「なにこれ、なめてたけどクソおもろい!」
このライトノベルを読んだ時の第一声でした。
のうりんなどで知られる白鳥士郎最新作は熱血将棋物で、下ネタを使いまくり、堅苦しい将棋もののイメージをぶっ壊してくれてます。
この記事は過去のブログの記事をリライトした物です。
小学生と同棲
本作の目玉と言える要素といえば、小学3年生の女の子と同棲することですね。 (この要素のせいで、人にオススメしにくいのですが…)
その女の子の名前は「雛鶴あい」と言います。
石川県の大きな温泉旅館の跡取り娘で、育ちが良いせいなのか、他の人に対して律儀に接します 。
ですが、主人公の八一のことが大好きで、八一と自分との関係を邪魔するような人には敵意をむき出しにします。
将棋の才能は尋常じゃないぐらいあります。特に終盤からの追い上げは凄まじい物で、プロ棋士である主人公が戦慄するほどです。
変態な棋士達
一巻時点ではまともなプロ棋士が一人も出てきませんこの感じだと次巻以降も変態ばかり出てこないと思われます。
5階から放尿しようとする師匠
主人公の師匠「清滝綱介」は八一に負けたのが悔しすぎて、将棋会館の5階から”あそこ”を出して放尿しようとします。
とてもじゃないが、まともな大人の行動とは思えません。
個人的に厨二病の歩夢君が好きです。
異質なプロ棋士の中でひときわ目立っているのが、主人公のライバルとも言える「神鍋歩夢」です。
対局の際、スーツの上に白騎士のようなマントを羽織っていますさらに、駒を動かす時には独特なポーズを決めたりする、正真正銘の中二病です。
このキャラの設定は奇抜過ぎたのか、作者の白鳥士郎先生もやり過ぎたと告白しています。 (ですが、意外と将棋ファンには好評のようです。)
熱い将棋対決もあります
もちろん、将棋目的で見ても十二分に楽しめます。作者は熱いバトルを書きたくて将棋を題材にした らしいです。
将棋とは魂と魂とのぶつかり合い。テレビでも気力と体力を使い果たして屍のようになってた人を見たことがあります。
作中のキャラも気力を使い果たしながら強敵と戦っていきます。勝負の世界は大変厳しいようです。
将棋で深まる人との絆
主人公の八一は将棋界の最高の称号”竜王”を獲得しているのものの、それ以降、スランプに陥ってしまい、試合になかなか勝てなくなってしまいました。
そんな彼を救ったのは同棲している弟子のあいです。
彼女が将棋に懸命に取り組む姿を見て、将棋を始めた頃の自分を思い出し、将棋に対しての情熱を取り戻していきます。
まとめ
将棋を指して飯を食う。
その過酷さが文章を通して伝わってきますし、キャラ達の「勝ちたい」という将棋への熱い思いや負けられない理由など、
命を燃やしてまで盤上で戦っている理由が読んでいるこっちにも伝わってきます。
変態棋士達がおくる、熱い将棋バトル「りゅうおうのおしごと」ぜひチェックしてみてください。
次巻の感想はこちらの記事です。