この記事には週刊少年マガジン掲載文の『五等分の花嫁』のネタバレがあります。
今回は三玖って成長するヒロインだよな!という話です。
彼女は五つ子姉妹の中で一番初めに風太郎を好きになったものの、恥ずかしがり屋さんなので告白できずにいました。
しかし今回は、風太郎に向かってきちんと「好き」と伝える事ができたのです。
三玖の成長具合をものっっすごく感じましたね。
彼女が成長していく姿はまさしく、少年漫画のヒロインそのもの。
昔の自分に自信が持てなかった頃と比較すると、現在の方が何百倍もの素晴らしい女の子になっていると思います!
目次
三玖には好きなものがいっぱい
今回の京都のデートで行く事になった太秦映画村には、三玖の好きなものがいっぱい詰まっています。
三玖といえば本作では珍しい「和風」ヒロイン。
戦国武将が大好きで、いつも抹茶ソーダを飲んでいます。
彼女を攻略するためには、武将の知識を持つのが最低条件であり、よく考えてみたら難易度が超高い事に気付きます。
ちなみにわたしは『オリエント』を毎週読んでますから、三玖を攻略できるはず(震え)
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そんな三玖が和服を着るなんて、最強のキャラクターが最強の武器を持っているような状態。バトル漫画だったら確実に無双してますね。
もちろん今回の風太郎も和服であり、お互い和服のイチャイチャデートが開幕します。ヤッホイ!
イチャイチャデートと聞くと、手を繋いで「ランランルー♪」としている姿を思い浮かべるかもしれませんが、三玖はシャイガールなので大好きな男の子の手を引っ張るなんて事は出来ませんでした。
他の4人だったら、何かしらの理由をつけてぐいぐい手を引っ張ると思います。ここが三玖と姉妹たちの違う点ですね。
どんな時でも風太郎のそばに寄り添う。このおしとかやさが三玖というヒロインの魅力だと思います。
この素晴らしき三玖の告白に祝福を!
察しの良い皆様なら気づいていると思いますが、コミックス5巻での三玖が告白に失敗したシーンに、構造がよく似ているんですよね。
前回の失敗したシーンの場合、声の感じも強制力がなく、風太郎の袖を弱々しく引っ張っていただけでした。
こういうことを言うと三玖が好きな人に怒られてしまうかもしれませんが、あえて言う。本気度が全然足りない。
しかし、今回の告白シーンでは、風太郎の目を見て、ハッキリと高らかに「好き」と宣言しております。
彼を指す姿には恥じらいも何もなく、全身全霊の実力を持ってこの場に臨んている事がわかりますね。
前回と今回。この二つの告白シーンを比べてみると、三玖が今回の告白にかける本気度がものすごく伝わってきて、彼女が風太郎のことを本当に好きなんだなという事を感じる事ができます。
告白できずに縮こまっていた序盤の頃の三玖とは大違い!彼女はメインヒロインへの器に昇華したのです!
三玖!お前がナンバーワンだ!
今回の風太郎について
姉妹を信用しきっていなかった
風太郎は中野一花・ダークネスの演技によって色々と振り回されてしまい、五つ子姉妹たちのことを信用しなくなっていました。
今回は三玖の告白をきちんと受け止める事ができたものの、また些細な出来事からすれ違いを起こしてしまう危険性もあります。
上杉母の秘密が判明
今回風太郎の母が亡くなっていた事が明かされました。わたしは離婚していただけだと思っていたので驚きました。
生前はパン屋を営んでおり、個人喫茶店にて提供して人気が出たようなので、そこそこ繁盛していたはずです。
上杉家は店は人気だったのに、なぜ貧乏になってしまったのでしょうか?
