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受験生の頃のドキドキが蘇る漫画『ぼくたちは勉強ができない』感想!

「僕たちは勉強ができない」1巻の感想記事です。

本作はジャンプ連載中になんとなく読んでいる程度の作品でしたが、夢に向かって努力していくヒロイン達の姿を見ているうちに、彼女たちを応援したいという気持ちが強くなってしまってしまいました。

気付いたら見事にハマっていて、感想記事を書くまでに至ります。

本作の魅力を一言で表すと、

夢に向かって頑張る女の子はかわいい。

あらすじ

主人公「唯我成幸」はどんな教科でも平均以上の点数が取れる優等生です。

しかし、中学生のころに父が亡くなってしまい、進学資金がなく、経済的な理由で大学に進学するのは困難です。

主人公の通っている学校には、進学先の授業料が全額免除される「特別VIP推薦」という特待生制度があります。

成幸は日頃の行いが良いので、その「特別VIP推薦」の候補にあがりました。

しかし彼にはある”条件”が与えられまして…

彼に与えられた”条件”とは、「文系科目の天才を理系の大学へ、理系科目の天才を文系の大学へ進学させる」事を目的とした教育係です。

各分野の天才なのだから、どの科目もバリバリ出来ると思ったのですが、天才たちは自分の得意科目以外は全くできないのです。

苦手科目が全くできない天才美少女たちと希望進路向かって一緒に勉強をしていく話です。

ヒロイン紹介

ここで本作の魅力的な天才ヒロインたちについて紹介していきます。

古橋文乃

通称「文学の森の眠り姫」

授業中に居眠りをしていることが多いですが、国語においては圧倒的な才能を持っており、短い時間で教師を感動させるほどの小論文を書くことができます。

基本的には周りの人の気持ちを敏感に察知しますが、ときどき人の心にグサッとくる言葉を悪気なく放ちます。天然系毒舌キャラです。

彼女の夢は理系科目を出来るようにして、幼少の頃から好きだった天文学について本格的に勉強することです。

緒方理珠

理系科目の天才で「機械仕掛けの親指姫」と呼ばれています。

数学において他の追随を許さない実力を持つ天才です。

人の名前を覚えるのが大の苦手で、隣の席にいた主人公の名前も全く思えていません。

彼女は小さい頃から人とうまくコミュニケーションが取れないことがコンプレックスになっています。

文系に転向しようと思ったきっかけも、国語を出来るようになったら、他の人の気持ちを理解できるんじゃないかと思ったからです。

武本うるか

主人公の中学生時代からの連れ。

高校の水泳大会の上位常連で、「白銀の漆黒人魚姫」と呼ばれており、将来のオリンピックの選手として嘱望されています。

実は中学から5年間の間ずっと主人公のことが好きですが、告白できずにおり、主人公との距離がなかなか縮まらないことに悩んでいます。

要するに恋する乙女です。

大学のスポーツ推薦のために”英語”を勉強する必要があり、主人公達に混ざって勉強することになりました。

恋も勉強もタイムリミット付き

主人公達は高校三年生です。あと1年程度で卒業を迎えてしまい、それ以降は出会う機会も減ってしまいます。

受験もおそらく三月ごろには終わってしまうので実質11ヶ月しかヒロインたちと一緒に過ごせません

それまでにヒロイン達の学力を”ゼロ”から大学に合格するための最低ラインまで上げ、なおかつ恋愛についてもケリをつけないといけません

要するに本作にはタイムリミットがあり、少年誌特有の引き伸ばしができなくなっています

連載期間が短くなると考えると寂しくなりますが、この設定のおかげで引き伸ばしによるグダグダ感が出る可能性が非常に低くなります。

一緒に勉強をすると言う特別な関係

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ぼくが学生の頃に一緒に勉強していた友達はかけがえのない特別な存在でした。もちろん美少女と一緒に勉強すると言うことは無かったのですが、

毎週友達と休みに図書館に集合して一緒のテキストに取り組んだりちょっかい出し合ったりしたのはとても楽しかったです。

正直言うと、他の利用者に迷惑かけていたと思いますが、当時は毎日が本当に楽しくキラキラ輝いていました。 誰かと一緒に同じ課題に取り組むのは特別なことなのです

指導者である主人公と、普通の友達以上の関係が見てると学生の頃を思い出し懐かしく楽しい気分になってきます。

「できない気持ちが分かるのは、できなかったやつだけ。」

主人公の成幸はどれだけ勉強しても全く成果が出ず、苦しい思いをし続けていました。IMG 1760

そんな彼の心の支えとなっているのが、亡くなった父からもらった言葉です。

主人公は自分が勉強ができなかった人の気持ちや苦しみを人一倍理解しています。なので一生懸命に頑張るヒロイン達を見て、自分が彼女達に協力できることを精一杯やります。

 

ヒロイン達は苦手分野の才能はこれっぽっちも無く、勉強をしてもなかなか成果は出てきません。

ですが、彼女達は常に明確な夢と目標を持ちながら勉強をしており、夢を諦めずに努力していく彼女たちをみていて、主人公も僕も人生頑張ろう!という気持ちになっていきます。

彼女達が夢に向かって本気で進み続ける限り成幸は精一杯応援し続けていくでしょう。

と言っても基本的にハーレムラブコメ

同雑誌の『ゆらぎ荘の優奈さん』がToLOVEるのお色気ハーレム枠を引き継いだといえるなら、本作はニセコイの非お色気ラブコメ枠を受け継いだ作品です。

主人公と彼を取り巻くヒロインたちとの絡みやイチャイチャがメインなので、深く考えずに読めます。

「受験生なのにそんなにゆるくていいのか?」と思う場面も多くありますが、そのゆるさも本作の魅力のひとつです。

受験生だからといって必死に勉強ばかりしていても、精神的にもしんどいです。それで結果が出なかった時は相当悔しくなります、苦悩ばかりしているヒロインたちの姿はあまり見ていて良いものではありません。

それよりは、毎日和気藹々と過ごしてくれたほうが読んでいて気分が良くなります。

先ほど書いたように、勉強しながら友達に絡んだりちょっかいを出し合ったりできる。そんな余裕があったほうが気分的にもよいですし、毎日楽しいです。

楽しく勉強できた方が、勉強に集中できますし、能率も上がります。結果的に楽しく勉強した方がが良いのです。

そんなことで、受験生の人も毎日に消耗している人も日常の癒しと息抜きに本作を読んでみるのはどうでしょうか。