今回は『Fate/strangeFake』の考察です。他の『Fate』シリーズの内容にも軽く触れます。
アーチャーヘラクレスといえば、アルケイデスがマスターであるバズディロット・コーデリオンの持つ令呪3画と聖杯の泥によって改造される前の姿です。
『Fate/staynight』のファンにとってはイリヤスフィールのサーヴァントであり、凶悪な戦闘力と12回殺さないと死なないチート能力を持った恐ろしいバーサーカーと言った方が馴染みがあると思います。
ヘラクレスはアーチャークラスとして召喚された時が一番強いと言われていました。
『Fate/strangeFake』でも『Fate/staynight』でもアーチャーのヘラクレスが活躍する機会がなかったので、その強さを考察していこうと思います。
目次
ヘラクレスがアーチャークラスの場合の強さを予想
アーチャーヘラクレスが、マスターによる令呪の命令と聖杯の泥によって変化した姿がアルケイデスです。
ヘラクレスはアルケイデスになった事により復讐者 (アヴェンジャー)のクラスの性質と、敵の宝具を奪う宝具「天つ風の簒奪者(リインカーネーション・パンドーラ)」を得る事になります。
なのでアーチャーヘラクレスの強さは、アルケイデスから「天つ風の簒奪者」を引いたものになるはずです。
バーサーカーの時と同じく「十二の試練」が使える
ヘラクレスがバーサーカーとして召喚された時に得る「十二の試練 (ゴット・ハンド)」も強力な宝具です。この記事を読んでいる人には説明不要だと思いますが、一応その能力をまとめておきます。
「十二の試練」は強力な蘇生能力であり、バーサーカーとして召喚されたヘラクレスは12回殺されない限り消滅しません。
その上ランクB以下の弱い攻撃は全て無効になる上に、一度受けた攻撃が二度時かなくなります。
バーサーカーのヘラクレスを倒すためには12通りの方法で殺害しなくてはいけないので、普通のサーヴァントではまず勝てません。
バーサーカーのヘラクレスは「十二の試練」によってダメージを与えにくい上に高い攻撃力を持っています。
『Fate/staynight』では出会ったらまず勝てない相手として登場して、主人公である衛宮士郎を何度も窮地に陥れました。
この「十二の試練」ですが、ヘラクレスがアーチャークラスとして召喚された場合も有効になるようです。
コメントで教えていただきありがとうございました!
物理攻撃が無効になる
アルケイデスは「天つ風の簒奪者」の他に「十二の栄光 (キングスオーダー)」という宝具を所持しています。
その能力は彼が生前の伝承の中で手にした宝具を具現化させて、自分の宝具をして使用することが出来るようになるというもの。
アルケイデスは「十二の栄光」を使うことにより、生前に倒したメネアの獅子から奪った「神獣の裘」を着用することが可能になります。
「神獣の裘」には物理攻撃を一切無効にする能力があり、ギルガメッシュが王の財宝 (ゲート・オブ・バビロン)による宝具の射出を無効にしました。
余談ですが『Fate/staynight』の凛ルート『UnlimitedBladeWorks』にて、バーサーカーとして召喚されたアルケイデス (ヘラクレス)は王の財宝によって殺されてしまいました。
その一連の流れを知っている人は、アルケイデスにギルガメッシュの攻撃が効かなかった時に感慨深い気持ちになったはずです。
アルケイデスは「十二の栄光」を得るのに、神との交わりの深度を示す「神性」というスキルを捨てています。
アーチャーのヘラクレスはおそらくAクラスの「神性」を持っているはずなので、「十二の栄光」は使えません。
しかし「神獣の裘」や「ヒュドラの毒」など、「十二の栄光」の中でも剣や弓などの武器ではなく、どのクラスでも所持できるような武器は取り出せるはずです。
