ヤングジャンプで連載中の漫画『ブラックナイトパレード』の1巻の感想です。
主人公がサンタクロースになって働く話と聞いて、以前から気になっていましたが、なかなか読めずにいました。
読んでみたところ、ぼくのイメージするサンタの世界とは全く異なっていて面白かったです。
本作の感想を一言で表すと、
サンタの仕事は理不尽だらけ!
あらすじ
あるクリスマスの夜、コンビニバイトの主人公「日野三春」はふとしたきっかけで廃棄されるケーキを万引きしてしまい、その現場を見られてしまいました。
なので自分の犯した罪を償うためにサンタクロースの世界で正社員として働くことになりました。
そんな主人公がサンタの世界での仕事を通じて、夢とは何か、理想の働き方とは何かを探して行く話です。
サンタといっても主人公がなるのは”ブラックサンタ”
”ブラックサンタ”の仕事は日頃の行いがよくない子供達に対してガッカリするようなプレゼントを配ることです。最悪だw
クリスマスとは子供達にとって年最大の一大イベントです。
ぼくもクリスマスの夜は「ポケモンの新作ゲーム欲しい!」と祈りながら布団に入っており、ワクワクしすぎて眠れないような年もありました。サンタの正体を見破ろうとしてずっと起きようとしていたこともあります。
そんな中ブラックサンタは悪い子供たちに対して罰を与える仕事です。
”クリスマスの定番”をブラックな感じで擬人化?
ぼくは漫画に限らずどんな作品でもキャラクターが第一と考えます。魅力的なキャラがいればそれだけでページをめくる速度が上がって行きますし、作品の世界観もより一層引き出されます。
本作はクリスマスの主役であるサンタさんが主人公です。どんなキャラクターが出てくるのでしょうか。
黒いサンタ
主人公をさらってサンタの世界に引きずり込んだ張本人です。サンタ施設のオーナーでもあります。
黒い禍々しい衣装に両手についた鎖。僕たちの知っている太って優しそうなサンタのイメージとはだいぶかけ離れています。
サンタさんも普通でなければ、彼の持っている白い袋も普通ではありません。口には牙がついており、まるでRPGのモンスターのような見た目です。
このサンタの世界は僕たちのイメージしている世界とは別物ということがわかるでしょう。
帽子さん
この作品で一際目立ってるのがこのキャラクターです。
クリスマスの赤い帽子のようなファンシーな見た目に反して、言動は典型的なパワハラ上司。可愛らしさなんて一切持っていません。
しかも帽子のような衣装は妖精の皮を剥ぎ取って作ったものらしいです。夢も希望もありゃしません。
一応、給料や福利厚生は充実している
- 手取り30万
- 残業代とボーナス有り
- アパート食事付き
- 大型トラックなどの免許も無料で取り放題
これが23歳アルバイターからの転職です。新卒の手取りがだいたい23万なので、サンタの仕事は給料と福利厚生面だけで見たらとても良い仕事です。
結論。どんな職場でも働くのは大変だ。
子供の頃は、大人になると親に怒られなくて済むし、好きなものを何でも買えるので羨ましいと思っていました。
ですが実際に社会に出て仕事をしてみると、子供の頃に抱いていた大人のイメージとは全く違っていました。
仕事をしていると理不尽なことに何回も遭遇します。ちょっとした不注意で怒鳴られることだってありました。
お金に関しても完全に好きなように使えるわけでもなく、食費等の支払いなど生活費が思った以上に掛かります。
主人公は子供の頃、夢に見たサンタの世界に就職しましたが、前職であるコンビニのバイト同様に毎日が大変であることには変わりありません。
結局夢のある仕事もキツくて大変なのは変わりありません。ですがどんな仕事でも自分の将来と明確な夢を持つのが大切なのではないでしょうか。
そんな感じですかね。