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名人が竜王戦で一手損角換わりを採用した理由は八一と最高の将棋を指したかったからだ!【りゅうおうのおしごと】

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最近アニメ『りゅうおうのおしごと!』で神回『竜王タイトル防衛戦』が放映されるのが楽しみすぎてライトノベル5巻を読み返しまくっています。

かれこれ7回ぐらいは読み返しているのですが何回見ても心が熱くなります。

読み返しているうちに「名人が第一回の対局にて”一手損角換わり”を採用した理由には悪意がなかったのでは?」と思ったので考察してみることにしました。

考察結果を先に書いてしまうと、名人が竜王戦で一手損角換わりを採用した理由は八一と最高の将棋を指したかったからです!

一手損角換わりとは

居飛車の戦法の一種で「究極の受け将棋」と言われています。

最序盤にあえて無意味な一手を打つことで本来なら現れることがない盤面を出現させることが出来、対局を予想外の方向に持っていけるのが強みです。

この戦法には一手でもミスをしてしまえば一瞬で詰んでしまうという致命的な弱点が存在します。なのでしようする棋士も限られており、作中のプロ棋士では名人と八一含めて4人しか指す事が出来ません。

名人が”一手損角換わり”を採用した結果

「えげつねぇな名人!」

と誰しもが思ったはずです。僕も例外ではありません。

なんて言ったって”一手損角換わり”竜王”九頭竜八一”が最も得意としている戦法です。名人の行った行動は相手の必殺技を使い「俺の方がうまく使える!お前なんか敵じゃない!」と叫んでいるようなものです。八一に対して最大限の侮辱です。

これだで侮辱されて怒らないのは男じゃねぇ!です。

作中でも名人が”一手損角換わり”を採用したのを予想できた棋士はいなく、読者もキャラも関係なく対局を見ていた誰しもが驚きの表情を隠せなかったはずです。

対局の結果は名人の勝利で終わった為八一は今まで指してきた一万に及ぶ対局の全てを否定されたような気持ちになりました。

このせいで八一は自暴自棄になってしまい”あい”や”姉弟子”を始め周りの人に厳しくあたるようになってしまいましたね。

5巻最初の反則ルールの説明は最終局面の伏線だけではない

本作の5巻の冒頭では「千日手」や「打ち歩詰め」など将棋の細かいルールについて説明がされています。

打ち歩詰めが無ければ先手必勝

これは作中の名人が残した名言の一つであり、最もミステリアスな発言として多くの人を悩ませてきたものです。

”打ち歩詰め”とは自分が持っている”歩”を使って相手の”玉”を妻したら反則負けをしてしまうというルールの事です。なぜこのようなルールが存在しているのか分からないと思っているキャラも存在します。

八一は名人がこの名言を言った理由を「打ち歩がなければ歩の価値が高くなりすぎてゲームバランスが崩れるから」と言ってましたが名人の真意は不明なままです。

「打ち歩が無ければ先手必勝」という名言をとりあげたことで名人は普通の人とは考え方が異なる”将棋星人”だということを説明したかったはずです。

ちなみにこの名言は名人のモデルになった羽生善治さんが実際に言ったものです。

竜王戦時の名人

名人はどんな戦法でも使える

名人は”中飛車”や”相掛かり”など居飛車振り飛車問わず多彩な戦法を自在に使用することができます。もちろん八一が最も得意としている”一手損角換わり”も例外ではありません。

”一手損角換わり”を採用したのは八一を挑発させるためではなく、ただ単純に研究の結果有効であると判断したためだと取れます。

対局前の名人はワクワクしていた

対局前の名人は八一たち関西勢のやり取りを見て笑顔を見せるような描写がありました。これは対局を楽しみにしている気持ちの表れでしょう。

名人は本気で戦える相手が欲しかった

名人は20年前に”月光聖市”さんから”名人”のタイトルを奪って以降「打ち歩詰めが無ければ先手必勝」のようなミステリアスな発言をすることが少なくなりました。

その理由は自身が強くなるにつれて、本音で話せるような相手がいなくなり人を避けるようになってしまったからです。

なので名人は最強になった今でも本気で戦えるような好敵手を探していました。

八一が自分の好敵手になれる素質があると踏んでいたのでしょう。

考察の結果

  • 名人は普通の人と感覚がずれている
  • 八一との対局を楽しみにしていた
  • 名人は本気で戦える相手が欲しかった

名人が”一手損角換わり”を採用した理由は竜王九頭竜八一と最高の将棋を指したかったからだと考えました。

名人は4局目が終わった後のインタビューで記者に「次は大記録を期待してもいいんですか」と聞かれた時、明らかに怒った声で

九頭竜竜王は今、最も強い棋士です。全力で尽くしても勝てるかどうかわかりません

と言いました!このセリフにより”八一”はあの”名人”に本気で戦える相手だと認められました!誰しもが恐れ憧れる文字どうり”最強の男”に実力を認められるなんて…

男ならこんなに誉れ高いことはないでしょう!!

この瞬間八一は嬉しすぎて泣きそうになりましたが読者の皆様も同じような気持ちになったはずですよね!僕も八一のように”最強の男”に認められるようなすごい男になりたいです!

少し長くなってしまいましたが今回は感じで終わりたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!