この記事には『Fate/staynight』のネタバレを含みます。
ランサー (クー・フーリン)が掛けられた令呪の命令といえば、凛ルート『Unlimited Blade Works』での「自害しろ、ランサー」が有名ですよね。
それ以外にランサーは、このような令呪の命令を受けていました。
「おまえは全員と戦え。だが倒すな。一度目の相手からは必ず生還しろ」
ランサーはこの令呪によって他のサヴァン全員と手加減した状態で戦うことになったものの、全ての戦いで生還を果たしています。
今回はランサーがこの令呪にて戦ったサーヴァントの順番を考察していきます。
目次
ランサーのマスターが令呪を使用した理由について
ランサーのマスターは、聖杯戦争の監督役である外道神父・言峰綺礼でしたね。
彼はランサーの他に”ギルガメッシュ”というアーチャークラスのサーヴァントを従えております。
言峰綺礼は前回の第四次聖杯戦争の参加者でした。その時に”ギルガメッシュ”と契約して彼のマスターになります。
第四次聖杯戦争にて聖杯は、セイバー (アルトリア・ペンドラゴン)のマスター・”衛宮切嗣”がサーヴァントに令呪を使い破壊させてしまいます。
それによって聖杯は破壊されたものの、ギルガメッシュはその中身を浴びてしまい受肉され、現世に留まり続けました。
ギルガメッシュは本気を出すことが少なく、慢心している事が多いという欠点を持ちます。
しかしサーヴァントとしての能力は高く、タイマンで勝てる相手は数えるほどしか存在しません。
言峰綺礼はギルガメッシュという戦闘用の最強クラスの切り札を持っているため、ランサーを雑に扱っても良いと考えています。
ですのでランサーを、敵の真名や宝具などの情報を探らせる事に特化した、偵察専門のサーヴァントにする事にしました。
ランサーは強者と戦闘することを何よりも楽しみにしている人物であった為、偵察の任務よりも殺し合いをしたいと思っています。
なので言峰綺礼は「おまえは全員と戦え。だが倒すな。一度目の相手からは必ず生還しろ」という令呪を使い、ランサーを偵察用のサーヴァントとして仕立て上げたのです。
また「自害しろ、ランサー」という令呪を使用したタイミングでは、他のサーヴァントの情報は概ね出揃っており、ランサーの役割は終わっていました。
その上ランサーは敵マスターである”遠坂凛”に肩入れしており、自分の命令よりも凛の命を優先しているような状態です。
綺礼はそのような状況を見て、ランサーを生かす価値がないと判断した為、令呪を使いランサーを自害させる事にしました。
ランサーが全員のサーヴァントと戦った順番を予想
バーサーカーとキャスターは早めに戦っているはず
…ふむ。一番手はバーサーカー。二番手はキャスターだな。あとはそう大差ない。先日にアーチャー、そして数時間前にセイバーが呼び出された。
綺礼は聖杯戦争の監督役を務めている人物であり、他のマスターよりも多くの情報を有しています。
最も第五次聖杯戦争では正規の魔術師が少ないというイレギュラーな状況だった為、監督役の綺礼でも全ての情報を把握できなかったようですが。
任務を請け負った時点で、潜伏場所などの情報がある程度揃っているサーヴァントがいるのであれば、優先的に偵察しに行くはずです。
ですのでバーサーカーとキャスターとは最初のうちに戦っていたと予想します。
バーサーカーとは最初に戦っていたと思う
バーサーカーのマスター・イリアスフィールの拠点は森の中にある古城。そこにたどり着くためには半日もの時間を要します。
効率よく偵察の任務を行う事を考えると、多くの時間を必要とするバーサーカーの偵察は早めに終わらせたいと思うはずです。
キャスターは二番目か?
キャスターの潜伏先は、サーヴァントに対する結界がある柳洞寺という寺であり、基本的に正門からしか入る事が出来ません。
サーヴァントが寺中に入れる唯一の正門を、キャスターが召喚したサーヴァントであるアサシンが守護しております。
ですのでランサーがキャスターの偵察を行った場合、アサシンとも戦う事になります。
- 一番目:バーサーカー
- 二番目:キャスター (アサシン)
アーチャー戦の前にライダーと戦っていると予想
本作のプロローグにてランサーが現れた時は、凛がライダーが学校に仕掛けた結界について調べている最中の事でした。
ランサーにはルーン魔術の知識があり、凛ルート『Unlimited Blade Works』では、その知識を活かして協力関係にある凛の捜索を行いました。
優れた魔術の知識を持つランサーであれば、その結界を調べて仕掛けた相手の潜伏先などを知ることも不可能ではないはずです。
ランサーは凛とアーチャーと交戦する前に、結界の跡をたどり、ライダーとそのマスターと接触した可能性が高そうですね。
アーチャーの次にセイバーと戦ったのは確定
本作の序盤にて、主人公の衛宮士郎は学校にてランサーとアーチャーの戦闘を見たことが原因で、ランサーに殺されてしまいました。
その後一命を取り留めるものの、家まで追ってきたランサーに襲撃されてしまいます。
その時に偶然、セイバーのサーヴァントを召喚したことにより、命を救われます。
ランサーはアーチャーと戦闘を行った後に、セイバーとの戦闘を行うことになりました。
真アサシンは最後の対戦相手であるはず
おうおう。主人がくたばったってのに結界は健在か。
…いや、醜悪さは以前より五割増、これに比べればキャスターは上品だったな。
これはランサーが桜ルート『Heaven’s Feel』にて、真アサシン (呪腕のハサン)について調査しに、柳洞寺に潜入した時に言ったセリフです。
ランサーが柳洞寺の結界について知っていたことから、彼が以前そこに潜入したことが読み取れます。おそらくキャスターとも戦闘を行ったのでしょう。
真アサシンは全てのサーヴァントが召喚された後に出現した、イレギュラーなサーヴァントでした。
なのでランサーは真アサシンの調査に繰り出されれることになったのでしょう。
本人はいたって不本意だが、マスターがそう命じたのならば仕方がない。
命じられた指示には従うし、注文通りの結果を出すのが方針だ。
故に、今まで幾人ものサーヴァントたちと戦い、引き分けてきた。
ランサーは真アサシンと戦う前にこのような事を考えていたことから、これまでにほどんとのサーヴァントとの戦闘を終わらせたことが予想できます。
よって真アサシンと戦ったのは最後だったはずだと考えました。
考察結果
今回、ランサーは以下のような順番で「おまえは全員と戦え。だが倒すな。一度目の相手からは必ず生還しろ」という偵察の令呪の命令をこなしたと考察しました。
- バーサーカー
- キャスター (アサシン)
- ライダー
- アーチャー
- セイバー
- 真アサシン (桜ルート『Heaven’s Feel』のみ)