『五等分の花嫁』の最終巻が先日発売されました。
私が本作のレビューをするようになったのはコミックス2巻に収録されている話ぐらいだった気がします。
ちょうど風太郎が元ヤンだった事と5つ子姉妹と彼が出会っていた事がほのめかされたところだでしたね。懐かしい。
そしてうちのブログの『五等分の花嫁』の記事は14巻に収録されている話ぐらいから途切れています。
その理由は単純に、ブログを書く時間と気力がなかっただけです。
確か…コミックス8巻の家族旅行編もWEBライターのお仕事で他サイトに寄稿していたり、単純に忙しかったりして記事をかけていませんでしたね。
文章のみならず何事も続けることは非常に難しいです。
私はブログ運営をすることでそのことを痛感しました。
なので漫画を毎週書き続けていた春場ねぎ先生は本当に凄いと思います。
前置きは長くなってしまいましたが、最終巻の感想を書いていきましょう。
目次
特装版と通常版の違いについて
『五等分の花嫁』最終巻はシリーズ初の特装版コミックスも存在します。
特装版と通常版の違いは、ミニイラスト集がついてくるかついてこないかになっています。
特装版には今までの書店購入特典のイラストをまとめたイラスト集がついてきます。
Twitterにて公式がサンプルで公表されたイラストなんかもあります。
特に初期の頃の特典イラストなどもあり、なんだかすごく懐かしい気分になりました。
書店員になった五つ子姉妹を見るのはいつぶりだろうか?
なお特装版は電子書籍版も存在します。
紙のコミックスにてゲットできなかった人は、電子書籍版をチェックしてみるのはどうでしょうか?
『五等分の花嫁』最終巻の感想
表紙がエモい
コミックス1巻と最終巻のイラストを並べてみました。
- 1巻:五つ子姉妹全員
- 2−6巻:制服姿の五つ子姉妹
- 7−11巻:花嫁姿の五つ子姉妹
- 12巻:風太郎
- 13巻:花嫁(=四葉)
- 14巻:白い衣装の五つ子姉妹
他の人も述べていると思いますが、この表紙の順番は計算されて出来上がっているものになります。
1巻の表紙を最終巻でもう1度やるのは超エモい王道のパターンだと思います。
ただ、『五等分の花嫁』はそれだけではなかったのです。
昔の五つ子姉妹に戻っている
- 白い衣装
- トレードマークを外している
14巻の表紙の五つ子姉妹はこのような特徴があります。
これが何を指しているのかと言いますと、四葉たちが幼少期の頃のような関係性に戻っていることですね。
五つ子姉妹たちの幼少期の頃は、全員白いワンピースを着ていました。
- 一花→ショートカット
- 二乃→髪飾り
- 三玖→ヘッドホン
- 四葉→リボン
- 五月→☆耳飾り
母が亡くなってからの五つ子姉妹は、これらのようなアイテムを装着するようになります。
コミックス1巻の表紙でもしっかりと確認できますね。
アイテム | |
小学生 | × |
高校生 | ◯ |
最終巻 | × |
最終巻では、自分たちの最大の特徴であるアイテムを外したことは、五つ子姉妹は昔の関係に戻ったと言えるでしょう。
高校生の五つ子姉妹は仲良しではなかった
私たち 昔は
仲良し五姉妹だったじゃん
コミックス2巻の一花のセリフより
昔の五つ子姉妹は誰から見ても「超」仲良しな関係だったようです。
しかし中学に進むことのよって、関係性はあまり良いとは言えなくなってしまいました。
「超」仲良しな姉妹から、普通の姉妹へと変わってしまったのです。
しかし風太郎と姉妹たちが出会って、本気で恋して、お互いを知り合ったことにより、元の「超」仲良しな関係に戻りました。
四葉の風太郎への呼び方が変わっている
ごめんね
風太郎には
伝えたいことが
もっとたくさん
あるんだ
四葉のセリフより
高校生の頃の四葉は風太郎を呼ぶときに「上杉さん」と呼んでいました。
しかし結婚式の頃の四葉は「風太郎」と呼んでいますね。
四葉の呼び方 | |
小学生 | 風太郎くん |
高校生 | 上杉さん |
結婚式 | 風太郎 |
関係性が変化したから呼び方が変わったとも言えます。
ですが二人の関係が高校生の頃から、小学生の出会った頃に戻ったと言った方がしっくりくると思います。
小学生の修学旅行の頃、風太郎と四葉は同じ時間を過ごし、同じ夢を掲げた「特別な関係」でした。
しかし高校生になって風太郎が家庭教師になってからは、四葉は「風太郎の生徒」という他の姉妹と同じ関係になってしまいました。
高校生の頃の四葉は、オンリーワンの状態ではなく、他の姉妹と同列の存在でしかなかったのです。
しかし結婚することによって、風太郎にとっての「特別な人」になりました。
それによって四葉は再び風太郎を、小学生の頃と同じ他の姉妹たちとは違った特別な関係であると思えるようになったはずです。
なので「風太郎」の呼び方を小学生と同じ名前呼びに戻したのではないでしょうか?
