この記事には『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第151話「めざせ奇人マスター」のネタバレがあります。
本作は目に星が入ってそうで入っていない完璧で究極の彼氏こと愛城恋太郎が、自分の恋人たちの命を守るために過酷な恋愛をする物語です。
前回、彗星のごとく現れたスターの歌手“奇姫”こと才奇姫歌さんが新しい彼女になりました。
テレビではあまり見ないアーティストらしいので、現実でいうところのホロライブのような感じでインターネットを中心に人気があるのでしょう。
もしそうだとした場合h⚪︎l⚪︎liveのタレントが以前ヤングジャンプでコラボしていたので、姫歌さんもそのぐらい人気があると思います。もしかしたら本作の世界線だとインタビューとか載っていたのかもしれません。
ということで今回も軽く感想をまとめていきたいと思います。
今回のざっくりした感想
目に星が入ってそうで入っていない完璧で究極の奇才な歌手の才奇姫歌さんが新しい彼女に加わるよ☆
恋太郎ファミリーは本当にヤバい集団なのか?
今回は新しい彼女の姫歌さんが恋太郎の彼女たち(通称 恋太郎ファミリー)と初めて会う会です。
誰とは言いませんが本作に登場する某ツンデレヒロインさんのように「別にあんたたちの事全然好きじゃないんだからね」的な事を言ったとしても、最終的になんやかんやで仲良くなるのがお決まりのパターンだというのはご存じでしょう。
話しは変わりますが唐音は「別にあんたたちの事全然好きじゃないんだからね」みたいなことを言っても、なんやかんやで全員のことを認めてあげたり仲間内に入れてあげたり、時にはリーダーシップを発揮したりしていて本当にすごいと思います。
そんな唐音のツンデレヒロインっぷりを見て「奇人」と判定した模様。私からは確かにそうだなーとしか言えないので擁護も何も出来ません。ごめんなさい。
そのあとも姫歌さんは恋太郎ファミリーの奇人っぷりを見ていくのですが、改めてみるとみんな奇人だなという悲しい事実を突きつけられるような感じがします。
全員分語るとキリが無いのでやりませんが、その中でも個人的に詩人さんの奇じんっぷりはとてもヤバかったです。
なんと彼女……親の前でも吟遊詩人として生活しているらしい。
もうお前がナンバーワンだよ!
たとえ彼女が現役の中学生であってそういう年頃だったとしても、親の前で吟遊詩人のロールプレイをやるのは最高にロックだと思います。少なくとも筆者はできません。
果たして詩人さんは中二病という病から冷めたときに一体どのような反応をするのだろうか。そのときが非常に楽しみです。
といっても何やかんやで詩人さんは死ぬまで吟遊詩人を貫き通すと思います。それはそれで有りだ。
才奇姫歌さん、新世界の神だった。
恐ろしく早い理解スピード……俺じゃなくちゃ見逃しちゃうね。
今回の終盤にて姫歌さんが本作のコミックスを読んで、恋太郎のヤバさを一瞬で理解するシーンがありましたね。
私はこのシーンは『鬼滅の刃』の敵組織の幹部”半天狗”のとあるワンシーンのパロディだと思っていました。
概要(ネタバレあり)
『鬼滅の刃』に登場する敵組織の最高戦力の上弦の鬼のひとりである”半天狗”が人間だった頃のことを思い出すシーンがありました。
というも”半天狗”は敵組織のボスの鬼舞辻無惨の手によって鬼にさせられていたものの、人間だったころの記憶を忘れています。
作中にてかつて人間だったころの記憶を取り戻すものの、盲目のふりをして他人を騙すなど卑劣な行為ばかりしていた事が判明します。
”半天狗”の悪行は誰でも一瞬で理解できるように見開きにて表現されていました。
ですがよく思い返して見ると、ヨツバ編にて失っていた記憶を取り戻した主人公の夜神月くんのパロディでしたね。記憶が蘇った後の月くんの悪そうな表情と「計画通り」というセリフはあまりにも有名です。
詳しい概要を説明したいのですが『DEATH NOTE』の設定をかなり詳しく書かないといけなく面倒なのでやりません。
半天狗のときは過去回想の時にコマ割りがされている上に、各シーンが描き下ろしでした。
しかし今回の100カノのパロとデスノートのシーンでは、書き下ろしではなくいままでのシーンが再利用されています。
なので今回のパロディは『鬼滅の刃』ではなく『DEATH NOTE』なのでしょう。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
本作は時々『DEATH NOTE』に限らずジャンプやヤンジャンなどの集英社作品パロディが登場するので、色んな作品を読み込んでいるとより深く楽しめるので個人的には嬉しいです。
というか今回の『DEATH NOTE』のパロシーンはもちろん本作のコマをいい感じに再利用したもの。特に恋太郎の姿を写したものになっています。
それを見た皆様へ一言言いたいことがあります。
なぜ笑うんだい。彼は恋愛に対して真剣だよ。
このパロシーンを見たことによって、私たち読者もまるで記憶を取り戻した月くんや半天狗のように思い出すわけですよ。これまでの恋太郎の姿を。
- カノジョアーマー
- フリーザのコスプレ
- 嘘発見器
- かつて恋太郎だった生き物
- etc.
