をマスターしても上弦他の上弦より強くなれないと考えました。
なので鬼血術をマスターした獪岳の強さは以下のようになると考えました。
上弦の鬼>鬼血術をマスター獪岳(予想)>柱>下弦の鬼
作中で冨岡さんが「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」と語っていたように、本作では弱者に何の選択肢も権限もありません。
獪岳は鬼舞辻無惨に土下座して鬼なった時点で、精神的にも肉体的にも鬼に敗北していたと思います。
なのでもし仮に鬼としての実力をつけたとしても、人間としては心の弱い敗北者であり、他の剣士達に心の強さで勝つことはできなかったでしょうね。
という感じで今回は終わります。それではまた〜