ついに鬼舞辻無惨と炭治郎たちが戦うことになりました。
おそらくこれが本作の最終決戦でしょう。
前回にてモブ隊士たちを吸収して、体力満タンになってしまった鬼舞辻無惨。
万全な状態になってから、移動能力を持つ鳴女の力を借りて、反対方法にいるはずの炭治郎、冨岡さんの二人の元に移動します。
その時に鬼舞辻無惨特有の価値観を知ることになるのですが、自分以外のものはどうでも良いというサイコパスな考え方であったため、二人の怒りはマックスになってしまいます。
鬼舞辻無惨の人物像
鬼舞辻無惨は作中では炭治郎しか遭遇したことがなく、鬼殺隊はその性格は把握することができませんでした。
彼は部下である鬼たちによくパワハラをしていることから、私たちファンから「パワハラ上司」とか思われることが多いのですが、そのこと自体鬼殺隊は把握できていないと思います。
なので炭治郎たちは彼の詳しい人物像を把握できていないのです。
ただ親方様の先祖にあたる人間であることは情報として知っている上に、凶暴な鬼を率いていることから、ある程度のカリスマは持っていると思っていたのかもしれませんね。
鬼舞辻無惨、炭治郎と冨岡さんの前に立ちふさがる
珠代に「鬼を人間に戻す薬」を盛られた上に大ダメージを与えられた鬼舞辻無惨ですが、前回にてモブ隊士を吸収したことにより全回復してしまいました。
その時の彼の姿は禍々しく、まさに「鬼」という感じでした。
鬼舞辻無惨はどのような性格をしていたのか?
彼の性格を一言で表すのであれば「自己中心的な外道」です。
無惨は自分がより長く生き永らえたいという野望を叶えるために、これまで多くの人間の命を故意的に奪ってきました。
また自分の配下である「鬼」を生み出して、その鬼たちに自分が人間だった頃の大切な人を殺させています。
炭治郎は禰豆子以外の家族全員を鬼舞辻無惨に殺されていますし、生き残った禰豆子も鬼に変えられてしまっています。
冨岡さんだって鬼舞辻無惨が存在しているせいで自分の姉と、兄弟子だった錆兎を失っています。
本作の初期に巨大な岩が切れなかった炭治郎の前に現れたお面をかぶった少年でしたね。
冨岡さんとは同期にあたる剣士であるものの、最終選抜の際に死亡しました。
炭治郎は半年間彼に挑み続けることで、巨大な岩を切れるようになりました。
その結果、師匠である鱗滝さんに認められて、鬼殺隊の最終選抜に行く許可をもらえました。
炭治郎と冨岡さん以外にも、鬼殺隊の中には鬼舞辻無惨によって大切な人を殺されたり、鬼にされた人がたくさんいます。
鬼舞辻無惨本人はそのことに対してどのように思っていたのか。
私に殺されるということは
大災に遭ったのと
同じだと思え
このセリフに全て現れていますね。
彼は自分が目的を叶えるのは絶対であり、そのためなら他人なんてどうでも良いと考えています。
しかもそのことを、地球に重力があるのと同じような感覚で言っているので、彼自身に「悪意」というものが全くありません。
世界が自分の思うように動くのが絶対であるため、人をどれだけ鬼にしようと殺そうと、部下である鬼たちにどれだけパワハラしようと何も思いません。
むしろ「なんで私のために最善を尽くさないんだ? この無能ども!」と思っているはずです。
無限列車編のことになりますが、上弦の参”猗窩座”が炎柱である煉獄さんを倒したじゃないですか。
柱は他の鬼殺隊の隊士とは別格の存在であり、十二鬼月の下弦の鬼でもその姿を見たら逃げ出してしまう個体もいるほどの戦闘力を持っています。
その中でも煉獄さんは特に優れており、痣ブーストがない状態にも関わらず上弦の参たる”猗窩座”と互角の戦いをしていました。
ちなみに猗窩座は炭治郎と冨岡さんのコンビによって討伐されましたが、その時は二人とも痣を発現しており、戦闘力が飛躍的に上昇しているような状態でした。
今考えてみると煉獄さんの強さは異常であり、それを討伐した猗窩座はもっと褒美を与えられるべきだったのです。
