フランチェスカといえばアメリカのスノーフィールドで行われた「偽りの聖杯戦争」の黒幕でしたね。
そんなフランチェスカのサーヴァントはフランソワラプティー。並行世界の自分自身です。
自分自身を触媒として自分自身を召喚するなんて、想定外すぎます。
確かに過去には衛宮士郎と英霊エミヤなど、同一人物が同じ聖杯戦争に参加したことがありますが、それはあくまも偶然の結果でした。
フランチェスカは自分をサーヴァントの召喚の触媒にしたことにより、生前?関わりのあったジル・ド・レェが召喚される可能性も考慮していました。
そこで今回はフランチェスカがジル・ド・レェを召喚していた場合、本作はどのような展開になっていたのかを予想していきます。
目次
ジル・ド・レェとは
まずはジル・ド・レェについて振り返ってみましょう。
ここからは『Fate/strangeFake』以外にも『Fate/Zero』や『Fate/staynight』のネタバレも含みます。
『Fate/Zero』ではサーヴァントの単位として「騎」が使用されていますが、この記事では『Fate/strangeFake』で使用されている「柱」を使います。
残忍な性格の持ち主
ジル・ド・レェは『Fate/Zero』にて行われた「第四次聖杯戦争」にて召喚されたキャスタークラスのサーヴァントです。
非常に残虐な性格をしており、作中では多くの子供たちを残虐な方法で殺していました。
彼は『Fate/Apocrypha』にてルーラークラスとして召喚されたジャンヌ・ダルクという女性と一緒に戦っており、彼女の魅力に取り憑かれていました。
なので聖杯には「ジャンヌの復活」を願っています。
そんな時に敵陣営の衛宮切嗣に召喚されたセイバークラスのサーヴァント・アルトリア・ペンドラゴンが、生前のジャンヌにそっくりであったため、第四次聖杯戦争ではアルトリアに固執するようになります。
ちなみにフランチェスカは聖杯の泥をアルケイデスのマスターの組織「スクラディオ・ファミリー」に渡したのですが、それは第四次聖杯戦争にて回収したもののようです。
第四次聖杯戦争にてジル・ド・レェは、セイバー・アルトリア、ライダー・征服王イスカンダル、ランサー・ディルムッドの3柱のサーヴァントが共闘したことによって滅ぼされています。
- ギルガメッシュ→遠坂の党首に召喚されて参加していた
- フラットの師匠「ロンドン☆スター」先生→征服王イスカンダルを召喚して参加していた
- シグマ→母「久宇舞弥」が衛宮切嗣というマスターの助手を務めていた
- フランチェスカ→ジル・ド・レェと親友
このように偽りの聖杯戦争の参加者や関係者は、第四次聖杯戦争に参加していたり、参加者と深い関わりがあったりします。
『Fate/strangeFake』をもっと楽しみたいという方は『Fate/Zero』を一緒に見るとより一層楽しめるはずです。
生前にフランソワに貰った宝具・螺湮城教本を使う
そんなジル・ド・レェの宝具は螺湮城教本です。
螺湮城教本はジル・ド・レェが生前にフランソワ・プレラーティ(=フランチェスカ)にもらった宝具です。
人間の皮で装飾された魔道書であり「海魔」と呼ばれるヒトデのような生命体を召喚することが出来ます。
その海魔は自動回復能力を持っている上に、倒しても無限に増えるため、全てを倒しきるのはとても困難。
また巨大な海魔を召喚することも可能であり、それを倒しきるためにはアルトリアの約束された勝利の剣などの対城宝具のような広範囲かつ高威力の攻撃を当てないと不可能です。
このように螺湮城教本は非常に強力な宝具である+この時のアルトリアがディルムッドの宝具・必滅の黄薔薇によって片手が使えない状態であったため、サーヴァント3柱が共闘しないと倒せないような状態になってしまいました。
また螺湮城教本自体が魔力炉としての機能を持っており、術者の魔力に関係なく大魔術・儀礼呪法レベルの術が行使可能になります。
またジル・ド・レェはこの宝具を所持しているため、キャスタークラスの固有の魔力を帯びた器具を作成するスキル「道具作成」を失っております。
- 『Fate/Zero』で登場して大量虐殺を行っていた
- 『Fate/Apocrypha』に登場するルーラー・ジャンヌダルクのことを崇拝している
- フランソワの親友であり、宝具・螺湮城教本を貰った
フランソワが偽りの聖杯戦争で行った行動とは?
