この記事には週刊少年マガジン掲載分の『五等分の花嫁』のネタバレを含みます。
四葉の過去編もついに3回目ですね。
前回までの感想記事は下記のリンクから読めます。
今回は中学時代から風太郎の学校に転校するまでの出来事。四葉の黒薔薇女子での出来事が描かれました。
- 他の姉妹のお手本になる
- 高収入の仕事に就く
四葉はこのふたつの目標を実現するために必死で努力するものの、彼女の頑張りは無意味なものに終わります。
多くののマンガでは努力したキャラクターは大抵報われますが、人生なんて努力しても一切成果が出ない時の方が多いです。
本作は「ヒロイン全員が五つ子姉妹」という現実ではあり得ないような設定ですが、そういうところだけはシビアですね。
今回の四葉は理想と現実のギャップに苦しみ続けるのです。
目次
前回までの復習
運命はここから始まった!
風太郎は恥ずかしくて、四葉の写真を撮るのを躊躇していた。
生徒手帳の写真を撮ったのもこの時だと思われるが、そのシーンは描写されていない。
その上風太郎が入院していた時に思い出した「君が必要だもん」というセリフを喋っている場面がなかった。
一花が風太郎と楽しそうに喋っており、それを見た四葉は絶望する。この時四葉は一花を恨んでいたのだろうか?
母の死の前後に、姉妹たちは個性に目覚めるようになる
今の父・マルオが保護者となる
同じ中学に進学するも、全員バラバラに過ごす。
四葉は成績が足りなくて落第しそうになったのがきっかけで、姉妹たちと一緒に転向することになる。
彼女はそのことを申し訳ないと思っており、他の姉妹たちに頭が上がらない。
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今回明かされたのは四葉の過去の闇の部分
みんなのお手本になるために努力する
四葉たち五つ子姉妹たちは中学に上がると同時に黒薔薇女子に進学します。
どうやら黒薔薇女子は中高一貫校であり、成績さえあればエスカレート式に進学できるようです。
名門学校なので本来であれば受験の必要があったのかもしれませんが、病院の医院長である五つ子父のコネで入学したので試験を受けなかったのでしょう。
風太郎と再会したことにより以下の目標を得ることになりましたね。
- 姉妹のお手本になる
- 高い給料の会社に入る
まずはお手本になると言う夢を叶えるために、学業と部活を成就させようと試みます。
自分だけが特別だと勘違いする
残念ながら四葉には勉学の才能はなく、どれだけ努力しても点数が大きく伸びる事はありませんでした。
しかし運動だけの才能はあり、部活に参加することにより好成績を収めるようになります。
それをにより勘違いしてしまった四葉は、徐々に他の姉妹を見下ししまうようになるのです。
姉妹たちの母はどんな時でも家族全員で一緒にいるそう願っていました、しかし彼女は何がかの願いをないがしろにしてしまいました。
おそらくは風太郎との約束を叶えるために必死になりすぎているおり、周りにいる家族のことが一切見えなかったのでしょう。
他の姉妹たちは彼女の事情なんて知りもしないで思いますが、何か私に固執していることが気づいていたようで、特に何も触れませんでした。
姉妹がバラバラになりかける
四葉が他の姉妹を見下していたせいで、姉妹たちは母の言いつけを守れずバラバラになりかけることになります。
他の姉妹たちがよつばをずっと見続けていたのは、亡き母の良い事を彼女に対する愛のよいでしょう。
5人がボロボロになると言うのはあってはならないこと。四葉以外の4人にとっては最悪の事態だったのですね。
そして転校へ
四葉は部活と勉強を両立させようと試みるもそれは想像絶するほど大変になり彼女には不可能でした。
部活動は陸上部やバスケットボール全くなどを掛け持ちしており、彼女が協力することにより大会で好成績を収めるようになります。
運動部では生目覚ましい成果を得ていましたが、肝心の学業のほうは全然だめでした。
最初の頃は一生懸命勉強することにより姉妹の中で1番の成績を収めることができました。
しかし日が経つにつれて両立することの困難さを知り、勉強しても勉強してもテストの点数が上がりません。
四葉は三玖方がテストの点数が良かったと知った際に、思わず絶望してしまい、素直に喜べなくなってしまったのです。
そうやってもっと良い点数を取ろうと焦るあまり、成果が全く出ていなく、勉強や人生に対して絶望してしまいい、勉強する意味を失ってしまいます。
その結果赤点をとってしまい、転校することになってしまったのです。
その際に他の4人が自分たちのテストでカンニングしたと嘘を言ったことにより、一緒に退学することになりました。
そのような過去あるので、よつばは他の姉妹たちに頭が上がらなく自分の幸せよりも彼女たちの幸せを願うようになりました。
また四葉は転校した際に髪の毛を切ってしまったのですが、その理由は姉妹のお手本になるを諦める決心をしたからであるはずです。
京都で誓った夢を諦め、姉妹と一緒にいることを選んだ四葉ですが、転校先で風太郎と運命的な再会をしてしまうのです。
この時、四葉は何を思ったのでしょうか?
