今回から学園祭にて四葉が過ごした日々が描かれます。
四葉といえば、「他の姉妹のお手本になる」という夢を持って努力するものの、結局その夢を叶えられなかったです。
その後やりたいことが見つからなくて、もどかしい日々を過ごしています。
目標を失ってから、新しい目標を自分で見つけるというのはとても難しく大変なことです。
なんて言ったて、今まで自分が必死になってきたこと全てが否定された後、新しい自分を見つけ出せと言われているようなものなのですから。
自分が何したいのかわなんねぇよ!
そんなことを思いながら毎日を過ごしている人の方が多いはずです。
むしろ自分がどんなことをしたいのかが鮮明にわかる人の方が少数であり、そのような人は幸せな人生を送るんだろうなと思わずにはいられません。
今回驚いたこと
今回の話を読んでとても驚いたことが2点あります。
- 四葉は意外と演技が上手かったこと
- 入院したのが四葉だったこと
四葉は意外と演技が上手かったこと
まずは1点目の「四葉の演技が意外と上手かったこと」に関してです。
四葉といえば他人に嘘をつけないような素直な性格をしています。
彼女に隠し事はほぼ不可能であり、家族旅行編にて五月に変装した際にはすぐにその正体を見破られてしまいましたね。
また本作序盤にて「好きだから」と風太郎に行った時には、その際の表情が全く見えなくて、色々考察の余地があったのが印象的だったかと思います。
他にも思い返せば四葉が嘘をつけないような描写が多く見つかりますね。
このように私たち読者は「四葉=嘘がけない=演技ができない」と思い込んでいました。
しかし実際には四葉は演技ができない訳ではなく、むしろ上手でした。
演劇部に助っ人として入った際には、ファンタジー風の世界観だったのにも関わらず自分の与えられた「女王エメラルド」の役をきちんとこなしていました。
先ほども述べたように、我々は四葉=演技ができないと思い込んでいたので、作中にてエメラルド女王になりきっている彼女の姿がとても以外であり、普段とのギャップを感じて「カッコウィー」と思わずにはいられませんでしたね。
四葉自身は女優である一花のおかげと言っていますが、決してそんなことはなく、四葉自身の努力の成果であるはずです。
なんと言ったって一花は撮影が忙しく、そのせいで学校を止めようとしていましたし。
何よりも、劇の台本を全て丸暗記するなんて、とても大変だったはずです。
学校とかでスピーチとかあったじゃないですか。その時自分の言う言葉を覚えるのってとても大変でした。できるのであれはやりたくないです。
なので四葉はセリフを覚えるだけでもとても苦労したはずです。
その上なおかつ、「エメラルド女王」になりきって演技したわけですから、その苦労は計り知れません。
しかも、学園祭の実行委員と掛け持ちした状態でです。
風太郎も四葉と同じく学園祭の実行委員を任されていますが、その仕事の忙しさ故に「もう!限界…」と言っていました。
その後四葉に「よく 頑張りましたね」と言われて介抱されている姿を見て「お前、そこ変われ」と思ってしまいましたが、まあその話は置いておいて。
とにかく学園祭の実行委員はあの風太郎がキツイとは思わずにはいられないほどハードなお仕事だったのです。
- 四葉の演技は努力のたまもの
- いろんな仕事を掛け持ちしてそれをこなすのはとても難しい
入院したのが四葉だったこと
次に「入院したのが四葉だったこと」について語っていこうと思います。
学園祭の一花編にて、五つ子姉妹の誰かがぶっ倒れて病院に搬送されたことが判明しています。
私は最初、そのぶっ倒れたヒロインは五月だと思っていました。
その理由は、林間学校編終盤にて倒れた風太郎の側にいたのが五月だったからです。
風太郎はベッドの上に倒れながら五月に以下のようなことを語ります。
- 京都の生徒手帳の写真の女の子=四葉との思い出
- 自分が勉強する理由
五つ子姉妹全員の母は、彼女たちが幼い頃に亡くなっています。全員にとって病院は特別な場所に当たるでしょう。
その中でも五月にとっては、風太郎の過去を知った場所でもあるので、五つ子姉妹の中でも特に病院と関わりが深いです。
なので学園祭の五月編の舞台は病院になると思っていました。
実際には入院したヒロインは四葉であり、その可能性はゼロになってしまいましたが。おそらく学園祭五月編の舞台は零奈が初登場した池になるでしょう。
そんな感じで私の予想は外れてしまいう、四葉が病院で入院してしまうことになりました。
その原因は過労でしょう。
先ほども述べたように、四葉は演劇部と実行委員の仕事を掛け持ちしていまして、とても忙しかったはずです。
それに加えて、他の仕事も請け負っており、仕事量が限界の状態でした。
今回の四葉の仕事量は膨大であり、できるのであればやりたいくないような量です。おそらく誰がやったってキャパシティがオーバーな状態になってしまうでしょう。
ではなぜ四葉はそんな膨大な量の仕事を引き受けてしまったのでしょうか?
