『ソードアート・オンライン21 ユナイタル・リングI』感想と考察記事になっています。まだ読了していない方はブラウザバック推奨です!!
『ソードアート・オンライン』シリーズの最新刊をやっと読了しました!とにかく面白かった!!
今回の章にて主人公キリトさん達は新しいゲーム《ユナイタル・リング》に参加させられ、21巻はそのゲームの基本的な設定の説明となっております。
まだ話は大きく動き出していませんが、これから始まるキリトたちの冒険を想像すると、ワクワクが止まらなくなってきますね!!
目次
新しいゲーム《ユナイタル・リング》とはこんなゲーム!!
まずはキリトたちが巻き込まれたゲーム《ユナイタル・リング》について軽く振り返ってみま→しょう⤴︎!!
《ユナイタル・リング》は 《ザ・シード》で制作されたゲームが一つに統合されて作られた、従来のゲームとは全く異なる新しいゲームとなっております。
《ユナイタル・リング》が出来たおかげでキリトやアスナたちがメインでプレイしている《ALO》や、シノンの《GGO》などがまとめられて、一緒のゲームになってしまったのです。
《ユナイタル・リング》は《VRMMOSVG》という《ALO》のような従来のVRMMORPGと、最後まで生き残ったプレイヤーが勝利を収めるサバイバルゲームが合体したジャンルのゲームとなっております。
茅場晶彦が開発した、完全フリーでダウンロードすることができる、全感覚VR環境を作るためのシステム。
その登場により以前より、資金力のない企業や個人などが簡単にVRMMOゲームを制作することが出来るようになりました。
《ザ・シード》最大の特徴といえば、《ザ・シード》を利用して制作されたゲームのキャラクターを、その性能を保持したまま他のゲームに移行 (コンバート)することが可能になることです。
キリトも『ファントム・バレット編』では“死銃”の起こした殺人事件を解決するために、《ALO》のキャラクターの性能を保持したまま《GGO》に移行していましたね。
《ザ・シード》の詳しい説明は4巻の288-291ページぐらいに書いてあるので、復習したい方は読み返してみてください。
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ゲーム内で死んでしまうとログイン出来なくなる
《ユナイタル・リング》は大量の死者を生み出したデスゲーム《ソードアート・オンライン》の再現と言われております。
ゲーム内で死亡してしまうと、再びログインすることが出来なくなり、 《SAO》と同じようにゲームから追放されてしまというものです。
《ユナイタル・リング》は安全装置をつけられたVRデバイス《アミュスフィア》を使用して稼働しているため、《SAO》で使われた《ナーヴギア》のように使用者が死ぬようなことはありません。
ですが《SAO》と同じようにプレイヤーも死んでしまったらゲームの世界に戻ることは出来なくなってしまいます。
ゲームで使われるのは《ALO》などのゲームで丹精込めて育てた自分の分身とも言えるキャラクターたち。
敗北した瞬間に自分の分身が消えてしまうと考えると、《SAO》と同じデスゲームとして捉える事が出来る。
《ユナイタル・リング》は《SAO》を可能な限りの条件で再現したゲームと言ってもおかしくないと思います。
新要素TP&SP
《ユナイタル・リング》で特に印象的だった設定といえば、喉の渇きを示すTP(サースト・ポイント)とお腹の減り具合を示すSP (スターブ・ポイント)でしょう。
《ユナイタル・リング》内で活動していると現実世界で喉が渇いたり、腹が減ったりするように、TPとSPが減少してしまい、それらのポイントがゼロになってしまうと、徐々にHPが減ってしまいます。
キャラクターは無限に活動できる訳ではなく、ある程度動いたら食料の確保をしなければなりません。ですので《SAO》や《ALO》の時よりもダンジョンの探索の難易度が上がるはずです。
これからストーリーが進むにつれて、食料や水を奪い合うような対人戦なども行われてくるのではないかと予想します。
Perk (パーク)
《ユナイタル・リング》ではPerk (パーク)というシステムがあり。レベルを1上げることで1個だけアビリティを取得してキャラクターを強化することが出来ます。
大人気ダンジョンRPGゲーム『世界樹の迷宮』シリーズのスキルシステムを連想してしまいます。
初期では《剛力》《頑丈》《才知》《俊敏》の4つのアビリティを取得することが出来、ひとつとればその下の階層のスキルが解放されます。それらの初期アビリティは10階層ものランクがあり、キャラクターメイクの自由度はかなり高くなっております。
キャラメイクと聞いて思い出すのは『ファントム・バレット編』で“死銃”の殺人のターゲットですね。
『ファントム・バレット編』の舞台である《GGO》はキャラメイクが自由であるものの、一度育てたキャラを育成し直すことが不可能になっております。
“死銃”の正体の一人である”新川恭二”はあまり強くないと言われているAGI (素早さ)を中心にキャラクターを育ててしまったためプレイに行き詰まってしまいます。
それが原因で恭二は非AGI型のタイプのプレイヤーを好ましく思っていなく、AGIにあまり振っていないプレイヤーを殺人のターゲットにしました。 (6巻410ページ参照。)
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《ユナイタル・リング》でも《GGO》と同じように、アビリティ取得に失敗したプレイヤーが他のプレイヤーを僻み、争いに発展するという展開になる可能性も十分考えられます。
アビリティシステムPerkは、ストーリーにどのような影響を与えるのでしょうか?
