『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第148話「彼の名は。リターンズ(前編)」の感想。ネタバレ注意。
100カノの入れ替わっているシリーズが初めて公開された時には、誰かが自分の肉体を動かしている状態を連想すると新海誠監督の有名作を思い浮かべます。
現在はあれから少しだけ年月が経ってしまっています。今はそのような状態のキャラクターと聞くと呪術のメロンパンを連想します。正確に言えば純粋な入れ替わりではないんですけど、似たような状態なので。
何が言いたいかというと、100カノ入れ替わっているシリーズ初回からそこそこ年月が経ってしまったなぁという懐かしいようなほろ苦いような感慨深いような思いを綴りたかっただけです。
あえて同じネタをやるという100カノの魅力
Vtuberやストリーマーのゲーム配信が最近人気じゃないですか。にじさんじとかホロライブとかのあれ。
あれって同じようなゲームや企画などでも参加する配信者さんごとにリアクションが全く異なります。そのリアクションを見比べてみるのが非常に面白いです。
それと同じように一見同じに見えるネタでも、参加する人数が増えるなど条件が大きく変われば、全く違う話の展開になります。
とくに本作はラブコメ作品。作中のヒロインが主人公と関わることでトラウマや問題を乗り越えて精神的に大きく成長していきます。
前回と今回で違うような点があれば、そのキャラクターの成長のようなものを感じ取ることができるので非常に画期的だと思います。
(まあ本作で一番変わったのは主人公の恋太郎でしょう。彼女たちへの向き合い方が変化したのはもちろん、身体的な能力も向上しています。)
そのように考えるので、私はお馴染みのネタのようなものがあるのは大賛成です。
入れ替わりは倦怠期防止のため
入れ替わりネタが始まった理由は恋太郎たちが倦怠期になるのを防止するためでした。今回も同じような理由で恋太郎ファミリーの女性陣たちは入れ替わっているようです。
ですが本当に倦怠期なんて心配する必要はあるのでしょうか?
恋太郎は完璧な彼氏になろうと日々努力をし続けており、それは恋太郎ファミリーの中では周知の事実のはずです。
そんな究極の彼であれば倦怠期なんて心配する必要はないでしょう。
あれだあれ。
倦怠期とか言っているのですが、実はただ彼氏に甘えるための口実が欲しかったのでしょうね。
というか恋太郎も恋太郎で「そんなもの(倦怠期)老衰するまで来ないよ」と言い切るのはやばくないですか。
恋太郎は完璧で究極の彼氏すぎますね。
恋太郎の彼女たちは彼のことを白馬の王子様のような自分にとって理想の彼氏的な意味でのヒーローだと思ってると思います。
そんな究極の彼氏っぷりは見ていて非常に安心感を感じます。それは恋太郎の彼女たちも我々読者も同じでしょう。
恋太郎が彼女たちのためになって奮闘している姿はまるで五条悟やシャンクスのようなバトル漫画の最強キャラの戦闘を見ているような感覚に陥りますね。
実質「この中から〇〇を探せ。ただし失敗は許さない」みたいな状態。ごとよめの五つ子ゲームみたいな物ですね。
もしかしたら恋太郎の彼女たちは外しても許してくれるかもしれませんが、我々読者は許さないかもしれません。
だって五条悟やシャンクスがバトルで負けるなんて想像したくないじゃないですか。
我々にとって恋太郎は男性向けラブコメにおける理想のヒーロー。つまりバトル漫画の作中最強キャラクターと同格なのです。
つまりは我々読者は恋太郎のミスによって彼女を落胆させて株を落として欲しくないんですよ。
まあどうせそんな心配も杞憂に終わるんですけどね。
胡桃の中に入ったのは誰だ?
今回の話のラストにて、胡桃の肉体に入ったのがだれかわからないと思っていたのですが、これは作中でも言っていたように作劇場の都合で次回の引きを作らないといけないからと理由なので、本当は誰が入っているのか分かっていたと思います。
愛城恋太郎という男は自分の彼女たちだけじゃなく、我々読者にも非常に優しい男です。
作中でも何度も読者が作品を楽しんで読んでいることを理解した上で、作品内で起こったことを細かく説明してくれています。しかも第一話からです。
このように彼女たちに対しても我々読者に対しても誠実を持ち親切心を忘れずに言葉を選び行動を移してくれるのは恋太郎の素晴らしいところの一つでしょう。
ちなみに私は誰が入っているのか分かりませんし、おそらく分かっていたとしても言わないと思います。だって某人気ラブコメで似たようなことがあって、考察を外してオタクにボロカス言われたもん。ぴえん。
最後に
『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第148話「彼の名は。リターンズ(前編)」の感想を軽くまとめてみました。
また恋太郎は胡桃の中に入っているのが誰なのでしょうか?また恋太郎はその正体を見破ることが出来るのでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。