射殺す百頭 (ナインライブス)による弓の技術
アルケイデスの使う宝具「射殺す百頭 (ナインライブス)」は使用する武器の力を最大限に生かす効果を持ちます。
「射殺す百頭 」は彼が生前に不死身の九頭蛇ヒュドラを倒した宝具であり、剣や槍を持って使用した際には、全ての攻撃が重ねて放たれる9連撃にすることが可能になります。
アルケイデスが弓矢を所持した状態で「射殺す百頭 」を使えば、矢の軌道を空中で変えるホーミングのような機能を付与させることが出来ます。
『Fate/Apocrypha』では矢にホーミングなどの特殊な機能を付与するためには、矢自体を宝具にしないといけないと語られていました。
『Fate/staynight』のアーチャーは武器をコピーできる投影魔術を使うことで無限に宝具を生み出す事が可能であり、矢にも爆発機能やホーミングなど様々な機能を付与させています。
矢を宝具をしてもつサーヴァントは少数であり、破壊力のある一撃を打てるアーチャーは沢山いるものの、矢に特殊機能を付けれるサーヴァントとなると一握りになっています。
アルケイデスの弓矢を扱うテクニックは宝具級の腕前なのです。
『Fate/staynight』にはバーサーカーのヘラクレスが登場するものの、狂化のスキルにより理性が失われているため射殺す百頭を使用することが出来ません。
しかし桜ルート『Heaven’sFeel』にて衛宮士郎がヘラクレスと戦った際に、彼の使う斧剣を投影し戦闘技術をコピーすることで、射殺す百頭 (ナインライブスブレイドワークス)として再現することに成功しています。
ヒュドラの毒によるダメージを与えることが可能
アルケイデスは「十二の栄光」を使うことで、武器に自身を滅ぼした「ヒュドラの毒」を付与させることが出来ます。
たとえサーヴァントであったとしても、アルケイデスの使う「ヒュドラの毒」は耐え難いものです。
『Fate/Apocrypha』の終盤にて毒を使うアサシンクラスのサーヴァント”セミラミス”は、セイバークラスのサーヴァント”モードレッド”に「ヒュドラの毒」を使ったのですが、モードレッドは毒殺された逸話を持っていないのにも関わらず死にそうになっていました。
このことからアーチャーヘラクレスは、毒に耐性がないサーヴァントに対しても優位に立てることが予想できます。
令呪が使用可能
ヘラクレスをアルケイデスにする手順を振り返ってみましょう。
まず令呪を3画使い以下の命令を下します。
- 取り繕うな
- お前が見てきた【人間達】を思い出せ
- 地上の衣 (人の本質)を……受け入れろ
その後魔力のパスを通じてサーヴァントに悪い心を植え付ける「冬木の聖杯の泥」を流しこみヘラクレスの属性を変化させます。
それら全ての作業を終えるとヘラクレスは神々への復讐心を思い出し、アーチャーとアヴェンジャーのクラスを兼ね備えたサーヴァント”アルケイデス”として生まれ変わりました。
なおこのときに使われた聖杯の泥は、フランチェスカが所持していた第四次聖杯戦争のものを、バズディロット・コーデリオンが培養したものになっています。
ヘラクレスをアルケイデスにした時点で、マスターの持つ令呪は0になります。
なのでアルケイデスのマスターは令呪の絶対命令権を使いサーヴァントの行動を律することも出来ません。
その上自分がピンチの状態になった時に呼び寄せることも不可能。
聖杯戦争を勝ち抜くためには令呪を使用タイミングは非常に重要なものになります。令呪を使えないというのはマスターにとって相当な痛手。
ヘラクレスをアーチャーのままにしておく事で、マスターは令呪を使うことが出来るので、最低限の身の保障を得ることが出来ます。
アーチャーヘラクレスの欠点
強力な宝具は使えない
