- 衛宮士郎
- 間桐桜
- アーチャー
『Fate/staynight』には料理が上手なキャラクターが多く登場しており、日常パートでは賑やかな食事シーンが描かれる事もあります。
また『衛宮さんちの今日のごはん』という料理漫画のスピンオフ作品も登場していました。本作にとって食事のシーンは無くてはならない物です。
本作のメインヒロインの1人であり、アーチャーのマスターである遠坂凛は中華料理を得意としており、その腕前は士郎や桜を驚かせるぐらい上手でした。
凛本人は得意な人が少なそうだからと言う理由で、中華料理を練習するようになったのですが、中華よりもマイナーな料理も存在するはずなので、わざわざそれを選ばなくても良かったと思います。
今回は凛の人間関係を振り返りながら、彼女が中華料理を極めようと思ったきっかけについてを、詳しく考察していこうと思います。
遠坂凛の中華料理は士郎の下を唸らせるほどの美味さ
凛が中華料理を振る舞ったのは、セイバールートでの出来事でした。
四つの大皿にはかに玉、青椒牛肉絲(チンジャオニウロウス)、なんか見たことのないような上品そうな肉と野菜の炒めもの、何を考えているのか皿一杯のシューマイ軍団、と色鮮やかのことこの上ない。
セイバールート五日目より
彼女の作る中華料理は絶品であり、それを口にした藤ねえは大はしゃぎ。
辛いものがあまり好きではない桜もその味の旨さを認めて、中華料理への考え方を改めています。
凛はこの時本当は洋食を作るつもりだったのですが、桜から誰も中華は作らないと聞いたので、中華を作ることにしたようです。
また前日に士郎に料理を作らせており、彼の料理の腕前を事前に調べており、彼を驚かせることに成功しております。
言峰綺礼の影響か?
『Fate/staynight』の登場人物で中華料理が好きな人といえば、マーボーの愛称で知られる言峰綺礼の名前が思い浮かぶはずです。
彼は冬木の町の商店街にある、紅洲宴歳館・泰山(こうしゅうえんさいかん・たいざん)の激辛の麻婆豆腐が大好物。
その店は魃(ばつ)という名前の謎の中国人が経営しており、あらゆる食材を唐辛子まみれにするため、どの料理も非常に辛くなっております。
特に麻婆豆腐の辛さは異常であり、士郎は食べた後に舌が溶けるような感覚に襲われたようです。彼が中華料理に苦手意識を持つのは、この店の味付けが最悪だったからです。
桜ルート『Heaven’sFeel』にて言峰は、士郎を紅洲宴歳館・泰山に誘い、麻婆豆腐を「食うのか?」と聞きました。士郎は当然断っています。
士郎と言峰の2人は中華料理屋にて、間桐臓硯や真アサシン、ランサーが得た情報などについてを交換し合いました。
言峰は昔、凛の父親である”遠坂時臣”に師従しており、彼から魔術について教わっていました。なので言峰は凛の兄弟子にあたる人物になります。
凛は言峰から中国拳法を教わっており、凛ルート『UnlimitedBladeWorks』では彼から教わった技を使い、キャスターに想定外の一撃を喰らわせる事に成功しています。
彼女は言峰に世話になっているものの、幼少期から現在にかけて彼のことを毛嫌いしていました。
- 言峰が好む中華料理が辛すぎて普通の人は食えない
- 凛が彼のことを嫌っている
以上の2点を考えると、彼女が中華料理を作る事と言峰は全く関係がないことが予想できます。
家族の影響という訳ではないと思う
通常の家庭であれば、振る舞う料理は姉妹の誰かが大好物だったものだったりと、家族が関係している事が多いですよね。
しかし凛の母親である遠坂葵は、第四次聖杯戦争の時に友人であった間桐雁夜に首を絞められた事により、認知症になってしまいます。
その影響で葵は凛に料理を教える前に亡くなってしまいます。
また凛と桜は元々は姉妹であり、幼い頃に父親である時臣が、桜を間桐の家に養子に出した事により、2人は離れ離れになってしまいました。
桜が凛が中華料理を振る舞ったのを意外だと思った事から、遠坂家では中華料理が出てきた事は滅多にない事が予想できます。
おそらくは遠坂家は洋食中心のメニューになっていたのだと思います。
遠坂家の過去の話は『Fate/Zero』で詳しく語られていました。
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アーチャーに教えてもらった可能性は低い
凛が第五次聖杯戦争を勝ち抜くために召喚したアーチャーは、サーヴァントなのにも関わらず家事全般を得意としています。
ファンディスク『Fate/hollow ataraxia』では士郎の作った弁当にダメ出しした他、『衛宮さんちの今日のごはん』の番外編ではドラゴンの肉でステーキを作ったりと、他のキャラクターに料理を振る舞った事もありました。
凛は家事能力に秀でたサーヴァントを召喚した為、彼に料理を教わったという可能性もありえますが、わざわざ聖杯戦争の最中にやるような事では無いと思います。
凛がアーチャーに料理を教わった可能性はほぼゼロだと言って良いでしょう。
結論:自分が好きだっただけでは?
凛が作る中華料理が上手い理由として、母の葵や妹の桜などの家族、言峰やアーチャーなどの、彼女の親しい人は関わっていないはずです。
遠坂家は洋館であり、家族も洋食を食べて過ごしていた可能性が非常に高いと思われます。
そのような環境なのにも関わらず、凛が中華料理を極めようと思ったのは、自身が中華が好きだったとしか考えられません。
余談ですが、凛と桜は長い間離れ離れになって生活していたので、他人と言うには遠すぎて姉妹と言うには近すぎる、なんだかもどかしい関係になっています。
『衛宮さんちの今日のごはん』では、そんな2人が一緒になって料理を作っているシーンもあります。
凛と桜の2人が一緒になって調理をしている姿を見ると、なんだか微笑ましい気持ちになり、思わずほっこりしてしまいます。
「まさにこれこそが、みんなが望んだ綺麗な世界なんだな」と思わずにいられませんでしたね。もう最高。
あれ?この記事って『衛宮さんちの今日のごはん』の考察になってないか?まあいいや。
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