フランチェスカが実際に召喚したサーヴァントは”フランソワ・プレラーティ” 。並行世界の自分自身です。
聖杯戦争にて未来の英霊や並行世界の英霊を呼び出すことは可能です。
『Fate/staynight』にて主人公の衛宮士郎は「正義の味方」という夢を叶え英霊となった自分と会うのですが…話が逸れてしまうのでこの話はまた今度にしましょう。
作中でのフランソワの行動から、フランチェスカがジル・ド・レェを召喚していた場合の動きを予想できると思ったのでまとめてみます。
フランソワの宝具といえば広範囲に幻術をかける「螺湮城は存在せず、故に世の狂気に果ては無し」。発動するときの詠唱が某無限の剣製と同じぐ中二チックでカッコいい!
某無限の剣製のような魔術の最奥たる固有結界ほどの影響力はないものの、周りにいる人物や風景などを変えることが可能。
本作序盤にてギルガメシュ、アルケイデス、ヒッポリュテの3柱のサーヴァントが戦っているところに介入して、その戦闘を止めています。
それによってヒッポリュテは宝具を使用しようとしていたところを止められてしまいましたね。
おそらくこのフランチェスカの介入がなければ、ヒッポリュテは敗退していたでしょう。
ギルガメッシュとアルケイデスという、本作最強クラスのサーヴァント二人を相手にして生き残れるわけがありません。
むしろ二人を相手にして瞬殺されなかったことから、彼女が優れたサーヴァントだと言って良いでしょう。
まあ彼女の場合、変質する前のアルケイデスと生前の知人だったので、彼がどのような能力を持っているのかをある程度予想できたのが大きいかもしれませんが。
そのほかに使用したタイミングといえば、アルケイデスたち真アーチャー陣営とハルリたち真バーサーカー陣営+フィリアの戦闘に介入して戦闘を止めました。
普通のサーヴァントだったら、令呪を使われても拒否したい案件だよね、これ
4巻十一章『二日目 午前 神は黄昏より舞い戻り』のフランソワのセリフより
真バーサーカーはマスターの命令によって真アーチャー陣営の魔術工房を破壊している状態であり、暴走しているようにしか見えません。
そして真アーチャー・アルケイデスはあの英雄王ギルガメッシュと同等の実力を持つ最強クラスのサーヴァント。
そんな2柱のサーヴァントの戦闘に介入しろという命令は「自害しろ」と言われているようなものです。どこのディルムッドだよ。
それでも彼がフランチェスカの命令に従ったのは、自分自身も偽りの聖杯戦争という混沌とした舞台を1日でも長く楽しみたいという思いを持っていたからです。
その時に食肉工場の地下にある真アーチャー陣営の工房は真バーサーカーによって破壊されてしまったのですが、フランソワは宝具を使うことによりそれを隠蔽しています。
その時に新バーサーカーのマスターであるハルリは、真アーチャーのマスター・バズディロッドに銃口を向けられている状態でした。
フランソワの介入がなければ真バーサーカー陣営は敗退していたでしょう。
ただ世界からの修正力が働くようなので、フランソワの偽装は5日ほどで消えてしまいます。
まあとにかくフランソワはその宝具を使って他のサーヴァントとの戦いに介入してそれを止めているわけです。
悪くいえば、フランチェスカの遊びに利用されているといったところでしょうか。
フランチェスカがジル・ド・レェと契約していたとしても同じような命令をしていた可能性が高そうですね。
フランチェスカがジル・ド・レェを召喚していた場合どのようなことになっていたのだろうか?