それは自分のやりたいことを再び探すためだと思います。
彼女にはもともと「他の姉妹のお手本になる」という目標があったのですが、その目標を叶える事はできませんでした。
四葉も風太郎に恋心を抱いているのですが、先ほどの「お手本になる」という目標を叶えられなかった故に、自分よりも他の姉妹の恋を優先すると決めています。
というわけで、今の四葉は目標を失った抜け殻のような状態です。
このような状態で新しい目標を決めるのは、非常に難しい。
なので目標を見つけるために、いろいろな仕事を請け負うと決めたのだと思います。
それにしても、ぶっ倒れるまでやるのは色々と問題がありますね。
- 四葉は過労で倒れた
- 仕事を入れまくった理由は自分の「目標」を見つけるため
- 管理人は働きたくないでござる
やっぱり労働って闇ですわw 働きたくないでござる。
その他気になった点
四葉の思っていることを他の人間に喋らせる意味とは?
今回四葉の回想シーンがありましたが、ネガテイブな言葉は出てきませんでした。
- もう!限界…(風太郎)
- くそっ(前田)
その代わりに上記のような感じで、四葉がネガテイブなことを考えているだろうタイミングで、他の人がそのネガティブな発言をしています。
おそらく作者の春場ねぎ先生は。四葉にネガティブな発言をあまりさせたくないのでしょう。
おそらくそれは、来るべき時に四葉に今までに溜まったネガティブな感情を発散させたいと思っているからだと考えております。
ではその「来るべき時」とはいつになるのか。
それは学園祭編四葉編のラストに決まっているでしょう。
その時に四葉が自分自身が思っていることすべてを風太郎に伝え、自身が京都の生徒手帳の写真の女の子であることも伝えるのではと考えています。n
絶望した四葉が向かう先とは?
四葉が己自身の感情をさらけ出せる場所といえば、あそこしかないでしょう。
学園祭編の四葉編のラストは公園のブランコの上で行われるはずです。
これは断言できる。ここ以外に適切な場所は存在しない。
公園のブランコは四葉の思い出の場所であり、何か辛いことがあるたびにそこに行っていました。
ここはいつも本音を隠している四葉が唯一自分の気持ちをさらけ出して、素直になれる場所。
学園祭編のラストを締めくくるにはこれ以上ない舞台でしょう。
- 四葉は絶望しきっている
- 学園祭四葉編のラストは公園になるのでは?
- そこで四葉は本音を話しまくると思う
最後に
- 入院したヒロインは四葉
- 過労が原因
- 四葉は絶望しきっている
今回は学園祭編の四葉編第1回の感想を書いていきました。
学園祭で自分の目標を見つけるべく頑張った四葉ですが、その頑張り故に倒れてしまうことになってしまいました。
彼女は今、絶望しきっている状態です。もしかしたら某一花さんみたいに闇落ちしてしまうかもしれません。
そんな四葉を風太郎はどのように慰めるのでしょうか?
また四葉が風太郎にチュー出来るかどうかにも注目です。