『ソードアート・オンライン21 ユナイタル・リングI』の感想!
《ユナイタル・リング》での新要素の説明はここまでにして、本編の感想を書いていこうと思います。
手探りでゲームを攻略していた感じが懐かしくて良い
《ユナイタル・リング》では《ALO》などのゲームから一番使用していたスキルと装備2個を引き継げるものの、キャラクターのレベルは1になってしまい、キリトたちはレベル1からゲームの攻略を始めることになってしまいます。
と言ってもこのレベル制度も《ユナイタル・リング》で新しく追加された要素でありますが。
本シリーズ序盤の魅力といえば、キリトたちがそのゲームの攻略方法を1から模索するところでしょう。
キリトたちが攻略方法を探している過程を見ていると、そのゲームの世界観がしっかりと頭の中に入っていきます。それによってわたし達読者は世界観について深く考察することが出来るようになるのです。
《ユナイタル・リング》では歴代シリーズの中でも特に丁寧に説明がされているので、キリトたちと同じく攻略しているときのワクワクした気持ちをしっかりと感じれます。
その上後述しますがこのゲームには《アンダーワールド》と同じぐらい深い謎が隠されているので、読んでいると考察が捗り、世界館について考えていると興奮が止まりませんね。
キリトは他のプレイヤーと比べて不利な状況に…
《ユナイタル・リング》では《ALO》から来たプレイヤーも他のゲームからやってきたプレイヤーも全てレベル1からスタートすることになります。
通常であればどのプレイヤーも平等な条件になっていると思いますよね。しかしゲーム内で優秀な成績を収めたトッププレイヤーは他のプレイヤーから優先的に狙われる危険性が高く、実力があるだけで不利な状況にさらされてしまうのです。
キリトも今回”モクリ”という《ALO》出身のプレイヤーから不意打ちをくらい死亡しかけるところでした。
キリトは偶然13レベルに上がっていたので攻撃を耐えることが出来ましたが、もしレベルが上がってなかったとしたら死んでいたと思います。
おそらくキリトの周りのトッププレイヤーも同じように優先的に命を狙われるはず。
《GGO》出身で未だ合流できていないシノンなどの、主要キャラクターの命が心配になってきます。
《SAO》ではユニークスキル「二刀流」が使えたり《アンダーワールド》ではソードスキルが使えたりと、他の章にてキリトは他のプレイヤーと比べると少し良い条件で攻略できていましたが、今回は逆に追い込まれる立場になるので攻略が厳しくなってきますね。
ですので歴代シリーズで一番ハラハラした展開となると予想できるので、読んでいると緊張感が止まらなくなってくるはずです。
《ユナイタル・リング》でもキリトの強さは健在!!
このようにキリトは《ユナイタル・リング》では不利な状況に置かれてしまうのですが、その強さは健在です!
後半にて自分たちを不意打ちで倒したモクリたちのパーティーと戦うのですが、華麗なるソードスキルでモクリたちを圧倒します。
キリトの活躍こそが本作の魅力であり、彼が敵キャラクターを倒して行く様子は読んでいてとても気持ち良くなってきますね!
流石俺たちのキリトさんだ!
今回の気になった点や考察点!
『ソードアート・オンライン21 ユナイタル・リングI』を読んで気になった点をまとめてみたり、考察したいと思います。
事件の犯人の目的は何だ?
今回最大の事件の犯人はあらゆるVRMMOを統合してしまうという大事件を起こしてしまいました。
幸い《SAO》の時のように死亡者が出ることはないものの、事件の規模としてはSAO事件と遜色はありません。
犯人は何のためにこのような大規模な事件を起こしたのでしょうか?
