『ブルーロック』第228話「悪童」の感想です。ネタバレを含みます。
覚醒した馬狼がバスタード・ミュンヘンの守備を突破してしっかりとゴールを決めました。
この時の馬狼の心境や、それを見たスナッフィーなどの他の選手の心情などについて考えたいと思います。
馬狼のゴール
馬狼は自分が悪童のまま王になるという、自身のサッカーを貫くためにプレーしています。
彼が自分のために生きるというのを決めた瞬間は奪敵決戦にて國神たちと戦っているときに、世一に喰われてプレイヤーとして負けた時でしょう。
馬狼は世一にパスを通すための囮として得点するために利用された挙句「ヘタクソ」と呼ばれて尊厳を破壊されてしまいました。この試合は印象に残っている人も多いと思います。
彼はそこから這い上がり、自分自身の悪を貫くエゴイストとして覚醒し、得点を決めることで自分自身の未来を勝ち取りました。
今回馬狼が得点を決めるのに失敗した場合、チームメイトおよびスナッフィーからの信用が失墜して地の底に落ちてしまいます。
- 「ヘタクソ」と呼ばれてメンタルが壊れかけた奪敵決戦
- ワガママなプレイをしてチームから干されかけているネオエゴイストリーグ
上記の二試合は状況に差はあれど、馬狼のストライカーとしての選手生命がかかっていることは共通しています。
今回のシュートは、誰にも自分の運命を定められたくないという覚悟が込められた一発だったのでしょう。
世一とカイザーって守備では仲よしだよな
「遠方」へのシュート コースは俺
「近方」はカイザーが妨害すれば
紙一重 ブっ潰せる‼︎!
世一はカイザーも馬狼のゴールを妨害してくれることを信じて、一緒にシュートコースを潰しにかかります。
二人とも馬狼の攻撃パターンをある程度予測して、連携して潰していました。
なぜ世一とカイザーの連携能力が高いのかというと、お互いにメタビを使って行動を予測しあっているからでしょうね。
世一はメタビを使って敵と味方の両方の選手の動きを完全に予測して戦況をかき乱していきました。カイザーは世一の行動を予想して彼のシュートを阻止したりしていましたね。
おそらく覚醒していない状態の馬狼であれば、シュートを阻止することが出来ていたでしょう。
今回のように守備では連携できるのに、なぜ攻撃では連携できないんでしょうね?早く仲直りしなよ。
攻撃でも連携してくれれば良いのですけどね。
スナッフィーは自分がゴールできたのでは?
今回スナッフィーは馬狼のシュートしたボールに触れる位置にいました。
しかしスナッフィーは自分でゴールすることはせず、シュートを止めようとするノアを自分の体を使って妨害します。
スナッフィーであれば馬狼のシュートをカットしてからノアのディフェンスを抜き差し、自分でシュートを決めることが出来たはずです。
スペイン・FCバルチャのラヴィーニョやイングランド・マンシャイン・Cのクリスなどの他のマスターなら、そこにボールが来たのであればトラップなどをしてマイボールにして自分でシュートを打っていたと思います。
今回のマスター達は世界最高クラスのFWということはつまり最凶クラスのエゴイストですからね。自分がゴールできるのならば自分で決めたいと思うのが自然です。
しかしスナッフィーはそれをしませんでした。一体なぜなのでしょうか?
おそらく彼は馬狼のシュートがゴールに入ることを信じていたのでしょう。
スナッフィーは馬狼の得点能力を非常に高く評価していました。
たとえチームの規則を無視したとしても、馬狼の能力があればゴールを決められると言う確信があったのかもしれません。
今回スナッフィーは馬狼に早くシュートを打つように促していましたが、なんやかんやで進化した馬狼が己のゴールで人生を変えるような瞬間を早く見たいと思ったのかもしれませんね。
最後に
今回馬狼がゴールを決めたことによってスコアは2−2の同点になりました。
ネオエゴイストリーグは先に3点先取したチームが勝利をするルールになっているため、次に得点する選手によって勝敗が確定してしまいます。
戦況は馬狼たちのユーヴァースが有利に見えますが、果たして世一たちはここから逆転できるのでしょうか?
また世一とカイザーのゴール数対決はどうなってしまうのでしょうか?
カイザーには優秀なMFのネスがいる一方で、世一には相棒役の黒名がいなくなっています。
このままでは試合に勝利することもカイザーにゴール数で勝つこともできません。どうするんでしょうね。
次回が楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。