今回は『約束のネバーランド』のグレイス=フィールド編の考察です。
レイは農園から脱出するパートナーとして、エマとノーマンを誘いましたが、うまく交渉がいかなく、エマの希望どうり家族15人で脱走することになりました。
もしレイが一人で脱出していたらどのような結末を迎えていたのでしょうか。気になったので考察してみました。
目次
レイのプロフィール
基本能力を5段階評価で表してみます(☆が多いほど良い)。公式のものではなく、僕が分析したものです。
- 知識☆☆☆☆☆
- 頭脳☆☆☆☆★
- 学習能力☆☆☆☆☆
- 運動神経☆☆☆☆★
- 交渉力☆☆☆☆☆
一部☆4の項目がありますが、エマとノーマンと比較した場合、劣っていると思った項目で、他の子供たちと比較した場合はどれも☆5を取れるぐらいの実力はあります 。
博識な上に運動能力も高い
エマの運動神経の高さがズバ抜けており印象が少ないですが、レイもかなり運動神経が高いです。
作中で農園脱出後に鬼の群れに追われた際には、地形を生かして鬼たちを翻弄してました 。結果的に追いつかれてしまったものの、鬼をエマたちから引き離し、家族の安全の確保に繋がりました。
交渉能力が非常に高い
彼は幼少の頃から交渉能力が高いです。
6歳の頃には農園の正体を”ママ” (イザベラ)に打ち上げて、自分を子供達にとってのスパイとして生かすように交渉しました。
『約束のネバーランド』第14話「切り札」 (2巻)より。
また、ノーマンに自分がスパイだとバレた際には、自分が農園のことを知る”最強のカード”であるメリットを突きつけて、ノーマンを半分脅す形でさらなる交渉をしかけました。
12歳という年齢にしては交渉し慣れ過ぎています。才能といってもいいでしょう。
幼少の頃からの記憶を全て保持している
『約束のネバーランド』第28話「潜伏①」 (4巻)より。
レイは”幼児期健忘”という幼少期の記憶をなくす現象が起こらなく、母の子宮の中の頃から現在まで全ての出来事を全て記憶しています。
なので読んだ本の内容はもちろん、エマたちには分からないような農園の秘密なども詳しく知っています 。
作中でレイが農園から脱走した時はどうなったの?
ここで本編のグレイス=フィールド編で、レイはどのように脱走したのかを復習しましょう 。詳しい流れはコミックス3巻から5巻をご確認下さい。
農園の塀の奥を調べようとするも、ママによってその計画は崩れ去ってしまい、エマの足は折られてしまい、ノーマンは鬼たちの元へ”出荷” されてしまいました。
ノーマンが居なくなったことにより、エマとレイは完全に結託しました。エマの足が治り次第、ノーマンが残してくれた脱走のための計画を実行。
グレイス=フィールドに4歳以下の子供達は置いていき、家族15人で脱走することになりました。
エマたちを引き抜かない事で起こる変化
ここでレイがエマたちを仲間にしない事で起こる変化についてまとめてみます。
クローネ (シスター)が登場することはない
『約束のネバーランド』第9話「鬼ごっこしましょう」 (2巻)より。
シスターことクローネが派遣された理由は、ママ (イザベラ)がエマ、レイ、ノーマンの3人が結託した可能性を感じたからです。
そもそもエマとノーマンが農園の正体に気がついたのはレイがコニーのリトルバニーを隠したから です。
レイはリトルバニーを隠さなければ3人は結託することはなく、よってシスターもグレイス=フィールドに派遣されることはありません。
よってミネルヴァのペンも手に入らない
農園脱出以降の重要アイテムになってくるのが”ミネルヴァのペン”です。そこにはB06-32シェルターの位置をはじめ、鬼の世界で生きていくための重要な情報が隠されています。
その”ミネルヴァのペン”をエマたちに渡したのはシスター でした。彼女が農園に派遣されなければ、レイたちはその”ペン”の存在を知ることがなかったでしょう。
シスターがいないと農園の脱出難易度が下がりますが、脱出後の逃走経路が分からないなどの問題が出てきて、脱出した後の難易度が大幅に上がるでしょう。
ソンジュが助けに来る可能性は低い
ソンジュとムジカ一行が農園から脱出したレイたちを見つけたのは、森を歩くエマたち一行を見つけたからです。
レイ一人で脱走した場合、単独行動になる上に細心の注意を払って移動することになるため、家族みんなで移動するほど目立たないです 。
ムジカとソンジュは基本的に旅をしているはずなので、レイを見つける確率は非常に低くなる と思います。
レイの脱出方法
ここでレイが一人で脱出する時に実行してたであろう作戦を書いてきます。
- 事前に準備していたガソリンで火災を起こす
- ママが子供たちの安全を確保している間にロープで塀を登る
- 本部近くの橋まで走って移動して脱出
ロープを使って対岸を渡るのは、ノーマンじゃないと思いつかないアイディア
『約束のネバーランド』第36話「決行⑤」 (5巻)より。
作中でエマたちが家族みんなで脱走した際には、テーブルクロスで作ったロープを対岸に張り、それをレールにして、対岸まで渡っていくという脱出方法を実行しまいた。
その作戦は、橋から外に出るという鬼たちやママ予想から外れて、見事に大成功を収めました 。
この計画はノーマンが自分の死を覚悟して、塀の奥をじっくりと調べたから出てきたアイディアです。ノーマンが未来に託した希望です。
レイは当初、崖に登った後に本部にある橋を渡って脱出するという計画を立てており、ロープで対岸を渡るという考えは全く出てきませんでした 。
脱出後、鬼に襲われるけど大丈夫?
作中でエマたちの脱走がバレた際に、鬼たちは橋のある本部の警備を真っ先に強化しました。
レイがあのまま橋から脱走する計画を実行していたら、待ち伏せしていた鬼どもに軽々と見つかってしまうでしょう。
考察してみた結果
レイは追っ手に捕まってしまい死んでしまうという結論になりました。
レイが作中でノーマンとエマを脱出の仲間として誘ったのも、農園のシステムがしっかりとしているので、自分一人では脱出できない と感じたからだと思います。
本作のグレイス=フィールド編を読み返していると、農園のルールや仕組みはよく出来ており 、レイのようなイレギュラーが出ても対処できるようになってる事に気が付きます。
鬼側も1000年以上人間を管理育成しており、しっかりとしたシステムが確立されていてもおかしくないですね。
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そもそもレイは、親友であるエマとノーマンの二人を救いたくて計画を立て、自分は農園で死ぬつもりだったという描写があるので、「レイが一人で脱獄する」という前提が間違ってますよ。レイの真の目的はあくまで「エマとノーマンの脱獄」であり、本人は脱獄する気はありませんでした。4~5巻をしっかり読んでください。