- アルケイデスの「天つ風の簒奪者(リインカーネーション・パンドーラ)」
- 強力な武器を取り出す「十二の栄光」
アーチャーとして召喚されたヘラクレスは、これらの強力な宝具が使用できなくなります。
ヘラクレスがアルケイデスになった事で得た「天つ風の簒奪者(リインカーネーション・パンドーラ)」という宝具は、相手の宝具を奪うというチート級の能力を持ちます。
「天つ風の簒奪者」によって奪える宝具はサーヴァントの逸話由来のもの、すなわち武器ではない宝具に限られますが、敵サーヴァントの霊基ごと宝具を奪取するので、奪われた相手は活動するのにも支障が出るほどのダメージを負います。
アルケイデスによって能力を奪われたジャックは、非戦闘時に動かなくていい腕時計にならなければいけない程に疲弊しました。
最近では逸話由来の宝具を持つサーヴァントが沢山存在します。ですのでアルケイデス相手に強く出る事ができるサーヴァントは少ないはずです。
ヘラクレスはアーチャーになった事で超強力な宝具「天つ風の簒奪者」と「十二の栄光」が使用不可能になります。これらの宝具が使えないのはかなり痛手だと思います。
強力な使い魔が召喚が不可能になる
「十二の栄光」は宝具を出すのみならず、生前に倒した魔獣までも召喚可能です。
本作第4巻にてジャック・ザ・リッパーと戦った際には、「十二の栄光」を使い、3つの頭を持つ地獄の番犬”ケルベロス”を召喚して、ジャックの分身体である警官に攻撃を仕掛けました。
『Fate/Apocrypha』にてジャック・ザ・リッパーはアサシンクラスとして召喚されました。
しかし『Fate/strangeFake』ではバーサーカークラスとして召喚されます。
『Fate/strangeFake』でのジャックはバーサーカークラスなのに理性を保っており、マスターであるフラット・エスカルドスと協力しながら敵サーヴァントと戦っていきました。
アルケイデスは『Fate/strangeFake』第5巻ラストにて「ディオメデスの妖馬」を4頭召喚する事で、ペイルライダーの他者を自分の生み出した空間に引きずり込む黒い霧から逃れることに成功しています。
「十二の栄光」を使うことで強力な使い魔を合計12種類も使役可能になり、どんな戦況でも優位に戦うことが出来るようになります。
また「十二の栄光」の発動には膨大な魔力が必要でありますが、アルケイデスのマスターである”バズディロット・コーデリオン”は自身の所属するマフィア”スクラディオ・ファミリー”のコネを使い、大量の魔力結晶を用意することで使用する魔力を補っていました。
魔力結晶とは人間の命を引き換えにして作られる宝石のことで、マスターの魔力を引き上げる「電池」のような役割を持ちます。
バズディロットが魔力結晶を作るのに24976人もの人間の命を使用しており、これだけの量があれば魔力の消費が激しいアルケイデスでも数ヶ月は間全力で戦うことが可能です。
アーチャーのヘラクレスは「神性」を捨てていないはずなので、「十二の栄光」を所持しておらず、このような強力な使い魔を召喚できないと思います。
仮に召喚できたとしても、数は限られてしまう上に、アルケイデスが召喚する物よりも強さが劣ってしまうはずです
毒への耐性が無くなる
ヘラクレスは生前、妻に「ヒュドラの毒」によって毒殺されて殺されているので、毒の攻撃が弱点になっています。
アルケイデスとなった場合「十二の栄光」の持つ「エリュマントスの猪」の不死の能力と、自身の持つ神々への復讐心により毒の痛みを和らげる事に成功しています。 それでも3−4日しか持たないようですが。
ヘラクレスになった場合だと神々への復讐心を持ち合わせない為、「ヒュドラの毒」のような強力な毒を喰らった場合、即死してしまう恐れがあります。
結局、アーチャーヘラクレスはどのくらい強いの?
