この記事は週刊少年マガジン連載分の『五等分の花嫁』のネタバレを含みます。
「 (私が上杉さんと恋仲になるなんて)ありえません」
今回の『五等分の花嫁』72話にて衝撃的なセリフが飛んできました。
今まで風太郎のことを好きだと思っていた四葉が、彼に興味がないと思わせるような言葉を放ったのです!!
四葉はなぜこのような言葉を言ってしまったのでしょうか?その理由について一緒に考えてみませんか?
目次
本当に四葉=零奈なのか
あからさますぎないか
四葉は謎だらけの五つ子姉妹たちの中でも、特にミステリアスな要素が多いヒロインとなっております。
ですので四葉=零奈であると考えている人が多いと思います。
ボートから降りた零奈が風太郎に「さよなら」と言った場面がありました。
最近のマガジンで四葉が「ありえません」と発言しました。このときの雰囲気がとても似てる気がします。
それに、零奈の「さよなら」のときの顔を四葉の髪型に脳内で勝手にしましたが、とてもしっくりとしてしまう気がします。私が四葉推しだからでしょうか。誰か脳内で試してみて下さい!
当ブログにこのようなコメントをいただきました。 匿名さんありがとうございます。
確かに言われてみれば、コミックス6巻のボートの場面と、今回の「ありえません」は絵の雰囲気や演出が似ていますね。
零奈の写っているシーンは背景を真っ白にして、目と口元を集中して写しているような演出がされている時が多くあります。
このミステリアスな雰囲気は、なんとなく『魔法少女まどか☆マギカ』や『化物語』などが有名なアニメーションスタジオ・シャフトの作品を連想してしまいます。
今回の四葉にも似たようなシーンが使われており、四葉=零奈を暗示するような演出が何回もされております。
他のヒロインにも、零奈だということを匂わせるようなシーンが使われたことはありますが、四葉に使われた回数が圧倒的に多いと感じます。
ミスリードのような気がする…
ここまで四葉=零奈であることを表現されると、作者が意図的に間違わせた推理をさせようとしている、ミスリードである可能性が高くなってきます。
例えば『NARUTO−ナルト−』に「うちはイタチ」という敵キャラクターがいたじゃないですか。
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イタチは家族や仲間を大量虐殺した極悪人として初登場しましたが、ストーリー中盤に差し掛かる頃に、本当は弟・うちはサスケを何よりも大切に思っている愛情が深い人物であることが判明します。
今でこそ「イタチの真実」は漫画を読んでいる人なら誰でも知っている、一般教養のようなものですが、判明した当時は『NARUTO−ナルト−』ファンに大きな衝撃を与えました。
『NARUTO−ナルト−』ではイタチ=悪い奴というイメージを植え付けることにより、イタチが良い人だと判明したシーンをより衝撃的なものにすることに成功しております。
読者は四葉=零奈だと思い込んでいるのを逆手にとって、あえて零奈の正体を他のヒロインにするような、読者の予想の斜め上をいく驚きの展開があってもおかしくはないと思います。
四葉をまるで零奈のように見せていたのには、本作の核心に迫るような何かしらの理由があると予想しています。
今回の「ありえません」というセリフについて考えてみる。
四葉は犠牲なってしまったのか?
