うん、Fakeはやっぱり面白い!
私が去年最もはまったコンテンツはFateシリーズでした。
WEBライターのお仕事がなくなり、時間が大量に手に入ったのがきっかけで原作ゲーム『Fate/staynight』をやりつつ、色々な関連書籍を読みあさっていましたね。
その中でも本作『Fate/strangeFake』は意外なストーリー性と規格外なサーヴァントたちの強さが魅力的であり、超面白く感じました。
この6巻もそんな『Fake』の面白さがぎっしり詰まっており、読んでいて至福だなと感じたのでこの記事を書いています。
そしてこのサムネイル用の画像を制作していました。模写ですけどねw
繰丘椿、今回のキーパーソンですねぇ。
今回のポイント
偽ライダーの空間
前回のラスト付近からペイルライダーが本格的に動き始めました。
それによって、
- 偽バーサーカー陣営
- セイバー陣営
- ウォッチャー陣営
- 偽アサシン陣営
- 警察陣営のオーランドの部下
が閉じ込められてしまいました。
それに加えて、セイバーのメンタルをぐしゃぐしゃにしたいと試みる真キャスター陣営もやってくるのですが、それは後で語っていこうと思います。
主要な陣営の相関図をまとめるとこんな感じですね。
こうやってみると、ジェスターが椿を利用してなんやかんやしたかったことが復習できますね。
ジェスターの目的は、自分のサーヴァントである狂信者ちゃんに椿という幼女を殺させることにより、その苦しんだ姿を見たいという狂ったものでした。
そして椿のサーヴァントのペイルライダーは、対象を擬似的な冥界に閉じ込める宝具・「来たれ、冥き途よ、来れ」を所持することが判明します。
この空間はマスターのイメージに引きずられるという特徴を持ちます。
椿が平和な日常を望んでいたからこそ、いつもと変わらないような平和な空間が現れたのですよね。
この空間から抜け出すためには、マスターの椿を殺す必要がありました。
フラットやセイバーたちはそれ以外の方法も探るべく行動していました。
結局どうやって抜け出したのかと言いますと、椿が令呪を使って宝具を解除させたのです。
令呪とはマスターがサーヴァントに使える絶対の命令権限です。
これがないとサーヴァントに命を狙われる危険性もあり、マスターは1画たりとも無駄にすることができません。
実際に、真アーチャー・アルケイデスはマスターのバズティロッドに対して、利用価値がなくなったら殺すと言っていますし、令呪を全て使い果たした彼は真アーチャーが裏切った際に止める術がありません。
椿が令呪を使用してしまった理由。それは彼女の境遇と優しさゆえでしょう。
椿は親の期待に応えようと一生懸命でした。
そのために彼女は体に細菌を埋め込まれて、苦しい思いをしたのにも関わらず、それにずっと耐え忍んできたのです。
自分に細菌を埋め込んだ親を憎むことはありませんでした。
似たような境遇のキャラに間桐桜がいましたが、自分の境遇がGMだったのが原因で大量虐殺を始めあんなことやこんなことをしていましたからねw
酷い境遇なのにも関わらず他者を恨まない椿は、超優しい人なのです。
だからこそ、他の人が苦しむのなら自分の幸せを手放す覚悟を持っているのです。
たとえその幸せというのが、平和な日常という誰しもが持っているような当たり前なものだったとしても。
このような選択を強いられてしまった椿を見て、なんだかなーという気持ちが強くなってきますね。
やっぱり魔術師は人間としてどうかしていますわw
本作は色々なキャラクターに色々なストーリーがあるので、それぞれ単体の作品として見てみたいという気持ちが強くなります。
退場した陣営
この6巻にて退場してしまった陣営はいたのでしょうか…
…
偽バーサーカー陣営のフラット、脱落。
…
…
おい!
こいつは生き残っていないとダメですよw
あとは偽ライダー陣営の椿も戦意を喪失して「ひとりぼっちにしてください」と令呪を使ってしまったので実質退場と言って良いでしょう。
椿の戦闘離脱はわかる。
だが、フラットの離脱はダメだ。
だってあいつ、ロードエルメロイの弟子じゃん!
過去キャラの弟子じゃん!
どー考えたってダメでしょ!
と言いますが、成田先生は偽アーチャー・ギルガメッシュ を退場させています。
ギルガメッシュといえば過去作『Fate/staynight』や『Fate/Zero』にて猛威を振るったサーヴァント。
その圧倒的な実力で他のサーヴァントたちを軽々しく葬り去っていきました。
今回フランチェスカが幻術で見せた、第四次聖杯戦争での聖杯問答にて登場していた王の一人でした。
(ちなみにアーサー王とギルガメッシュ以外にもう一人王がいたのですが、それは第四次聖杯戦争に参加した時にロードエルメロイⅡ世が召喚したサーヴァントでした。)
第五次聖杯戦争ではセイバーの憧れの人であるアーサー王に求婚しています。
このギルガメッシュという男は曲者であり、自分に実力がある故に常に本気を出さず慢心しているという特徴があります。
そんなギルガメッシュが親友である偽ランサー・エルキドゥと出会うことで慢心を捨てて最初から本気を出す。それが本作のコンセプトでした。
そんな中、偽りの聖杯戦争にて一番最初に退場したキャラがギルガメッシュでした。
正直超意外でしたので、超面白く感じました。
今回のフラットの死亡シーンはギルガメッシュ 退場に似たような高揚感みたいなものを感じましたね。
またフラットが死んだことにより、彼のサーヴァントであるジャックさんは超怒り、暴走しかけているのですがそれもまた気になります。
いやー『Fate/strangeFake』は本当に面白いなーと思いました。
セイバーとアヤカの絆
そしてアヤカと関わることによる、セイバーの成長にも注目です。
セイバーは召喚された時には願いを持っていませんでした。
しかしアヤカと関わることにより、アヴァロンの最奥まで自分の歌を届けるという願いを見出せました。
その直前のシーンにて、真キャスターが幻術を使いセイバーに第四次聖杯戦争での姿を見せてしまいます。
そこに映った憧れのアーサー王は、夢を叶えられなかった残念な孤独な王だったわけです。
そんな憧れの王の姿を見せられてもなお、その背中を追うことができるのは、彼の隣にアヤカがいたからこそでしょう。
もしアヤカがいなければ、セイバーは真キャスターによって心を砕かれていたのかもしれません。
そんな流れを理解するとセイバーがアヤカとの出会いをやり直し「君が、俺のマスターか」と問い直すシーンは最高でした!
最後に
『Fate/strangeFake』6巻の感想はこれでおしまいです。
真アーチャーや真ライダー、偽ランサーなど今回ちょっとしか出てない買ったサーヴァントたちも存在します。
特に真アーチャーは弱点である毒をもられた関係で、3日いないに暴走することが確定しているので今回何かしらの動きがるかと思うのですが…
というよりも真アーチャーが好きなので、もっと活躍してほしいですね。
そんな彼らが今後どのような活躍をするのかも期待大です。