《ユナイタル・リング》は始まったばかりであり情報が少な過ぎてく考察しようがありませんね…。
全プレイヤーに送られたメッセージの謎
種は芽吹き、枝葉を広げ、環となって門を作る。望み果てつる大地に招かれた者たちよ、一つの命を守りぬきなさい。
数多なる苦難を耐え忍び、幾許の窮地を生き延び、極光の示す地へと至った最初の者に、全てを与えましょう。
(『ソードアート・オンライン21 ユナイタル・リングI』199-200ページから引用。)
これは猶予期間が終わる寸前に、犯人から《ユナイタル・リング》全プレイヤーに送られたメッセージです。これも謎だらけでキリトたちのみならず全ての読者が困惑しているでしょう。
まずは「種は芽吹き、枝葉を広げ、環となって門を作る。」の部分について考えてみましょう。
「種は芽吹き」の部分はあらゆるVRMMOの元となった《ザ・シード》のことを指していると思います。
そのように考えると「環となって門を作る。」は《ザ・シード》のゲームから《ユナイタル・リング》にコンバートされた時の様子を描いているはずです。
ということは「種は芽吹き、枝葉を広げ、環となって門を作る。」というものは《ザ・シード》で制作されたゲームからコンバートする過程を描いたものだと捉えることが出来ます。
次は「望み果てつる大地に招かれた者たちよ、一つの命を守りぬきなさい。」についてです。
「望み果てつる大地」とはコンバートしてやってきた世界。《ユナイタル・リング》のことですね。「招かれた者」はキリトたちゲームプレイヤー。
「一つの命を守りぬきなさい。」というのが《ユナイタル・リング》で死んでしまったプレイヤーは復活できないという状況を指していると思います。
ということは「種は芽吹き、枝葉を広げ、環となって門を作る。」というのは《ユナイタル・リング》の世界にやってきたプレイヤーの置かれている状況のことですね。
「数多なる苦難を耐え忍び、幾許の窮地を生き延び、極光の示す地へと至った最初の者に、」の部分も考えてみましょう。
「数多なる苦難を耐え忍び、幾許の窮地を生き延び、」というのが過酷なサバイバルを生き抜いている様子でしょうか?
というも《ユナイタル・リング》では人を攻撃してもアイコンの色が変化しない=PK (プレイヤーキル)推奨のゲームになっています。ですのでプレイヤー同士は過酷な戦闘や生存争いを強いられることになるはず。
その上時間の経過と共に減るTP&SPという要素もあり、キリトたちが経験したどのゲームよりも生き抜くことが困難です。
これからボスモンスター等も現れれてゲーム攻略的にも厳しくなると予想されることから、「数多なる苦難を耐え忍び、幾許の窮地を生き延び、」が《ユナイタル・リング》で訪れる試練について描かれていると考えました。
最後は「全てを与えましょう。」についてです。
「全て」ねぇ…。
分かりません!!
《ユナイタル・リング》は始まったばかりであり情報が少なく、「全て」が何を指しているのか予想するのが全く不可能。
ただ、VRMMORPGを全て統合するような影響力を持つ犯人なら、「全て」を分け与えるだけの力を有していてもおかしくないのではないかと思います。
ただゲームをクリアしたプレイヤーには報酬が与えられるのは確定ですね。その報酬とは一体なんなのでしょうか?
謎の転校生・神邑樒 (かむらしきみ)の正体
《SAO》の帰還者学校に転向してきた少女・神邑樒 (かむらしきみ)。彼女も謎だらけな人物であります。
彼女はなぜ今更帰還者学校に転向してきたのでしょうか?帰還者学校は《SAO》の元プレイヤーを監視する目的も兼ねているはずなので、政府側の人間であるとは考えられません。
となると樒は《ユナイタル・リング》の関係者であり、ゲームをクリアする可能性が高いと思われるキリトたちの様子を伺いにきたと考えるのが一番しっくりくると思います。
樒はおそらく《アンダーワールド》におけるアリスポジションの、物語の中心になるようなキャラクターになってくるはずです。
最後に
久しぶりの『ソードアート・オンライン』最新刊は控えめに言って最高でした!!読んでいない人は人生損しますよ!!
今までの『ソードアート・オンライン』の魅力を抑えつつ、《ユナイタル・リング》の世界観を描いたストーリーは本当に素晴らしかった。
これからもっと面白くなることを考えると、ワクワク感が止まらなくなってきますね!!
『ソードアート・オンライン21 ユナイタル・リングI』は最高だったという話でした。
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