鬼舞辻無惨は、猗窩座が煉獄さんを倒したのにも関わらず、その場にいた鬼狩り(炭治郎たち3人)を倒せなかったことに激怒して、パワハラをしてしまいました。
このことからも、鬼舞辻無惨は自分が思う完璧な結果にこだわりすぎている自己中心的な人物だということがわかりますね。
そして自分が殺人を犯しているのにも関わらず、自分を討伐しようと試みる鬼狩りたちを「異常者の集まり」だと非難します。
これは…鬼舞辻無惨様は完全なサイコパスや…。
炭治郎、キレる
炭治郎は自分の妹が鬼にされたということもあり、鬼舞辻無惨と会った時から怒りのボルテージがマックスの状態でした。
その上先ほど述べた「鬼舞辻無惨特有の価値観」を教えられたので、余計に怒りが上がっています。
怒りすぎた状態で、まさしく絶望し切っている感じですね。
冨岡さんもガチギレ
もちろん冨岡さんも鬼舞辻無惨に対してガチギレです。彼を眼の前にして怒りを表さない鬼殺隊の隊員はいないでしょう。
彼は怒りを抑えられない炭治郎をなだめるために「炭治郎 落ち着け」というものの、表情からは憎悪の気持ちを隠せない感じが伝わってきます。
怒りだけでは鬼舞辻無惨には勝てない
怒りという感情だけで勝てるのならば
もうこの世に鬼は存在していないだろう
これは本作10巻の遊楽編でのナレーションです。このセリフ好きです。
炭治郎が人を殺しまくる上弦の陸の堕姫に激怒してヒノカミ神楽を使い戦うものの、ヒノカミ神楽の技の反動に耐えきれずに動けなくなってしまいます。
人間と鬼とでは力の差が離れすぎており、普通に戦っていたら勝てるわけがありません。
例え怒りという感情を武器にしたとしても、現実というものは覆せるものではないという、本作の世界の非情さが表れています。
最終的には宇髄さんの冷静な分析により上弦の陸を討伐することができましたね。
本作での戦いは「現実」を重視する傾向にあります。
実際に鬼殺隊が上弦の鬼たちを倒せた理由として「現実的にあり得そうだったから」ということが挙げられますし。
鬼舞辻無惨はモブ隊士を吸収したことにより、体力が全回復の状態です。その上本人の戦闘力も高いため、炭治郎と冨岡さんが二人で討伐するのは現実的ではありません。
ということは、このまま何もなければ二人は鬼舞辻無惨によって殺されてしまうことになります。
鬼舞辻無惨の部下にされるというのも考えられますが、彼は自分に土下座をするのであればそのことを考えると言っており、二人が鬼舞辻無惨に頭を下げるという姿は想像できないのであり得ないと思います。
蜜璃を引っ張ったのは誰なのか?
今回にて鬼舞辻無惨が復活したことにより、柱は集合命令をかけられています。
蜜璃は空間移動の能力を持つ上弦の肆・鳴女と戦っているところに、何者かに引っ張られます。
その時に鳴女は自分の能力を使い、炭治郎と冨岡さんを鬼舞辻無惨の前まで引き寄せました。
この時に蜜璃を引っ張ったのは、同じく鳴女と戦っていた蛇柱・伊黒でしょう。
おそらくは柱がバラバラにされるという最悪な事態を考慮して、自分が蜜璃と離れないようにしたのでしょう。
鳴女を放置していると、今回のように鬼舞辻無惨と少人数の隊士たちを接触させやすくしてしまうので、彼女は絶対に倒す必要があります。
というか二人はずっと鳴女と戦っているのにも関わらず、彼女を倒しきれていません。 どうするんだこれ?
最後に
- 鬼舞辻無惨はサイコパスな外道
- そんな彼の考え方に炭治郎と冨岡さんはキレる
- 蜜璃を引っ張ったのは伊黒だと思う
今回の感想まとめるとこんな感じですね。
次回から鬼舞辻無惨との戦闘が開始されると思いますが、どのようになってくるのでしょうか?
怒りだけでは鬼に勝てません。このままの状態ですと炭治郎も冨岡さんも鬼舞辻無惨にやられてしまいます。
はたしてこの二人はどのように鬼舞辻無惨と戦っていくのでしょうか?