この記事には週刊少年マガジン掲載分の『ブルーロック』のネタバレを含みます。
ついに本作の第一次選考編も終了してしまいました。
これまでの間、茶髪のロン毛「久遠渉」が試合中にチームを裏切るなど、本作ならではの予想外な展開もありましたが、これにてひと段落つきそうですね。
本作は邪道なスポーツ物として話題になっており、賛否両論だと思います。わたしは今までのサッカー漫画にない予想外な展開が面白いと感じており、楽しませてもらっています。
ひとまず今回の『ブルーロック』について振り返ってみましょう。
空間認識能力×ダイレクトシュート
潔は優れた空間認識能力があり、敵や味方の位置を正確に把握することで得点を得ることができる場所を見つける「ゴールの匂い」が分かる能力を持っていました。
彼の弱点はボールを受け取った時に時間をロスしてしまうので、「ゴールの匂い」が生み出した特典のチャンスを生かせないことでした。
しかし今回のチームV戦にて、受けたパスを直接シュートする「ダイレクトシュート」をすれば、失う時間を極限まで減らすことができ、空間認識能力を最大限に活用できることに気がつきます。
本作の主人公「潔世一」のゴールの方程式は空間認識能力×ダイレクトシュートなのです。
得点王のメンバー
一次先行ではチームZとチームVの選手の他に、各チームの得点王も突破できる仕組みとなっています。
得点王のメンバーについて軽く振り返ってみましょう。
X:馬狼照英
彼はチームZが第一次選考にて初めて戦った相手チームXのエースだった人物です。
本作の選手は全員FWであり、どれだけ自分を大切にできる「エゴイスト」になれるのかが重要視されます。
そんな中で馬狼は他のどんなFWよりも圧倒的な実力を持っており、その得点能力によりバラバラだったチームをひとつにまとめます。
またゴールの方程式が分からなかった頃の潔に対して、練習をしながら自分のゴールの方程式を教えるという優しさも見せました。
彼は敵キャラクターとして魅力的だったので、個人的には青い牢獄に残ってくれて嬉しいです。
Y:二子一輝
チームZが初勝利を収めた相手チームYの要だった人物です。
潔と同じく高い空間認識能力を持っており、仲間にパスを出すことを得意としていました。
二子はFWに必要な「エゴ」が無かったため、空間認識能力を強みとしている潔にパスをカットされて、敗北しています。
この時潔は過去の自分を倒して、すごく気持ちが良くなっていたので、読んでいるこちらも気分が良くなりました。
彼は潔に敗北したことにより、パスを出すことを辞めて、自分で得点を決めるスタイルに変更したようです。
ここで注目したいのは、二子が空間認識能力と何を組み合わせて得点しているかですね。
潔の場合、空間認識能力とダイレクトシュートを組み合わせていましたが、同じ能力を持っていた二子も、潔と同じ必勝法になっている可能性も否定できません。
二子のこれからのプレイスタイルに注目したいです。
W:鰐間淳壱
久遠が裏切った時の対戦相手のエースです。
兄弟でFWをやっており、弟の鰐間計助との呼吸を合わせたドリブルにより、チームZを追い詰めていきましたが、また本人は喋ろうとせず、意思疎通の際には弟が通訳を行います。
得点王しか生き残れないという青い牢獄のルール上、弟は敗退してしまいました。
正直にいうと、チームWとの試合は久遠の裏切りの印象が強くて、鰐間淳壱にはあまり強いイメージが湧きません。
最後に:二次選考はどのようになるのか?
一次選考はサッカーの試合という形式をとりましたが、二次先行はどのようになるのでしょうか?
本作冒頭のような、オニごっこになるかもしれませんし、サッカーとは異なることをやらされるかもしれません。
確実に言えるのは、これまでの選手よりも強力なライバルが出現するということでしょう。
青い牢獄で世界一のFWを目指す少年たちを応援したいですね。
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