本当に素晴らしいと思いました。
このページを見ることによって、本作を読んで楽しんだ記憶が蘇ってきます。どんな人間でも数か月前に読んだマンガのシーンは忘れてしまうと思います。
ですがこのような形でも作中にて過去の主人公の活躍を入れてくれることによって、ページをめくっていた頃の思い出が一瞬で蘇りますね。
これまで恋太郎は誰よりも彼女達のことを考えて、誰よりも真摯になっていたことを思い出します。
恋太郎の行動ひとつひとつは、恋太郎が彼女たちのこと真剣に考えて行ったものです。バトルマンガのシリアスなシーンと同義。
つまりは『HUNTER×HUNTER』のゴンVSピトー戦や『NARUTO』の「日向は木の葉にて最強」という名言をネタにする人なんていないのと同じような感じですね。
笑う要素なんて一切ありませんね。はい。
……
まあ私が上記のように書いたということは……つまりそういうことです。察してください。本作は本当に素敵な漫画ですね。
愛城恋太郎はやべーやつ
姫歌さんが作中で何度か指摘しているように、恋太郎は見た目だけみると普通のラブコメ主人公です。
ですがちょっと考えてみてください。他の作品でも普通の人として紹介された奴はだいたい作中で一番ヤバい奴です。誰とは言いませんがワートリのメガネ君とかブルアカのヒフミとかマジモノのヤベー奴ですからね。
そもそも本当に普通の人間はフィクションのメインキャラクターになることはできません。
本作の主人公の恋太郎はとりわけ特別だと思います。戦闘力は53万。修行したら体が金色になり1億2千万になっていそうな雰囲気があります。ですがその特別な雰囲気を感じるのは本作をずっと見続けた読者だけです。
彼の見た目は良いとは思いますが、二次元にとって主人公の顔が良いのはデフォルトであるため平凡なラブコメ主人公にしか見えないと思います。
ですが皆様もご存じの通り、彼女たちと日々を過ごすことで最強の人間へと覚醒してしまいました。どうしてこうなったんでしょうか?意味わからん。
恋太郎のことをよくわからない人にとっては、彼はどこにでもいるような感じの男子高校生にしか見えないと思います。
実際私も本作を読み進めるまで恋太郎があのフリーザ様に匹敵するような能力を持っているとは思っていませんでした。
恋太郎がやべーやつだと気が付くことが出来るのは、恐らく我々読者と彼女たちだけでしょう。
最後に
今回の話は才奇姫歌さんが恋太郎ファミリーに加わる回でした。
そういえばタイトルの「めざせ奇人マスター」も某人気ゲームのパロディでした。時折パロディがあるとうれしくなるので安直にやって欲しいと思います。
姫歌さんも恋太郎たちみんなといい感じに仲良くなってほしいですね。
まあ恋太郎ファミリーは奇人の集まりですし、姫歌さんは奇人が好きだし何とかなると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。