完全にわたしの予想ですが、上杉母が亡くなってしまった事により上杉父はメンタルをやられてしまい、店が経営困難になったからだと考えます。
上杉母が亡くなった後の人間関係を軽く予想
現在らいはが小学6年生で、風太郎が高校3年生ですから年が6歳離れています。
風太郎が6歳の頃に上杉母は他界していたという事は、らいはを生んだ少し後に亡くなったようですね。
小さい頃に親が亡くなっていることを考えると、風太郎はグレても仕方がないなと思います。
上杉父は病院の医院長だった中野父と知り合いです。家庭教師の仕事も上杉父が中野父から強引に勝ち取ったものです。
もしかすると、上杉父は自分の妻が亡くなった事がきっかけで、中野父と知り合う事になったのかもしれません。
そのほかに気になった点
一花をダークネス化させたのは凄いと思う
本作はメインヒロインの1人である一花をダークネス化させたことにより、元から最高だったストーリーが更に面白くなりました。
本来であれば少年漫画のヒロインは、絶対に主人公に寄り添わなければいけません。もし裏切るとしても自分自身の為ではなくあくまでも主人公の為ではないと、作品自体が炎上してしまう恐れがあります。
『NARUTO』の”うちはサスケ”っているじゃないですか。
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彼は自分の一族を殺した実の兄”うちはイタチ”に復讐する為に、ナルト達のことを裏切ってしまいます。
『NARUTO』ではライバルの裏切りは割と好評であり、『週刊少年ジャンプ』の漫画では、そのシーンを連想させるような演出がされる事もあります。
同じ裏切るという行為でも、王道バトル漫画のライバルとラブコメのヒロインとでは、読者が受け取る印象が全く異なります。
サスケの裏切りは読者の中ではある意味想定内の出来事です。のちにナルトと再び戦うことが容易に予想でき、2人が再び合間見える姿を想像するだけでワクワクします。
ラブコメのヒロインの裏切りは全く想定外。読者から反感を食らってしまうかもしれません。
同じ裏切りの展開でもバトル漫画とラブコメとでは全く別の行動であり、最悪の場合読者が離れてしまう事もあり得ました。
そんな中でメインヒロインの一花をダークネス化させ、裏切らせた上に、最高に面白いストーリーに仕上げた『五等分の花嫁』という神漫画に拍手を送りたい!
最高に面白いぞ!一花最高!もっとやれ!
王道少年漫画では主人公のライバルキャラを裏切らせるような展開がありますが、それをラブコメでやるなんて思いもしませんでした。
三玖のサポートをしたのは誰だ
- 忘れていったパンを持ってきてくれた
- 替えの下着を用意
今回三玖は風太郎に告白する前に、誰かしらのサポートを受けています。はたして彼女をアシストしたのは誰だったのでしょう?
三玖のことを応援している人といえば、四葉の顔を思い浮かべてしまいます。
しかし謎の誰かが三玖に渡した下着は、控えめにいってえっちなものだったので、四葉が渡したとは思えません。
同様の理由で、風太郎の親友である前田と武田も候補から外れます。
えっちな下着というと中野一花・ダークネスの顔がちらつきますが、彼女は三玖とは別のコースを選択してしまい、物を渡すのは物理的に不可能。
残るは二乃と五月ですが、両者ともに風太郎のことを狙っているので、三玖に協力するとは思えません。
いったい三玖に協力していたのは誰だったんだってばよ!
伏線はまだ残されている
今回三玖が告白しましたね。
おそらくは二乃が告白した時と同じように、風太郎が三玖の告白の答えを出すのを先送りにすると思いますが、これで風太郎がOKを出せば本作は完結してしまうでしょう。
本作にはまだ回収されていない伏線がたくさんあります。
- 五つ子姉妹の実の父
- 五月=零奈の秘密
- 四葉の意味深長な行動
とりあえず代表的なのを挙げましたが、この他にも伏線などは数多く存在します。
これらの伏線がある以上、本作のストーリーはどのようになるのかが予想できません。
はたしてこれらの伏線をうまく回収する事ができるのでしょうか?
最後に
今回は三玖が大きく成長したなぁと言う話でした。
キャラクターが成長する瞬間って、その作品に愛着があるほど嬉しくなるんですよね。
特に三玖の場合、本作が始まってからずっと出来なかった「告白」を果たしたわけじゃないですか。
大きな第一歩ですよ!
その結果がどうであれ、彼女はこれからよりもっと成長した姿を見せてくれるはずです。
三玖の成長に期待せずにはいられません!
わたしが書いた三玖の告白が失敗した話の感想記事