君のことが大大大大大好きな100人の彼女第146話の感想です。ネタバレがあります。
今回の話では、本作の主人公である恋太郎の恋愛観と結婚という人生の一大イベントに対する考え方を掘り下げていました。
この記事では彼の結婚への向き合い方などについて中心に解説していこうと思います。
現代ラブコメにおけるミレニアム懸賞問題に対しての恋太郎の答え
ミレニアム懸賞問題（ミレニアムけんしょうもんだい、英: millennium prize problems）とは、アメリカのクレイ数学研究所によって、2000年に発表された100万ドルの懸賞金がかけられている7つの問題のことである。そのうち1つは解決済み、6つは2023年2月の時点で未解決である。ミレニアム賞問題、ミレニアム問題とも呼ばれる。
Wikipediaより引用https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%A0%E6%87%B8%E8%B3%9E%E5%95%8F%E9%A1%8C
ミレニアム懸賞問題とは数学の非常に難しい難問のことです。
私が現代ラブコメにおけるミレニアム懸賞問題をひとつ挙げるとするのであれば、ハーレムラブコメの最後をどうすればいいのかという問題を推薦したいと思っています。
ハーレムラブコメとは主人公のことを好きになってくれているヒロインが複数人いるラブコメのことですね。
そんなハーレムラブコメですがひとつ重大な欠点があります。それは作品の最後に主人公と誰が結ばれても賛否両論になりやすいという点です。
読者はラブコメを見るときに自分の推しに恋をしているのです。その恋が実らないのであれば何か一言愚痴りたくなるもの。
その上最近では読者の目が非常に肥えている上に、SNSなどの情報媒体が活発になり読者同士の意見の交流も積極的に行われています。
故にハーレムラブコメのページをめくる際には、この主人公が誰と結ばれるか問題について真剣に考えないといけません。
最近ではこの問題が危険視されているのか、以前と比べてハーレムラブコメは減少しており主人公とメインヒロインの関係性を重視した１対１のラブコメが主流になっていますね。
ハーレムラブコメにおける主人公の答えは簡単に出していい物ではなく、女の子の手を触るように丁寧に描写しながら全読者が納得できるように出さないといけないのです。
そのことを前置きした上で、恋太郎はどのような選択をしたのかについて解説していきたいと思います。
恋太郎が出した答えとは彼女たちの意見を尊重しつつ、全員を幸せにして結婚するという物です。
いわゆる主人公とヒロインが全員結ばれるハーレムエンドという形式になる物ですが、彼はこのハーレムエンドに対する覚悟がすごい。
恋太郎という男は何なのだ？
「必要とあらば俺は国籍でも法律でも死ぬ気で変える所存だ」と恋太郎は言っていました。
何なんですかね。恋太郎って。
こいつにできないことなんて無いだろ！
なんだか恋太郎が何でもできる完璧超人にしか見えなくなってきて「もうあの人一人で良くないですか？」とでも言いたくなりますよ。その上性格も良い。実質五条悟の完全上位互換じゃん。逆に貴様は何を持ち得ないのだ！！
日常から彼女たちを気遣っているのはもちろん。折れた骨が治るなど超人的な能力を得ております。
彼の能力と彼女たちを思う強い意志は回を重ねることにより増していき、現在では誰しもが恋太郎にできないことなんて無いだろうと思っているでしょうね。
四つ葉のクローバーが沢山あるのエモい
第1話では一生懸命探してようやくふたつ集めることができたクローバーですが、今回は沢山用意してあったブーケ状になっていることにエモさを感じてしまいます。
あのときは泥まみれになって必死に探していましたが、今回はそれ以上に大変な苦労をして平然としたような表情で渡します。
今回と第1話の恋太郎を比較すると、彼は最初から超人だったというわけではなく彼女たちを喜ばせようと必死に努力することによって超人的な能力と他の男の追随を許さない圧倒的な彼氏力を得たということが分かりますね。
アシメ結婚男について
なぜ笑うんだい？彼の衣装はとても素敵だよ。
結婚式で和装にするか洋装にするかぐらい誰だって選択したいでしょう。彼女が複数人いるのであればばらけるのも必然。
半分和装で半分洋装の衣装は、全員に理想の結婚式を行って欲しいと思う恋太郎の恋愛観と彼女たちを思う意志の現れであります。
本作を読んでいる人ならその姿をしている恋太郎のことを笑う人間なんて絶対にいないでしょう。
最後に
恋太郎を見ていると「現代のハーレムラブコメ主人公はここまでしないといけないのか」と思ってしまいますが、彼は令和の怪物です。近年進行しているラブコメの主人公を見てもここまで狂っている彼女たちを真剣に愛しているような人物はあまりいません。
こんな男がラブコメ界に複数いたら、いろいろとまずいことになってしまいますよ。
まさしく恋太郎という人間はラブコメ界に現れた令和の怪物だなと思わざるを得ないようなお話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。