その時の四葉の気持ちは次回判明することになります。
会社に入る以外の選択肢は考えなかったんだろうか?
四葉の夢はとびきり給料の高い会社に入ることです。
その夢は正しいと思いますが、たくさんのお金を得る手段を他に考えなかったのでしょうか。
例えば彼女の今の親である。後は病院の院長を務めている人物であり、超がつくほどのお金持ちです。
おそらく彼はビジネスマンとして超優秀な人であり、お金を稼ぐ手段やその方法はいくつも知っていると思われます。
四葉がお金を稼ぎたいと思ったらその方法を借りに行くのもありがと思いますが、なぜそれをやらなかったのでしょうか。
その理由として1つ思い当たるのは、まだ四葉は彼のことを信用していなかったと言うことです。
彼は母の恋人であり母とは親しかったと思いますが、姉妹たちとはそこまで仲良くなかった上に、平日の仕事ばかりに家にいるときは先生にはありません。
なので四津川事と喋る機会が全然なく、彼からビジネスを触ると言う選択肢を持ち得ていなかったいます。
またお金を素早く得る手段として、起業すると言う選択肢もあると思います。
彼女は部活勉強行事で忙しくてそこまで思考が回らなかったことと、自分自身に自信が持てなく起業しても成功するとは思えなかったのでしょうね。
五月の方が悲惨である
ここまで四視点でストーリーが進んでいきました。
確かに四葉の格言は悲惨なものであり、高校生では背負いきれないほどの苦しみがあったでしょう。
このことを踏まえると思うやつはかわいそうにいますが、個人的には五月の方が悲惨だったと思います。
四葉は勉強と部活を両立させようと努力しており、学業はダメでしたが部活動では好成績を収めていました。
一方で五月は教師になるという明確な目標があり、勉強1本で必死に努力していたにもかかわらず、全く成果が出ませんでした。
- 勉強できなかったものの一応部活で成果を残した四葉
- 勉強1本で全く成果が出なかった五月
どちらが悲惨だったのかは言うまでもありませんね。
五月が闇を孕んだ人物になる可能性が高いことを踏まえると、彼女も過去編もやってほしいと思いますが、四葉の過去をがっつり掘り下げてしまったのでもう無理でしょう。
四葉にとって風太郎との再会は精神的にキツかったのでは?
黒薔薇女子での出来事を経て、四葉は風太郎と再会することよりも、他の姉妹と一緒にいることを選びました。
しかしその夢にけじめをつけて、諦めた直後に夢を志すきっかけとなった男子と再会するのです。
これは精神的にかなりキツそうです。
四葉は黒薔薇女子での失敗を経て、一生懸命自分なりの人生に答えを出したのに、それを否定されるのと同義なんですよね。
わたしにはそのような経験はありません。しかし自分が悩んで悩んで悩みまくってようやく決心したのにも関わらず、その決心が揺らいでしまうようなことがあった時の辛さは想像することができます。
上記の作品のように、自分が諦める決心をしたはずの夢を再び突きつけられる。最近ではそんなストーリー展開の作品をよく見かけるような気がします。
そのようなストーリーの展開に巻き込まれるキャラクターは大抵の場合成人済みの大人です。
その大人でさえ、自分の決断に対して後悔したり悩んだりしており、自分の選択が本当に合っていたのかという疑問を持っている時がほとんどでした。
ようするに自分が諦めた夢と再び向き合うのは、成人した大人でも難しく、まだ高校生の四葉には荷が重すぎるのです。
少なくともわたしが高校生の頃に、今回の四葉と同じ状況になってしまったのであれば、精神的に○ぬと思います。
四葉は京都で出会った男子と再会して嬉しかったと思います。
しかし自分が諦めたはずの夢を突きつけられてしまい、彼に合わせる顔がなく相当辛くもあったはずです。
なので転校先で再会した際に、自分が京都で出会った女の子であることを伝えなかったのでしょう。
期末試験で陸上部に協力した理由を予想してみる
そんな四葉ですが、コミックス5巻から6巻にて行われた期末試験にて陸上部に協力することになります。
彼女は黒薔薇女子での出来事を経て、学業と部活を両立することができないことが分かったはずです。
それなのになぜ陸上部に協力することにしたのでしょうか?