四葉の呼び方 | 二人の関係 | |
小学生 | 風太郎くん | 修学旅行を共にを過ごした 特別な仲 (他の姉妹とは違う) |
高校生 | 上杉さん | 生徒と教師 (他の姉妹と同じ) |
結婚式 | 風太郎 | 結ばれている (他の姉妹とは違う) |
なぜ四葉はリボンを手放してしまったのか
本作のラストにて四葉はトレードマークのリボンを手放してしまうことにします。
その理由は何なのでしょうか。その答えはこのセリフにあると思います。
いいんだよ
どんなにそっくりでも…
私に気づいてくれる人がいるから
四葉のセリフより
四葉がリボンをつけ始めたのは、他のみんなと見間違えられないようにするためです。
結婚式にて行われた「最後の五つ子ゲーム」にて、風太郎は四葉たち全員を見破ることに成功しました。
風太郎が家族以外で姉妹たちにそっくりな自分を見破ったことにより、リボンをつけている理由がなくなったのです。
四葉は「特別になりたい」とか「お手本になりたい」と思いながら、リボンをつける決心をしました。
しかしリボンをつけてからの彼女は、努力しても努力しても成果が出なくて苦しみ続けてしまいます。
ある意味四葉のリボンは、硬く結ばれた鎖のように、彼女の心をずっと長い間縛っていたのです。
風太郎が彼女の正体を見破ったことにより、何年もの間四葉自身を束縛していたリボンを解き放ち、ひとりの独立した人間として解き放ってくれました。
四葉にとって風太郎は白馬の王子様よりも特別な存在であるはずです!
最後に
こんな感じで『五等分の花嫁』最終巻の感想をおわらせていただきます。
春場ねぎ先生、連載お疲れ様でした。
私がブログを書いたり文章を書いたりする上で、本作は心の支えになっていた作品でした。
『五等分の花嫁』がなければ、ブログを今まで続けているなんてことはないと思います。
今頃更新を完全に放置していたと思います。
この記事の冒頭にて確か…コミックス8巻の家族旅行編もWEBライターのお仕事で他サイトに寄稿していたり、単純に忙しかったりして記事をかけていませんでしたとか書きましたが、あの時はそれに加えてメンタルが死んでいて、完全にオワッテいたと思います。
その理由は単純であり、他のライターやブロガーと比較すると自分の書いた記事がゴミのようにしか思えなくなり、完全に文章を書く自身を無くしていました。
文章を書いてお金を稼ぐという、昔からの目標を達成したのにも関わらず心が死んでしまったんですよね…
まあ比較対象が記事を何回もバズらせている人たちだったのがいけなかったからかもしれない。
何や感やで文章執筆を休みながらも文章を書き続けていられるのは、先生が『五等分の花嫁』という誰からも愛されるような作品を描いてくれたからのおかげです。
これから文章を書くたびに、自分は風太郎といつつ子姉妹たちの物語に心を救われたという事実を噛みしめたいと思います。
自分が今でも大好きな文章を書けるのは、間違いなく『五等分の花嫁』という作品のおかげでした。
『五等分の花嫁』は自分の心の支えになった存在です。
これから辛いことがあったら、『五等分の花嫁』を読んで苦しい思いから脱却しようと思います。
本作を愛した自分、そしてなんやかんやでこのブログを読んでくれている全ての人のために、無理しない程度にこれからも頑張っていこうと思います。
ここまで個人的なことをこのブログに書いたのは久しぶりかもしれません。
春場ねぎ先生、『五等分の花嫁』という素晴らしい作品をありがとうございました!
本作を愛せたということを誇りに思い、これからの人生を頑張っていこうと思います。
連載お疲れ様です!
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2020年05月31日までの期間限定なので、気になる方は早めに注文しましょう。