『ブルーロック』第230話「同志」の感想です。ネタバレを含みます。
世一は現状ではカイザーに勝つどころか馬狼にも勝てないと判断したため、チームの監督であるノエルノアに自分と同じぐらい優れた頭脳を持っている氷織をピッチに立たせることをお願いします。
自分がゴールするというエゴを第一に考えたこの提案は、合理性を第一に考えるノエルノアの方針と食い違っているためこの案は一度却下されました。
しかし氷織がエゴとやる気を出したことによりなんとかノエルノアを説得させます。
しかしノエルノアに失敗したら自分がレギュラーから外されるという条件を言い渡されます。
この一連の流れに世一のチームメイトはどのような感情を抱くのでしょうか?
目次
世一にとってレギュラー剥奪は非常にリスキー
カイザーと馬浪に勝つことに執着するのは合理的ではない
まずは世一は非常にギャンブラーだという点に注目したいです。
このネオエゴイストリーグは出場した選手にサッカーチームのオーナーが年俸を提示し、その額を争うというシステムになっています。
たとえ試合に負けてもカイザーに負けても、そこで目立つプレーさえできれば自分の年俸が上がっていきます。
しかし一方で試合に出ないとオーナー側に評価されず年俸を上げることはできません。ですので本気でネオエゴイストリーグを攻略しようと思うのであれば何よりも試合に出ることを最優先にしなければいけません。
別に世一はここでカイザーや馬狼に勝つということに固執するべきではないと思います。
世一の敗北=ブルーロック勢の終わり
世一がレギュラーを外れれば、ブルーロック勢全員が損失を被るでしょう。
というのもぼっち状態になっている國神以外のブルーロック勢は世一を中心に連動しており、その軸となる世一がいなくなったらブルーロック勢は活躍の機会を奪われてしまいます。
カイザーの陣営に加わりたいと思う選手も出るとは思いますが、カイザーは格下だと思っていた世一に痛い目を見せられています。
その上カイザーにも世一にも仲間になっていない孤独の王様の國神にもパスを出さずぼっち状態にしているので、ブルーロックメンバーを仲間にしたいと思わないはずです。
その闇落ちぼっちの國神ですら高いフィジカルを持っているにもかかわらず、成果を上げるのに苦労しています。
たとえ優れた能力をもっているブルーロック勢でもぼっちで成果を上げるのは難しいです。
世一に脳みそを破壊されて覚醒した後の雪宮はひとりでもギリギリ成果をだせると思いますが、他のメンバーはただフィールドにいるだけの選手になってしまうと思います。
このままではぼっち状態のブルーロック勢が大量に発生する、いわば「ぼっち・ざ・ろっく」状態になってしまうでしょう。
世一自身もそのことについては理解しているでしょう。彼はネオエゴイストリーグ初戦で自分がレギュラーを勝ち取るために、國神にパスをしてアシストという形で実績を残そうとしています。
カイザーや馬狼に勝てるという可能性を残しながら、その機会を放棄するのが何よりも嫌なのでしょう。
自分がこれ以上に活躍できる機会をすべてベットしてまで、カイザーや馬狼に勝つという可能性を追うのは非常にリスクのある行為。
世一はギャンブラーですね。
黒名は相棒役を外されてしまうのか?
ノエルノアとスナッフィーたち監督たちの3分という制限時間が終了してしまったため、彼らはベンチに戻って本来の役割を遂行することになります。
ユーヴァース側はスナッフィーと交代で入った閃堂が再びピッチに戻ったのですが、ノエルノア率いるバスタード・ミュンヘン側は黒名がフィールドに戻らず、代わりに氷織が出場します。
今回のサブタイトルの「同志」は黒名ではなく氷織の事を指しているのでしょう。
氷織が出た経緯などについては、後ほど少し解説するのでひとまず飛ばしますね。
黒名はネオエゴイストリーグにて世一の相棒役をずっと務めていました。しかし交代前する前から身体の調子が戻っていないため、再出場できませんでした。
個人的に黒名はメタビが使えないのにもかかわらず、世一の高度な連携に着いてくるなど必死に努力していたので、そのままフィールドに戻って欲しかったので残念です。
今回世一はノエルノアに氷織の目と脳の使い方が自分に近いという理由にて出場して欲しいと懇願していました。
氷織自身も世一の動きを先読みして連動できると言っています。
この試合における氷織の活躍によっては、黒名がネオエゴイストリーグ編での世一の相棒枠から外されてしまうのではないかという恐怖を感じます。
嫌だ嫌だ!黒名が相棒じゃなくなるの嫌だ!
氷織は世一にU20戦前の適性試験にて、自分の行っていることを反射でやるようにアドバイスをすることによってFLOWに初めて入るきっかけを作ってくれました。
その上サッカーセンスも申し分なく、パスによって世一をサポートしてくれます。相棒役にはぴったりな人材でしょう。
だけど嫌だ嫌だ!黒名が相棒じゃなくなるの嫌だ!
もし世一が得点してカイザーに勝てば、チーム内はブルーロック勢が支配することになります。
カイザー陣営のメンバーはレギュラーから除外されると思います。そうしたら黒名も氷織も世一と同じピッチに立ってプレーできるでしょう。
あと世一は過去には蜂楽や凪、そして凜など章によって相棒役を取っ替えまくっています。どうせ数年後には……。
清羅は試合に出れなくてかわいそう
世一はノエルノアに氷織を試合に出すようにお願いしましたが、そのせいで本来出場するはずだった清羅が試合に出れなくなってしまいました。
世一は自分が氷織を使って得点してカイザーと馬狼に勝ちたいというエゴを優先したため、清羅のチャンスを消してしまったのです。
これはシュートコースをクソお邪魔しますして妨害した上に「本当に世一くんは アシストが好きだねぇ」と煽ってきたどっかの誰かさんのよりも酷いことをしています。
清羅に「お前だけは100%殺す」と言われても仕方がないです。
世一自身アシストやゴールでチームに貢献している上に、自分自身のレギュラー剥奪と言う対価を支払っているので、清羅は文句を言いたくても言えないような状態だと思います。
もし仮に意見を行ったとしても「何それ 新手の I LOVE YOU ?」や「エゴに従うのが正しいんじゃないの? 青い監獄ってそーゆートコでしょ」とか「”選ばれる方”じゃなくて ”選ぶ方”になれよ」みたいな感じで煽り返されても仕方がないでしょう。
清羅は第二セレクションのNTRサッカー奪的決戦にて、 世一が凛に奪われた後の馬狼達と一緒に勝ち上がってきました。
誰が清羅を指名したのか分かりませんが、世一と共に戦い抜いた癖のあるエゴイストの集まりが清羅の実力を高く評価していたのは確実でしょう。
彼のプレイスタイルはどのようになっているのか不明ですが、試合にさえ出たら活躍していたと思います。
清羅は実力があるにもかかわらず世一のエゴによって人生をめちゃくちゃにされかけています。果たして彼の未来はどうなってしまうのでしょうか。
最後に
- ネオエゴイストリーグ編での世一の相棒枠が変更しそう
- 清羅が世一のエゴのせいでかわいそうになっている
ここまで書いてきましたが、ざっとまとめるとこんな感じですね。
もし清羅にチャンスが訪れるのであれば、それは世一がきちんと氷織と連携してゴールを決めて、カイザーと馬浪に勝ったときでしょう。
その場合チームの主導権が世一たちブルーロック勢が握ることになり、カイザー陣営のメンバーがレギュラーから外されると思います。
その場合パラメーターが高い清羅がレギュラーに入るのは合理的。彼にようやくチャンスが訪れるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。