仮説①複雑な乙女心
思い当たる理由の1つとしては当たるのは、彼女が複雑な乙女心を持っていたと言うことでしょうか。
あなたのことを愛しているので、正直結婚したいと思いますか、自分は人生において邪魔な存在なので離れて欲しい、みたいな感じ。
風太郎は自分と出会ったことによって、努力をしまくり全教科100点を取ることもスーパーエリートに成長してしまいました。
一方で自分は勉強したって、成果を出すことができなかった落ちこぼれです。
そのことを考えるとよつばは、自分の正体が風太郎に知られることにより、それが不幸になってしまうと考えたのでしょう。
それゆえに自分と彼を遠ざけるために、わざと忙しいフリをしていたというのが1つ目の仮説です。
そういえば四葉は五月に過去の自分のふりをさせてることで、風太郎に過去の自分を忘れさせようとしていました。
この仮説が当たっていた場合、過去の自分を風太郎から消すと言うのは、よつば内の優しさだと言うことになります。
仮説②風太郎と再会することで、諦めた夢に再挑戦しようと思ったから
2つ目の仮説は夢に必死になって努力する風太郎を見て、自分も諦めて痛みに再挑戦しようと思ったからそういうものですね。
京都で出会った風だろう上は金髪のヤンキーです。しかし今は立派に構成して全教科100点を取るほどのエリートになりました。
過去の風太郎と今の風太郎の違いを知るよう端から見たら、自分も彼のようになれるんだろうと思っても仕方がなくないと思います。
なので自分が諦めた夢に再び挑戦するために、陸上部に協力しながら期末試験を突破しようと努力をしたと言うのがこの仮説です。
この仮説が立っていた場合、四葉はどれだけ努力しても絶対に報われない不幸な人間なってしまいます。
その上ショートカットしたことが判明した直後に四葉に向かって、あなたも変わりなさいと言いましたが、そのセリフが壮大な皮肉になってしまうので、この仮説は多分合っていないかと思います。
最後に
これまでの四葉の過去編の流れを振り返っていましょう。
運命はここから始まった!
風太郎は恥ずかしくて、四葉の写真を撮るのを躊躇していた。
生徒手帳の写真を撮ったのもこの時だと思われるが、そのシーンは描写されていない。
その上風太郎が入院していた時に思い出した「君が必要だもん」というセリフを喋っている場面がなかった。
一花が風太郎と楽しそうに喋っており、それを見た四葉は絶望する。この時四葉は一花を恨んでいたのだろうか?
母の死の前後に、姉妹たちは個性に目覚めるようになる
今の父・マルオが保護者となる
黒薔薇女子に進学するも、全員バラバラに過ごす。
四葉は姉妹のお手本になるべく文武両道を目指す
部活動では成果を残すことができたが、学業は全然ダメだった
四葉は成績が足りなくて落第しそうになったのがきっかけで、姉妹たちと一緒に転向することになる。
彼女はそのことを申し訳ないと思っており、他の姉妹たちに頭が上がらない。
次回は物語第一話から大四ッ橋店で振り返っていくと言う感じですね。おそらく来週で彼女の過去編を最後になるかなと思います。
私が気になるのは以下の2点。
- 物語上で再会した時どのような感情があったのか
- 期末試験編どんな思い陸上部に入ったのか
- 修学旅行中の心情
と言う感じですね。
この流れから来るとおやつもルートでもおかしくないような気がしますが、まだ誰かとひっつくのがわかんないのが本作です。
風太郎と結ばれる未来の花嫁は誰なんでしょうね?
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