ここまで四葉が物語の鍵を握るキャラだということを説明していきました。
そのことを踏まえて今回の「ありえません」というセリフについて、色々な角度から考えてみたいと思います。
四葉が風太郎が好きで、彼のことを諦めた場合
風太郎と誰かのキスシーンを目撃したことになると思いますね。
四葉は物語初期から風太郎のことが好きで、積極的にアプローチすることはなかったものの、常に風太郎のことを気にかけていました。
また不器用な性格をしており、演技能力や人の気持ちを察する能力はあまり高くありません。
そのような四葉が自分から身を引く理由を考えてみると、やはり風太郎の前でキスしたヒロインを目撃してしまったのでしょう。
これなら鈍感な四葉が他の姉妹の恋心に気づき協力することになってもおかしくはありません。
このシーンを偶然見てしまったと考えると、 風太郎に好きな人を聞くときに一花や二乃の名前を挙げずに、三玖の名前しか言わなかった事に納得できます。
この場合の「ありえません」は自分の失恋に対して絶望しているという感じになりますね。
「風太郎のキスしたヒロインを目撃した」と考えると、あの場でキスしたヒロインは風太郎と結婚することになるので、四葉が名前を挙げた三玖の勝利エンドになってしまうような気がしますが、その話は置いておきましょう。
風太郎を異性として見ていなかった場合
わたしは「ありえません」のシーンを見た時に、四葉は最初から風太郎に興味がなかったのでは?と思ってしまいました。
この記事を読んでいる方の中にも同じ考えをした人もいるかと思います。
その場合、なぜ最初から風太郎に協力的だったのかが疑問になります。考えられる要因は以下の2点ですね。
- 風太郎のことを元から知っていた
- 自分の境遇と似ていたから
まずは「風太郎のことを元から知っていた」という要素について考えます。
風太郎は昔は金髪ヤンキーだったので、仲間はずれにされていたという過去を持ちます。
そのような彼が構成して全教科100点を取るほどの秀才になったのは、生徒手帳の写真の女の子・零奈と出会い、誰かに必要とされるような人間になるという目標を得たからでした。
四葉はひょんなことから風太郎が努力の過程を知り、彼を応援しようと思ったのではないか、という仮説が立てれます。
「風太郎のことを元から知っていた」という場合、四葉=零奈になってしまうと思った人も多いかもしれません。
小学校の修学旅行後の風太郎が、一生懸命に勉強しているところに遭遇したというパターンなど、修学旅行以外の機会で風太郎に遭遇したということも考えられます。
2個目の仮説は、自分の境遇と似ている風太郎を応援しようと思ったというもの。
上杉家と中野家の大きな共通点といえば、母が家にいないという事柄が真っ先に上がると思います。
上杉母については作中で触れられていなく、これから登場する可能性も考えられますが。
自分と同じような境遇の中、家族を養うために家庭教師を始めようと思った風太郎に協力したいと思った、という感じです。
もともと四葉はお人好しであり、誰かの助けになるのであれば労力を惜しみません。なので同じような境遇の風太郎に少しでも楽になって欲しいと思った可能性もありますね。
風太郎を異性として見ていなかった場合の風太郎に協力する理由の予想はこんな感じです。
- 何らかの事情で風太郎のことを元から知っていた
- 自分と同じく母がいないという家庭環境だったから
二重人格
もうひとつ考えたのは、四葉の中に我々の知っている明るい彼女と、零奈の人格が同時に存在している、四葉は二重人格になってしまったというものです。
幼少期の零奈は、生前の母が自分たちを導いてくれたように、自分の他の姉妹のお手本になろうと思っていました。ちなみに零奈という名前は、姉妹たちの母の名前でもあります。
- 母の死のショック
- 姉妹を導かなければいけない使命感
- 他の姉妹が個性的になっていくこと
- 新しい父親 (今の中野父)
このような多くの要素が精神的負荷になってしまい、彼女の中に母の写し鏡とも言える「零奈」という人格が生まれてしまったという可能性もなくはないです。
他の作品では『黒子のバスケ』の赤司征十郎や、『イナズマイレブン』の一星充、吹雪士郎など、家庭環境の変化が要因になって二重人格になってしまった人も存在します。
母が亡くなって後の姉妹たちは個性を増していくことになったので、お互いの変化に気が付かなく、四葉が二重人格になっていたとしても分からなかったと思います。
この二重人格説が当たっていた場合、大人になった零奈の演技能力が高いことにも納得ができるようになります。
もしかしたら「ありえません」といったときの四葉は、いつもとは違う零奈の人格に切り替わっていたため、このような言葉を言ったのではないかという意見が浮かびました。
他にも前世の記憶があったとか、上杉母が生き霊になり四葉に乗り移っていたとか、実は四葉は未来からやってきた結婚する予定の花嫁だったとか、いろいろな予想を考えましたが、あまりにもあり得ないので書くのをやめました。
結局「ありえません」の言葉の意図とは?
「ありえません」について考えるにあたり、四葉について色々と考察をしていきました。
- 風太郎にキスしたヒロインを目撃した
- そもそも風太郎に惚れていない
- 四葉二重人格説
比べてみると、「実は風太郎に惚れていなく、自分と境遇が似ている彼の人生を豊かにしたいから言った」という理由がしっくり来そうですね。
四葉の二重人格説も有りだとは思いますが、情報が少なく断定はできません。これからも考察していきたいと思います。
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