今思えば本作『りゅうおうのおしごと』はこの3巻から人気が一気に爆発しましたね。
3巻のテーマは”才能と向き合っていくこと”
作者の白鳥先生が一番書きたかったテーマだったらしく、気合いが入ってるのを感じました。
控えめに言って最高でした。
また、本記事は旧ブログの記事をリライトしたものです。
前回の内容はこちらの記事で復習できます。
あらすじ
戦績が伸び悩み、女流棋士になれなくなるかもしれない桂香と、勝つことが怖くなってしまったあいが、将棋人生を賭けて対決します。
才能ってなんだ?
本作のテーマは自分の才能とどう向き合うかです。あいは強すぎるせいで、大切な人を傷つけてしまいます、桂香は才能がない故に、夢を叶えられず苦しんでいます。二人は自分の才能とどう向き合っていくんでしょうか。
才能がなくて苦しむ人、才能があって苦しむ者の葛藤が描かれています。
やはり八一のように、勝ち続ける人には凡人にはないような”何か”があるような気がします。
3巻の主人公は桂香さん
あいや銀子など自分よりも年下の子達が自分よりも良い結果を残しているのを見て、桂香さんはとても嫉妬します。
「どうして自分には将棋の才能がないのだろうか」と
自分に才能がないが故に、”女流棋士”という子供の頃の夢を叶えられず、悶々とした日々を過ごしています。
あいは勝つことで苦しんでいく
一方であいは、自分が勝つことで周りの人が傷ついてしまうので、自分らしい将棋が指せなくなります。
将棋の世界は勝った者のみが立つことを許されるシビアな世界です。そこにずっといる為には相手のことを突き放す冷たさが必要です。
才能がなくても努力でカバーする”両刀使い”
才能ある棋士達が登場する中、両刀使いの「山刀伐尽」は努力のみで這い上がってきた人物です。
本作ではジャンプ漫画のように
- 研究する仲間との「友情」
- 勝利するための「努力」
さえあれば「勝利」できると言う訳ではありません。ですが、勝ち続けるためには努力が必要です。
才能ばかりに頼ってる人は、いつか必ず勝てなくなります。勝ち続ける為には勝敗を決める要因を分析して、適切な努力を続ける必要があります。
まとめ
棋士をはじめ、勝負の世界では才能が必要ですが、それ以上に常に努力を続ける方が重要という事を伝えたかったんじゃないでしょうか。
主人公八一も勝ち続ける為に自分を分析し、新しい戦法を試したりして努力を続けています。勝ち続ける為には常に試行錯誤しないといけないのです。
今まで一番熱く、そしてテーマについて考えされられました。これからどう話が動くんでしょうか。ますます目が離せません。
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