アーチャーヘラクレスは「十二の栄光」により「神獣の裘」を取り出す事により物理攻撃を無効に出来ます。
その上弓の技術にも優れており、ギルガメシュの王の財宝による宝具よ射出を防ぎながら、彼に矢で攻撃して致命傷を負わせました。
このことからアーチャーヘラクレスは『Fate/staynight』のほとんどのサーヴァントよりも強いことが分かりますね。
「十二の試練」がないので、当たった相手を即死させる宝具「刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)」を持つクー・フーリンと、乖離剣エアを使用した本気ギルガメッシュには負けると思いますが、それ以外の全てのサーヴァントには勝てると思います。
『Fate/strangeFake』にてアルケイデスがジャック・ザ・リッパーに勝利できたのは「天つ風の簒奪者」の強力さ故でした。
ジャックには「十二の栄光」で召喚したケルベロスも簡単に倒されていたので、「天つ風の簒奪者」がなければ敗北していたでしょう。
「天つ風の簒奪者」がない事も考慮しても、ヘラクレスは強力なサーヴァントであることには変わりなく、『Fate/strangeFake』でも最強クラスになるのではないかと予想します
よってアーチャーヘラクレスの強さは『Fate/staynight』だと最高クラス。
『Fate/strangeFake』でも最高クラスの強さになると考察しました。
またヘラクレスのクラス別の強さ順を考えるとこのようになると思います。
アルケイデス (アーチャー+アヴェンジャー)>>>アーチャーヘラクレス≧バーサーカーヘラクレス
なおマスターだけで選べばマフィアのおっさんのバズディロットよりも、イリヤスフィールの方が良いと思います。
銀髪ジェノサイド系妹キャラは最高だぜ!!
実はバズディロットもカッコいいなんて言えないよな…
アーチャーのヘラクレスは12の試練もってますよ、fakeでの召喚時に「令呪による自害などとるに足らないことだ」と考えていたので。
12の栄光はアルケイデスになり、12の試練を犠牲にしてようやく得た宝具です。ただし、12の栄光の一部(ネメアの獅子の皮、ヒュドラの毒矢)はアーチャーでも所持していると思われます。ネメアはアルケイデスになる前の召喚時から身体に身につけていたので。
つまりアーチャーヘラクレスのスペックは
射殺す百頭
ネメアの獅子の皮
12の試練(fakeのような見切り能力付きなのでさらに厄介)
ヒュドラの毒矢
スキルは神性、勇猛、心眼真、心眼偽、戦闘続行、単独行動
これが中の中とは思えませんね。アルケイデスとはまた別個の規格外クラスのサーヴァントです。ネメアと12の試練の同時使用は場合によってはアルケイデスよりも厄介。
「十二の試練」について詳しく説明していただきありがとうございます。
確かに「十二の試練」があると考えると、アーチャーのヘラクレスはもはやチートですね。
ガバガバ理論すぎて草
流石に適当言い過ぎw
ヘラクレスはアーチャーでの召喚が1番強いって公式で言ってんだから最強はアーチャーヘラクレスでしょw
言っちゃえば毒くらいしかじゃくてんないんだよなぁ
神性ランクを弱点にしちゃうギルで互角くらいなんだから
そうなんですよね…
その上毒を使えるサーヴァントなんて少ない上に、パラメーターが最強クラスの彼に毒を当てるのは相当難しいかと。
アルケイデスにくらべてアチャクレスは
十二の試練復活
神性取り戻すのでステが上がる
下がっていた勇猛スキルが上がり、他心眼(偽)などとりもどす
神嫌いにより使い方を制限していた一部宝具を使えるようになる
おそらく射殺す百頭の元になった弓を使用可能
明らかにアチャクレスのが強いです
アルケイデスは神性を捨ててステータス的に大幅に弱体化してる上に12の試練も消えてるので素のスペックと使用できる宝具的にはアーチャークラスのヘラクレス の方が強い気がする。
というかFGOにて登場したギリシャ神とタメを張れるヘラクレス がアルケイデスより弱い筈がない
ネメアの獅子の毛皮の能力は物理無効じゃなくて人類の文明に由来する攻撃の無効ですよ
天つ風の簒奪者に変わるような強力な宝具を持っていてもおかしくないのが、アチャクロス
ホロウで単発ホーミング宝具を四キロ狙撃するエミヤの強さを厄介さ知ると
二十キロ以上の狙撃+九連射ホーミングレーザー&ヒュドラの毒矢+十二の試練とかアチャクレス嫌すぎる
アチャクレスなら本気ギルとも互角に戦えるだろ