『Fate/strangeFake』勢のサーヴァントとジル・ド・レェは相性が悪い
螺湮城教本を完封するためには対城宝具のような広範囲攻撃をする必要があります。
『Fate/Zero』にて螺湮城教本およびジル・ド・レェは、セイバー・アルトリアが「約束された勝利の剣」を使用したことが原因で滅ぼされています。
本作では木の枝でもエクスカリバーにすることができる「永久に遠き勝利の剣」を持ったリチャード1世がいましたね。
彼は正義感が強い人間であるがゆえに、外道な行いをするジル・ド・レェと対立することになると思います。二人が戦った場合ジル・ド・レェは負けてしまいそうですね。
またギルガメッシュも乖離剣エアを使えば螺湮城教本を突破できるはずです。
もっとも彼は『Fate/Zero』にてジル・ド・レェを穢らわしいと思っているので、螺湮城教本を攻略するためにエアを抜こうとは考えないと思いますが。
おそらくエアと同等の威力を持つ宝具・人よ、神を繋ぎ止めよう(エヌマ・エリシュ)を使えるエルキドゥなどにも遅れを取るでしょう。
このようにジル・ド・レェは自分が不利になるようなサーヴァントが多いため、偽りの聖杯戦争に参加しても大きな活躍はできないと思います。
最終的には宝具・螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)を返してもらうのでは?
唯一繋がりを開けるその魔道書は盟友である騎士に譲渡した。彼から魂レベルで本を返却されない限り永遠にその宝具は使用可能できないのだが、そもそも再開する日が来るのだろうか。
4巻のフランソワのステータスより
上記の文章は4巻のおまけのフランソワのステータスに乗っている螺湮城教本の説明文です。
その魔道書は螺湮城教本を指し、盟友である騎士とはジル・ド・レェを指します。
ジル・ド・レェの使用していた螺湮城教本はもともとフランソワの所持していた宝具でした。
彼自身のステータスの画面にはその詳細は乗っているものの、ジル・ド・レェに魂レベルで宝具を返してもらえなければ使用が不可能な状態になっています。
なので偽りの聖杯戦争にてフランソワは螺湮城教本が使えないような状態になっているのです。
しかしフランチェスカが偽りの聖杯戦争にてジル・ド・レェが参戦した場合には話が異なってくると思います。
マスターとサーヴァントという関係になると思いますが、二人が再会しているため螺湮城教本を返してもらうことが可能になります。
なのでフランチェスカは人間でありながらサーヴァントの宝具を使用可能になるのです。
螺湮城教本は現在ではジル・ド・レェの所持する宝具になっているので、普通の方法では返してもらえないかもしれません。
そのような場合には令呪の絶対命令権を使用して、彼の意向を無視して無理矢理返してもらうことも可能になってくると思います。
大量虐殺はしないと思う
そのほかにどのような可能性が考えられるのか。
やはり『Fate/Zero』で行ったような大量虐殺でしょうか?
『Fate/Zero』にてジル・ド・レェはマスターである「雨生龍之介」と共に、大量に子供たちを誘拐して虐殺していました。
それと同じようなことを、偽りの聖杯戦争の舞台となったアメリカのスノーフィールドで行うかもしれません。
しかしフランチェスカの同盟相手に警察陣営のオーランドがいます。
彼のサーヴァントは偽キャスター「アレクサンドル・デュマ」であり、原点を超える宝具を製作することが可能です。
オーランドはその宝具を部下である警察官たちに装備させて、この偽りの聖杯戦争を戦おうとしています。
彼は一応魔術師でありながら警察官であるため、部下たちに「正義」の名の下に戦いに挑んで欲しいと願っています。
そのため無駄な大量虐殺などは行わないはずですし、同盟相手がそれをやろうと思ったら反逆するかと思います。
実際に彼ら偽キャスター陣営は椿がマスターである可能性が出た時には、もし彼女がマスターでないことを考慮して、彼女を他のサーヴァントに倒されないように保護しようとしていました。
その結果、オーランドの部下たちはアルケイデスと戦うことになってしまいましたね。
あのフランチェスカでも、同じ聖杯戦争の黒幕側として協力してきたオーランドと敵対するのは嫌だと思います。
なのでジル・ド・レェに好き勝手な大量虐殺は行わせないはずです。
考察結果
フランチェスカはジル・ド・レェを召喚した場合、フランソワと召喚した時と同じように他の陣営との戦闘に介入させると思います。
そしてジル・ド・レェが戦闘不能になった場合には、令呪を使い自身があげた宝具である螺湮城教本を返却してもらうと考えました。
またジル・ド・レェは大量虐殺を好みますが、偽キャスター陣営のオーランドや新アサシン陣営のファルデウスなどの同盟を維持するために、虐殺は行わせないでしょう。