ついに蜂楽が覚醒を果たしました。
いやぁ、、、ここまで長かったですね。
彼はこの戦いにて怪物とお別れして、新しいサッカー人生をあゆことにします。
その新しいサッカー人生とは、自分が昔やってた「一人でやるサッカー」になります。
しかしかいぶつはいませんが、彼がこのスタイルを続けていると、必ず潔や凛などの仲間がついてくるはずです。
今回はそんな本作最新話の感想をまとめていこうと思います。
蜂楽はそこまで期待されていない
蜂楽が覚醒できなかったのは、自分が誰かと一緒にサッカーをする前提に行動する癖がついてしまったから。
昔の蜂楽はリフティングを中心にプレイする、ソロで輝くようなプレイヤーでした。
しかし自身の理想とするプレイヤーである妄想の存在”怪物”を生み出してしまったことにより、他人と一緒にサッカーする前提のプレイになってしまいます。
そして自身の理想のプレイヤー=怪物である潔と凛と出会ったことにより、完全に一人でプレイすることをやめてしまったのです。
青い監獄で勝ち抜くためには最低限のチームプレイも必要ですが、それ以上に一人でたたえる力。個の力であるエゴイズムが必要。
怪物を生み出したことにより、孤独でサッカーすることがなくなったものの、エゴイストフォワードとして大切なものを失ってしまったのですよね。
その結果、自分が一緒にプレイしたいと思ってた凛と潔にも見捨てられて、完全な孤独なプレイヤーになってしまったのでしょう。
エゴイストFWとして中途半端な蜂楽に、この試合で期待する人は非常に少なくなっていました。
その証拠に潔チームは彼よりもTOP3の警戒ばかりしていました。
事実今回の戦局を左右したのも凛をはじめとするTOP3のメンバーです。
蜂楽は怪物を捨てることにより覚醒
僕は『五等分の花嫁』が好きです。
『五等分の花嫁』には様々な名シーンがありますが、その中でも主人公の風太郎が川に流されて、過去の象徴である生徒手帳の写真の女の子の写真の入ったお守りを失ってしまうシーンが好きです。コミックス6巻の出来事でしたね。
このシーンは主人公の風太郎が、過去の思い出に縛られるのをやめて、現在を受け入れて、かけがえのない日々を大切にしようと決心した瞬間を描いた名シーンです。
個人的に「あるキャラクターが過去のしがらみから抜け出す」みたいなシーンが好きなので、今回の蜂楽の覚醒も同様に非常にワクワクして見ることができました。
このような現在を受け入れる系のイベントって、キャラクターの能力も上昇しますし、何よりも精神的に大きく成長します。
しがらみから抜け出した姿を見ていると、キャラクターも読者もまるで雨が上がったようにすっきりとした気持ちになれるんですよね。
そういった意味でも今回の蜂楽の覚醒は見ていて非常にワクワクしましたし、すっきりもしました。
蜂楽の覚醒を見た潔
先ほどもチラッと述べたように、この試合のプレイヤーの中で蜂楽に期待する人間はいませんでした。
彼はかいぶつとサッカーしていたので、チームプレイ前提のサッカーをしかしていなく、個のプレーが重視されている本作の世界では無能だったからですね。
そんな彼でも、唯一信じてくれている人がいました。それは潔です。
信じていたぜ
蜂楽…
潔のセリフより
潔は蜂楽が青い監獄で必要なエゴを持っていないのを見抜きながらも、彼がそのエゴを見つけて自分と同じステージに立ってくることを信じていたのです。
元チームメイトである凪や千切、そしてりんにさえ見捨てられたことを考えると、潔の蜂楽への信頼度は異常に高いことがわかるでしょう。
蜂楽は潔の期待通り無事覚醒を果たしました。
潔世一(おれ)が喰わなきゃいけないのは 蜂楽巡(あのかいぶつ)…!!
そして潔はこの試合にて倒さないといけない人物として蜂楽を認めています。
また回想ではありますが、潔が蜂楽をかいぶつといっていたのもよいですね。
蜂楽の目指すプレイスタイルは、自身の生み出したかいぶつそのものになること。
蜂楽は自分の理想のプレイスタイルを完全に再現していると見えているのです。
そんな蜂楽のシュートですが、なんと潔に止められてしまいます。
潔はここま蜂楽を信用しているからこそ、その成長に合わせて行動していたのですね。
ちょうど彼が凛を出し抜き得点した時と同じ原理になってします。
この流れからしたら、このまま蜂楽が得点して試合が終わると思っていたので非常に意外でした。
最後に
今回の蜂楽の覚醒は見ていて非常に気持ちが良いものでした。
そんな覚醒した蜂楽のシュートを潔が止めたことにより、試合はさらに予想できないもになりました。
誰もが重要だと思っていた蜂楽の覚醒イベントを、得点発生なしという形で消化してしまいましたからね。
これからの戦いがどうなるのか、全く予想できません。
イラストコーナー。
かいぶつとお別れする蜂楽をイメージしました。